考えたこと2

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イノベーションのジレンマ
経済学でイノベーションのジレンマという考え方がある。
これはあるイノベーションを起こした企業が、そのイノベーションに拘泥するあまり、次のイノベーションに乗り遅れる、ということらしい。

このジレンマの見本みたいな企業が、今のソニーだろう。

ウォークマンで大成功し、Walkmanという単語の意味を新しく作った。
カセットの時代から、MDの時代まで、ウォークマンと言えば、もちろんソニーだった。
いろんな会社がマネして似たような製品を出したが、やっぱり本家ウォークマンはソニー。
そんなソニーが完敗したのがアップルのipod。
ウォークマン、MDのイノベーションが、パソコンに曲を貯めて、インターネットで曲を買う、という時代に乗り遅れた。
アップルはその仕組みを、ipodという製品と共に作ったのだ。
今、ソニーはネット対応のウォークマンを出して追撃しているが、アップルには勝てない。
イノベーションのフォロワーになってしまったからだ。
ソニーは音楽業界の部門もあり、その存在がネットで音楽を配信するという仕組みを嫌った、という不幸な事実もあったと思う。
しかし…、ipodが出るまでと出てからではソニーの勢いが違う。

タブレットやスマートフォンでも後追いになっている。
イノベーターではなく、後追いなのだ。

ソニーの凋落は、日本の凋落にダブって見える。

何度も書くが、ぼくらが小学校の頃、先生が「アメリカ人はソニーをアメリカの会社だと思っている」ということを自慢げに話していて、ぼくらも誇らしく思った。

「ほう、ソニーは日本の会社なのに、アメリカ人はアメリカの会社と思っているのか、フン。」という感じだった。
テレビで見るアメリカは、とてつもない大きな冷蔵庫やたくさんの自動車、広い庭、広い家、とにかくたくさんのモノがあふれている豊かな国だった。
そんな国の人が、ソニーを使っている、と思うとうれしかった。

たしかにインターネットは革命的だった。
それに付随して、イノベーションを起こしたのがアップル。

さて、その次はどうなるのか。
もう一度日本にソニーのような会社が出てきて、イノベーションを起こし、アップルがジレンマに陥る、というような時代は来るのか…。

できれば、そうあってほしい。
| | 考えたこと | 23:20 | comments(0) | trackbacks(0) |
意味がわからない会
先週の土曜日は仕事の関係で会に出た。

一応全体の会だから、全員集まる。
なかなかない機会だ。
順風満帆ならどうでもいいのだが、今はそういう時ではない。
まあ、日本中が危機だが、この業界も少子高齢化の影響で未来はあまり明るくない。

せめて、「未来があまり明るくない」ということを共有してはどうなんだろうか。
しかし、そんなことを言ったら縁起が悪い、という感じだった。

縁起がよかろうが悪かろうが、未来が暗いのは事実。
人口のグラフは移民を大量に入れない限り、生まれたときよりも多くはならない。
毎年減っていくのだ。

日本の見かけの失業率は先進国の中では低い方だ。
アメリカやヨーロッパはもっと高い。
しかし、潜在的に働きたい女性を入れると、もっと上がるという説もある。

巷で言っているように、アベノミクスの最後の仕上げは成長分野の創出だが、そんなことは全く実現していない。
成長分野が出てきても、そこに労働者が移るような労働市場の流動性は確保できていない。
まあ、分野を作ることが先決だが…。

そんな風にいたるところで産業の収縮が起こっている。
政府はそれに手を打つことができないようだ。
そうなると、縮んだパイの中から自社のシェアを上げないと生き残れない。
みんなで成長できる時代は終わった。

それを理解している人が、この組織の中に、いったいどれくらいいるのか。
それがわかっていれば、これはエライことだから、どうしたらいいのかとか、今までのやり方ではダメだから、新しい方法を考えようとか、少なくとも何か出てくるはずだ。

しかし、いっこうに出てこない。
いつまでも、同じようにやっている。
きっと潰れる時まで、同じようにやっているんだろう。
そして、どうして潰れたんだろう、と言うのだろう。

そういう意味で、土曜日の会は「意味がわからない会」だったと思う。

本当に、気楽なことだ。


| | 考えたこと | 00:38 | comments(0) | trackbacks(0) |
体罰と過剰労働
大阪の高校で問題になった体罰と、企業で行われている過剰労働は、どちらもコンプライアンスに違反している。
この2つの問題の共通点は、「そうは言うけど、どこでもやってるし、程度問題であって、そんなことを言い出したらやってられない」ということだ。

体罰の問題は、多くのスポーツ関係者がそれを経験してきていて、ある程度それは必要であり、それがなければ強くはならない、と思っていることだろう。
同じように、過剰労働の問題は、多くのサラリーマンがサービス残業をやっており、あまりひどいと問題だが、ある程度はやむを得ない、と思っていることだ。

日本のやり方なら、是非はともかく、これらの理由は当たっていると思う。
でも、そうではないやり方もあるということだ。

こないだ野茂の本を読んで、メジャーリーグと日本の野球の違いを知った。
メジャーでは選手の自主的なやり方が支持され、コーチや監督もそれを助ける。
よほど間違っていたら、指摘されるが…。
あくまで選手が主役だという。
練習にはリクツが有り、納得の上で練習する。
メジャーはそんな世界らしい。
日本では監督やコーチが主役で、上から練習を押しつけられる。
俺はこうやってやってきたから、お前らもやれ、というやつだ。
これが体罰の元だと思う。
代々、そういう考え方についてこれる選手しか育たない。
野茂やイチローは突然変異なんだろう。

一方、日本とアメリカのサラリーマンの違いは、おそらく、アメリカでは平社員はサービス残業などあり得ないということだ。
エグゼクティブになったら、働き方が違う。
家でも仕事をするし、夜中まで仕事をする。
それが年俸制の意味だ。
厚生労働省の役人は、サービス残業をしているかどうかはわからないが、おそらく夜中まで働いているだろう。
1週間の労働時間が規定以内に収まっているとは思えない。
取り締まる側が違反しているということだ。

結局、体罰も過剰労働も法律の無視から起こる。
守らないことが当たり前になってしまう。

法律が参考になってしまって、よほどひどい時は、それが行使される。
でも、日常では守らない。

こういう体質が、日本企業や日本のスポーツの強さを支えてきた。

でも、もうそろそろ見直す時期だ。
マジメにやろう。


| | 考えたこと | 23:50 | comments(0) | trackbacks(0) |
リーマン
サラリーマンのことを1990年代から「リーマン」と略すようになった。

ぼくは使わないが、時々テレビで聞く。
文脈で意味はわかる。「ああ、サラリーマンのことか」とその都度思う。
90年代から使われていたとは知らなかった。
関東がメインではないか。

略語辞典によると、リーマンという言葉はサラリーマンを嘲笑するときに使う、と書かれていた。

しかし、リーマンというと、普通はリーマンショックの事かと思う。
このリーマンはリーマンブラザーズという証券会社。
間違っても、リーマンショックはサラリーマンのショックではない。
まあ、多くのサラリーマンがリーマンショックでショックを受けたのは事実だが…。

または、リーマン予想というのもあり、このリーマンは数学者だ。
現在の数学の解けていない難問の一つである。
間違っても、リーマン予想とは、サラリーマンの予想ではない。

若い人は、しがないリーマン、というふうに使うのかもしれない。
どうも、サラリーマンは人気がない。
何となく上の顔色をうかがって、せせこましく生きているとか、裏で会社ぐるみで悪いことをしている、というようなイメージがあるのかもしれない。

今はそんな反社会的な会社は、社会で存在できないし、企業の社会的責任というようなものも重視されている。

当たり前だが、法人税も払っているし、給料も払っている。
そして、モノを作ったり、サービスを生み出したりして、お金を儲けている。
外国でお金を稼ぐのも、そんな会社だ。

それで日本は豊かになった。

いくら公務員が増えても、豊かにはならない。
社会のコストが高くなるだけだ。

今は企業の収入が減ったのに、社会のコストがどんどん高くなっている。

もう経済成長はあまり望めないと思う。

だから、みんなでワークシェアリングでもして、リーマンになるしか道はないのではないか。

このリーマンはサラリーマンのことだ。
念のため…。


| | 考えたこと | 00:44 | comments(0) | trackbacks(0) |
睡眠
人間は寝ないと生きていけない。
15日連続で徹夜をすると、ほぼ死ぬという。

それほど睡眠は大事なモノだが、やることが多いと削ってしまう。
一日8時間の睡眠が必要、ということになっているが、だいたい毎日1時頃に寝て、7時に起きる。
毎日2時間、月曜〜金曜で10時間の睡眠が不足していることになる。

これを土日で補填する。
一日13時間寝ると、週平均で8時間になる。
理論的には可能だが、13時間はちょっときつい。
でも、週末に寝だめするのは効果があるらしい。
どこかの本で読んで、それ以来信じている。

学生時代、ぼくはよく寝ていた。
だから、40代くらいまでは夜が強かったのだと思う。
20歳の頃は夜昼逆転していた。
寝る前におはよう浪曲を聴き、起きてから深夜放送を聴くというパターン。
いまだに夜は強い方だが、それもだんだんと年をとってしんどくなってきた。

しかし、眠るのにもエネルギーがいる。
本当に体力がないと、眠ることもできなくなる。
夜寝られない時は、たいがい何かストレスがあって体力が落ちている時だ。
眠るエネルギーは残しておかないといけない。
だから、徹夜明けで寝ようとしてもなかなか寝られないのだ。

仕事で徹夜をしたことが一度ある。
会社にいて、朝を迎えるというのがこういうものか、と思った。
でも、そういう時は高揚感があって、続くものだということがわかった。
ぼくは朝帰ってちょっと寝て、また出社したが、何人かはそのまま一日勤務していた。
24時間以上働くことができるのだと思った。
30代の頃だったか。懐かしい。

学生時代の記録は60時間くらいだったと思う。
いったい何をしていたのか、もう忘れた。
勉強ではないことだけは確か。
それでも、60時間という数字は覚えている。
若いときはそういうことができる。

しかし、寝ているときも脳は働いている。
起きているときと、寝ているときと、脳の酸素の消費量は同じらしい。
寝ていても減らないのだ。
寝ているときに、起きているときに散らかったいろんな記憶を、元の引き出しに入れる、というような事をしているらしい。

心臓も動いているが、脈拍は減って少し休んでいる。
でも、脳は相変わらず働いている。
スゴイ器官だ。

でも、睡眠という時間がなければ、普通の生物は生きられない。
ほ乳類、鳥類はもちろんそうだ。
魚類は泳ぎながら眠る。
昆虫にも睡眠に相当するものがあるらしい。

まだまだ睡眠のメカニズムは分かっていないようだが…。

| | 考えたこと | 21:25 | comments(0) | trackbacks(0) |
機知ある人になりたい
一つ、神様が望みを叶えてやるといったら、ぼくは「ユーモアがある人」になりたいと言いたい。

阿川弘之が言っていたのだが、近代の日本人はユーモアがあまり得意ではない。
歴代の首相もしかりなのだが、吉田茂は違っていた。
戦争に負けて、マッカーサーが来た。ちょうど敗戦の年の冬、このままでは餓死者が出る、ということで、吉田がアメリカに食料を送ってくれるように頼んだ。
ここからはWikipediaを引用する。

「終戦直後のまだ国民が飢えと戦っていたころ、吉田はマッカーサーに「450万トンの食糧を緊急輸入しないと国民が餓死してしまう」と訴えたが、アメリカからは結局その6分の1以下の70万トンしか輸入できなかった。しかしそれでも餓死者はでなかった。マッカーサーが「私は70万トンしか出さなかったが、餓死者は出なかったではないか。日本の統計はいい加減で困る」と難癖をつけた。それに対して吉田は「当然でしょう。もし日本の統計が正確だったらむちゃな戦争などいたしません。また統計どおりだったら日本の勝ち戦だったはずです」と返した。これにはマッカーサーも大笑いだったという。」

こういうのが本当のユーモアというヤツだろう。

戦争中にヒトラーが英仏海峡を封鎖した時、イギリスの新聞は「ヨーロッパ大陸が孤立した」と書いた。
実際に孤立したのはイギリスだったのだが、そういうユーモアが新聞の一面にもあふれている。

こういう能力は一朝一夕ではつかない。
何にでも反応するためには、広い教養が必要だ。
日本ではあまりこういう能力は評価されない。
機知に富む、という言葉はあるが、あまり使われない。
国際会議などでジョークがわからず、総理大臣はバカにされているのではないか。
ヨーロッパやアメリカではこういうセンスが大事だとされる。

以前イギリス人に聞いたら、何かボスに相談事があるときは、気の利いた話で場を和ませてから切り出すのが常識だと言っていた。

どうすれば、ユーモアというのは身につくのだろうか。

それがわかれば、神様には頼まないか…。

| | 考えたこと | 23:57 | comments(0) | trackbacks(0) |
竹島問題
今日の産経ニュースに出ていた。

見出しが「日本人が竹島で「韓国のモノだ!」韓国人団体とシュプレヒコール」。
けったいなヤツがいるものだ。

記事によると、「竹島は韓国のもの」と主張する日本人学者ら3人が23日、韓国の民族団体とともに竹島(島根県隠岐の島町)に上陸し、「独島(竹島の韓国名)は韓国の地だ!」と一緒に拳を振り上げて叫び、拍手喝采を浴びた。」と書いてある。

戦後の知識人は、思想的にオカシイ人が多いと思う。
自虐的過ぎたり、日本を必要以上に嫌っていたり、日の丸や君が代に反対したりする。
戦争中にいろいろあったのは分かるが、どう考えてもオカシイのではないか。
若い頃、一時的にそういう方向に走るのはわからないでもない。
しかし、いい年になってもそういうことをやっているのは、みっともないと思う。
もちろん、賛否両論あるだろうが…。

続けて、「報道によると、一行は「『竹島の日』を考え直す会」の久保井規夫副代表ら学者2人と寺の住職1人。韓国の民族団体「独島学堂」による「日本知識人とともにする独島探訪団」(約30人)として竹島に上陸した。」らしい。

寺の住職といえば、税金を宗教法人で免除されている人だ。
良識というものがないのだろうか。

ぼくは歴史に明るくないので、竹島がもともと日本の領土なのか、韓国の領土なのかはわからない。
しかし、ずーっと前までさかのぼると、どちらでもない時代になるだろう。
結局、領土問題は国と国との主張のぶつかり合いだ。
どちらも正当な領土だと主張する。
民族や国の問題は難しい。

日本は島国だから、わりと領土問題には無頓着でいた。
鎖国もしていた。

国を開けたとたんに、狂ったように西洋に追いつこうとして、中国と戦争をし、ロシアとも戦った。
調子にのって、第二次大戦をはじめ、結局原爆を落とされて敗戦。
その後また狂ったように復興して、経済成長し、一時はアメリカにも迫った。
でも、調子に乗りすぎてバブル崩壊して、成長が低下し、リーマンショック以降成長率は鈍化した。

今の日本はこれからどうしていこうかと悩んでいる。

二度も狂った国だから、狂った国民も出てくるのだろう。

自由な国だから、別にかまわない。

それでも、オカシイと思う。



| | 考えたこと | 23:58 | comments(0) | trackbacks(0) |
動物心理学
なんと日本の子供の数を、ペットの数が超えたらしい。
子供が何歳までなのかよくわからないが、これはすごいことだ。
高齢者がペットを飼うことが多いので、その世帯数が増え、子供の数を超えたのだろう。

こうなると、今まで人間用にやっていた商売を、動物用に変えていくという商法が成り立つ。
これから、動物の心理学がはやるのではないか。

ケーブルテレビで「カリスマドッグトレーナー」というのがある。
今まで何年間も問題行動をしてきた犬が、一瞬で言うことを聞く。
曰く、「このイヌは自分が一番エライと思っている」「落ち着いて、威厳を持って、冷静に止める」「飼い主が怒鳴っても、それはエネルギーを与えるだけ。飼い主が落ち着かないとイケナイ」などなど。

一目見て、イヌの考えがわかる。
それに対処する方法もわかる。
イヌは人間と同じくらい複雑な心を持っているかもしれないが、人間ほどひねくれてもいないし、素直な生き物だと思う。
だから訓練されたトレーナーはイヌの心が読める。
番組を見ていると、ほぼ100%の確率だ。

それに加えて、このイヌはダメだ、という場合もある。
もう治らない、ということだ。
治療の限界も知っている。

この際、真剣にイヌの心理について総合的に調べて、教育する機関を作ってはどうかと思う。

動物心理学部。
もちろん、日本初、世界でも初だと思う。
学術的にイヌの心理を研究する。将来はネコも視野に入れる。
教授陣はペットの国アメリカ人やイギリス人がメインだ。
授業は英語で行う。
あまり売れなかったが、バウリンガルというおもちゃのイヌ語翻訳機も徹底的に改良する。
脳の部位と行動の関係も調べないとけない。

これは大ヒット間違いなし。
だれか本気でやってくれないか…。


| | 考えたこと | 00:34 | comments(0) | trackbacks(0) |
オクラホマの竜巻
昨日のオクラホマシティの竜巻はすごかった。

テレビやWebのニュースで見ても、恐ろしい災害だ。
上空からの写真では町の様子が写っていたが、竜巻が通ったところは見事に崩れており、もと何があったかすらわからない。
意外と木造が多いなあというのがざっと見た感じ。
木材がたくさん倒れていた。

自動車がひっくり返っていたり、何台も積み重なっているところも見えた。
竜巻に巻き上げられてしまったのだろう。
大きなSUVもあったから、重量で2トンくらいのものも軽く飛ばされたということだ。

気象庁のページに竜巻の記述があった。(http://www.jma.go.jp/jma/menu/tatsumaki-portal/chigai.html より)

「竜巻の頻発地域である米国中西部(オクラホマ州付近)は、北極からの寒気団とカリブ海からの暖気団が衝突する地域であり、 両気団の衝突で大気が不安定になった時に竜巻が発生しやすくなります。また、米国中西部の上空には、 ロッキー山脈を越えて乾燥した偏西風があります。このため、ラジオゾンデによる高層気象観測では、上空に行くに従い、 風向が時計回りに変化することが多くなります。このような気象条件の時は、積乱雲が回転しやすくなります。 これらの気象条件が揃うことにより、米国中西部では、強力な竜巻が多数発生する傾向があります。
 日本では、日本の脊梁山脈や沿海州の山に阻まれて、北極からの寒気と南方の暖気が直接衝突することはあまりありません。 また、日本の西方には、偏西風に影響を与えるほどの大きな山脈がありません。 このため、極度に乾燥した偏西風が現れ、風向が顕著な時計回りの回転をすることは、 日本では米国に比べて少なくなります。このため、米国で発生するような強い竜巻はあまり発生しません。 しかし、低気圧や台風の接近時に、大気の状態が不安定になり、南から温かく湿った空気が流入した時は、 竜巻が発生しやすい気象状況になることがあります。」

やはり、アメリカ中西部というのは竜巻が発生しやすい地域だった。
北極から冷たい空気が、カリブ海から暖かい空気がやってきて、衝突する場所ということだ。
日本は地理的にアメリカのような大きな竜巻は起きにくいということらしい。

何人もの人が亡くなったり怪我をしたりしている。
エライことだ。

竜巻の規模を表す数字に、日本人の名前が入っている。
「改良藤田スケール」というもの。ちなみに藤田氏はシカゴ大学名誉教授。
このスケールは竜巻による被害から、規模を推定する尺度。
この尺度で今回の竜巻は最強レベルである、ということらしい。
ビルも持ち上げるというレベル。

最近天変地異が多い。
気をつけてもどうにもならないが、気をつけることにしよう。




| | 考えたこと | 23:44 | comments(0) | trackbacks(0) |
こざかしい知恵
人間は地震のことはよくわかっていない。
こないだプレートテクニクスの事を調べたが、このプレートが動いて地震が発生する。
大きな地震はそれが原因だ。
ただ、プレートが動く様子などわからないし、相手は千年、万年の単位で動こうとしている。
所詮、予測などできない。
今の予測は、近いうちにそういうことが起こるかもしれない、という程度の予測。
いつ、どのくらいの規模で起こるかはわからない。

もともと1つの大陸が分かれてできた4大陸。
少しずつ動いて、今の形になった。
だから、強いていえば、あらゆるところで地震が起きる可能性がある。
日本のような島国、どこにでも活断層があるのではないか。

原子力のナントカ委員会が、原発の下にある断層は活断層だという。
それは活断層かもしれない。
でも、何年後に地震が来るかはわからない。
その上に建っている原子力発電所は動かしてはイケナイという。

原子力発電所が止まっていて、火力発電所が動いている。
その火力発電所を動かすために、毎日100億円の石油、天然ガスを輸入している。
毎日100億円だから、年間3.5兆円。
そのうち、円安でもっと値段が上がるだろう。

一方、イスラエルがイランを爆撃するかもしれないという。
そうなると、石油が中東から来なくなる。
また石油の値段が上がる。

とりあえず、電気は原子力で作ればどうか。
すぐに地震が来るというわけでもないだろう。
毎日100億円かかっているのだ。
一日分あれば、いろんなことができる。

どうしてそう思わないのだろうか…。


| | 考えたこと | 00:28 | comments(0) | trackbacks(0) |
ガラクタ
毎週日曜日の朝、日曜版に載っているクロスワードパズルをするのだが、それをしていてふと思った。
「ガラクタ」という言葉、どうも日本的な響きではない。
何となくコンペイトウと同じような気がしたので、外国語から来た言葉かなと思い、Webで語源を調べてみた。

それによると、「ガラクタ」という言葉は「ガラ」と「クタ」に分かれるらしい。
ガラは「ガラガラ」という擬音語から来ている。ものがふれあうときの音だ。
クタは解釈が分かれ、一つはゴミを意味する「あくた」の略という説、もう一つは朽ちるという意味の「朽ち」が訛ったものという説。
いずれにしても、純粋な日本語だ。

イメージとしては箱の中に古いものがこまごま入っている、という感じ。
これがガラクタ。
てっきり外来語かと思った。

似たような言葉に「ポンコツ」というのもある。
これも外来語かと思うが、日本語だ。
げんこつを聞き間違えた言葉という説もあるし、ポン、コツという擬音語が元になっている、という説もある。

そういう意味では「ゴミ」も日本語だ。
これは木の葉という意味だったらしい。
昔は木の葉は要らないものだったということだ。

何となく日本語の響きとは違うような気がするのが面白い。

| | 考えたこと | 23:53 | comments(0) | trackbacks(0) |
プレートテクニクス
テレビで地球のメカニズムというのをやっていた。

そこで、大地溝帯という言葉を初めて知った。

Wikipediaによると、「大地溝帯(だいちこうたい、グレート・リフト・バレー、Great Rift Valley)は、主にアフリカ大陸を南北に縦断する巨大な谷で、プレート境界の一つである。大地溝帯の谷は、幅35 - 100km、総延長は7,000kmにのぼる。正断層で地面が割れ、落差100mを超える急な崖が随所にある。」とある。

地表を構成するはプレートは分け方によって異なるが、大きな分け方としては、「ユーラシア 、北アメリカ、南アメリカ、太平洋、ココス、ナスカ、カリブ、アフリカ、南極、アラビア、インド・オーストラリア 、フィリピン海、スコシア、ファンデフカ 」というような地域で分けられるらしい。

このうち、アフリカプレートが二つに分かれ、ソマリアプレートとヌビアプレートというものになり、これが離れようとしているらしい。
この境界が「大地溝帯」である。

もともと、大陸は一つであり、それが今のユーラシア、北アメリカ、南アメリカ、オーストラリア、アフリカの5つの大陸に分かれたという。
これで終わり、ということではなく、今も進行中である。
一つの大陸から、今の状態に動くのには数百万年かかるといわれている。
まあ、年間1cmでも百万年なら百万センチ、つまり10キロメートルになるから、地球ができて46億年、何が起こっても不思議ではない。

そこで、大地溝帯であるが、ここは二つのプレートの境界であり、毎年数センチ単位で動いて後いている。
どうもアフリカ大陸は将来2つに分かれるらしい。
そういえば、日本とハワイの距離も毎年数センチ縮まっているという。

しかし、このプレートテクニクス、発表されたときは荒唐無稽だと思われたらしい。
大陸が動くなどということは、1910年当時の人々には信じられなかったのだろう。

その後、地磁気や地球の内部のマントル対流というようなものを調べ、1960年代にプレートテクニクス理論が完成した。
ぼくらは地球というものが変わらず、ずっと今のようであると思っているが、そんなことはない。
出来たときから、いろいろと姿を変え、とりあえず今はこの形になっている。
そこに生物が生まれ、ぼくらが生まれた。

ぼくらが存在するのは、宇宙の時間では、ほんの一瞬かもしれない。

| | 考えたこと | 20:28 | comments(0) | trackbacks(0) |
ピークオイル
石油の採掘量がピークになる時に、石油の枯渇が始まる。
要は次の年から減り始めるということだ。

実はそれがもうすぐ来る(あるいはもう来ている?)という説がある。
こないだテレビでやっていた。

たしかに、世界は豊かになったし、どんどん豊かになる国が増えてきている。
しかし、それは石油があっての話。
つまり、石油を使う人が増えているということだ。

一方で、石油は有限だ。
実際石油の価格は需要と供給の法則にしたがって、値上がりしている。
1バレル当たり20円という時代が続いたが、今は90円から100円。
円安でもっと高くなるだろう。
ガソリン代もそのうち1リッター200円を超えるだろう。

もちろん、シェールガスなどの新しいエネルギー源が取りざたされているが、まだまだ問題がある。要は石油の値段が高くなったから、採算が取れるようになったということだ。
つまり、石油絡みのエネルギーの値段は下がらないということになる。

結局、世界の国々の生活レベルが上がってくると、どんどん石油の値段が上がっていくということだろう。
今の豊かさは石油のエネルギーに基づく部分が多い。

ということは、今の豊かさにも限りがあるということになる。
人類が生まれて、どんどん豊かになってきて、そのピークが今かもしれない。
どちらかというと、産業革命以降の時代が特殊だったのか。

だから、今すぐとは言わないが、これからは成長しない時代になる。
明日は今日より豊かでない、という時代。
そんな時代が来る。

それをどうやって過ごしていくか。

そこが人類の知恵の見せどころだろう。


| | 考えたこと | 00:56 | comments(0) | trackbacks(0) |
Flipboard
Googleのアプリにフリップボードというものがある。
これがスゴイ。

とりあえずアプリを立ち上げると、ニュースとか、テクノロジーとか、ビジネスとか、スポーツというような項目があり、どれを見るのかを指でタッチして決めることができる。
各々は既存の新聞とか、関連のサイトから持ってきている。
ページをめくるような画面構成で、パラパラと読んでいく。

こうやって書くと、別に何ともないような感じだが、自分で雑誌を編集するようなことができるのだ。

IDを登録すると、項目が増えて、自分で選ぶことができる。
雑誌のDIME編集部とか、日刊スポーツとかも選べる。
また、他人が編集した作品も見ることができる。

なかなか使い方がよくわからないが、とても奥が深いアプリだと思う。
Flipboardを見ていると厭きない。
こういうのがタブレット用のアプリだろう。
| | 考えたこと | 01:25 | comments(0) | trackbacks(0) |
子供の世話
連休で人混みの中に出た。
人がたくさんいると、ストレスの元がたくさんある。

ぼくが一番気になったのは、子供を放置している親が多いということ。
その子供が、展示しているものを勝手に触ったり、大声でわめいたり、走り回ったりしている。

子供に、そういうことをしてはいけない、と教育するべきだというつもりはない。

しかし、どう考えても、回りの人たちが眉をひそめているという状態をほったらかしておく親の存在が理解できない。
子供は騒ぐものだ(昭和40年代の子供はそんなに盛り場で騒がなかったと思うが…)。
でも、親がそれを制しないでどうするのか。

だいたい、やっている方は悪気がないのだ。
悪いと思っていたら、もうちょっと控えめにやっているはず。
だから、誰からもそういうことを直接注意されたことがないのだろう。

このあたりが、今の教育の問題でもある。
個性を大事にするとか、好きなようにやらせて型にはめるのはやめようとか…。

教育というのは型にはめることだ。
人間は本能が壊れ、その代わりに生き延びるために文化を創った。
日本でいえば、人に迷惑をかけてはいけない、という文化だ。
そういう型にはめないと、人間は何をするかわからない。
現実に、ムチャをする子どもが増えて、陰湿なイジメが増えている。

だから、親も子どもの世話くらいちゃんとしてくれ。

子どもに罪はないのだ。

親が悪い。

| | 考えたこと | 00:07 | comments(2) | trackbacks(0) |
植物とエネルギー
植物の生育がとなりの植物の影響を受けるらしい。

ナショナルジオグラフィックニュースによると、「最新の研究によると、隣の植物の音を「聞いた」植物は、自ら成長を促進させるという。音響信号を利用してコミュニケーションを取っている可能性があるようだ」とのこと。

 『バジルなど、雑草や害虫を防ぐ「良き隣人」の隣にトウガラシを植える実験を行った。すると、単独で植えたときよりも早く発芽し、健やかに成長することが確認された。
 光や化学物質の信号を交換できないように、黒いプラスチックで隣の植物と遮断した場合でも同じ結果を得た。つまり、トウガラシの若木は、隣の植物の種類を認識し、それに応じて成長しているようなのだ。
 ガリアーノ氏は、「意図的かどうかは別にして、植物細胞の内部で生成される音響振動がカギを握っているのだろう」と推測する。』

エライものだ。
植物も何らかのコミュニケーションの方法を持っているのかもしれない。

植物には謎が多い。
光合成の仕組みすら、よくわかっていない。
これからの時代、エネルギーをどうやって作るかというところが、人類の未来を決めると思う。
光合成で糖を作ってバイオ燃料を作れば、石油の代わりになる。
北米、南米では、トウモロコシから作られたバイオ燃料がすでにクルマの燃料になっている。
世界はいろんな状況になっているのだ。
それもこれも、石油が高騰したからだ。

だから、植物のコミュニケーションも研究し、より健やかに育つような手法を考え、もっと植物と共生して生きてゆけないかを検討すべきだと思う。

機械を作るのもいいが、それを動かすエネルギーを考えないと、動かせない。

これからは植物の時代かな…。

| | 考えたこと | 22:53 | comments(0) | trackbacks(0) |
ペットの個性
当たり前だが、人間に個性があるように、動物にも個性がある。

最近子イヌや子ネコの出てくる番組を見るのだが、本当にだいぶ違う。
活動的なやつ、人なつっこいやつ、おとなしいやつ、運動神経がいいやつ、どんくさいやつなど、たくさんの子イヌや子ネコが一緒にいるところを見ていると、よくわかる。

ペットショップなどで、一匹ずつ分けて入れているのを見てもあまりわからない。
同じ親から生まれた子どもでも、毛色も違えば、性格も違う。

人間は後天的に得る部分が大きいと思うが、動物は人間よりも本能の支配が大きいから、生まれつき決まる部分は大きいのだろう。

盲導犬などは、子どもの時期に人間との関係を見て選別される。
よく言うことを聞くとか、人間を信頼しているとか、そんなところを見るのだろう。

その個性をわかった上でペットと接すると、少しは関係が築きやすいのではないか。
こいつは、ちょっと社会性がないとか、ちょっとおとなしいとか、好奇心が旺盛だとか…。
個としての特性を理解することもできるし、その限界もわかる。
つまり、どこまでペットの行動に期待ができるか、という事だ。

ペットの方も期待されても出来ないことは気の毒だ。
出来ないとは言えないし。

ペットと話ができたら、解決するのだが…。

しかし、文句をいうペットなら考えてしまう。

ペットはものを言わないからいいのだろう。

| | 考えたこと | 23:48 | comments(0) | trackbacks(0) |
太陽嵐
太陽は周期的に表面の活動が激しくなるらしい。
これを太陽嵐(ソーラーストーム)という。

これが起こると、太陽の表面で電磁波・粒子線・粒子などが発生し、地球上や地球近傍の人工衛星等に甚大な被害をもたらすと言われている。
何でも、2013年の5月にこの活動がピークを迎えるという予想がある。
2013年の5月というと、まさに今だ。

「前回大規模な太陽嵐が発生したのは1859年。この際には巨大な太陽フレアによって口火を切られた磁気嵐が地球に押し寄せ、電線がショートして家が火事になるなどの被害が発生、さらに赤や緑に光り輝くオーロラがハワイでも観測され、その光で新聞を読むことができたほどだったそうです。」
という記事がネット上にあった。

太古の昔なら何の影響もなかったのだが、今なら大きな被害が出る。
まずGPSが使えなくなる。
人工衛星がダメになるからだ。
それからコンピューターにも被害が出るらしい。
電気も止めないと、送電システムがやられるという予想もある。
飛行機は落ちるだろう。

天気予報ではなく、宇宙予報によって発生を予見して、送電を止める等の措置をすれば、ちょっとはマシになるかもしれない。
そのための衛星がある。
最初に来る、電磁波をキャッチして、2,3日後に来るコロナ質量放出による被害を最小限に抑えることができる。
電気を全部止めるのだ。

そういう意味では5月はいい時期だ。
暑くもなく、寒くもない。
真夏や真冬に来たら、ちょっと困る。
いくらガスや灯油があっても、電気がなければ使えないものが多い。

生活がハイテク化して便利になったのはいいが、便利になった分、止まれば困ることも多くなる。
今全てのコンピューターが止まったら、生活はできないだろう。
今やあらゆる所にコンピューターが使われていて、どこが止まるかわからない。
クルマだって、コンピューターが入っており、太陽嵐が起これば止まるかもしれない。
電子燃料噴射装置がダメになったら、どうなるのだろうか。

いつ起こるかわからない。
今年の秋という予測もある。

いずれにせよ、気をつけておいた方がいい。

| | 考えたこと | 23:54 | comments(0) | trackbacks(0) |
小林秀雄対話集
小林秀雄対話集 講談社文芸文庫

この対話集は昭和23年から昭和39年までの、小林秀雄の対話が含まれている。
今の言葉では対談ということになる。

対談相手は、坂口安吾、正宗白鳥、大岡昇平、永井龍男、三島由紀夫、田中美知太郎などの当時の作家や知識人。
小林秀雄はいくつか講演のCDを持っているので、どういう話をするのかは想像がつく。
でも、坂口安吾や正宗白鳥などの、今はなき大作家がどんなことを話しているのか、それが書かれているのは面白い。

坂口安吾と小林秀雄が顔見知りだったことや、文学論を話しているところなど、想像もできなかった。
小林秀雄が骨董に熱中して、2年ほど原稿を書かなかったということも初めて知った。

坂口安吾が対談でこんな事を言っている。

「僕はね、人間の世界というものは自由な世界じゃないと思うんだ。ほんとうの自由ということは、自由をどう料理するかというようなものじゃない。芸術なんていうものは、いかに自由を自分で料理するということが不可能であるか、それを判らせてくれる仕掛けみたいなものだ。自由を与えられれば与えられるほど生きるのはつらいんだよ。縛られれば縛られるほど生きるのはやさしいんだよ。ほんとうに自分で芸術を自由に作ってゆく世界というものは、誰の力にもないよ。小林さんの評論にだってないし、また小林さんは、そこのところをよく知る人だと思うのだ。小林さんは無理に自分を縛ろう、縛ろうとしてるんじゃないですか。立場を不自由にしようと心掛けてるんじゃないですか。」

坂口安吾がこんな事を言うというのもビックリだし、坂口安吾と小林秀雄がこんな対談をするということもビックリだった。
彼らは文壇の友だちだったのだ。
この対談が昭和23年。

昭和23年の文学雑誌にはこんな対談がでていたということだ。

今年のセンター試験の国語は、小林秀雄の文章が出て、平均点が下がったらしい。
ぼくらの頃はよく出たのだが、最近は減っていた。
高校時代は全くわけがわからなかった。

「美しい花がある。花の美しさという様なものはない。」

そんな難しいことをいわれても…、という感じ。

文庫だが、値段は1400円もした。
それなりの内容、それなりの値段。
内容は難しい。

それにしても、こんな難しい内容をみんなわかっていたのかと思うと、日本人はかしこかったんだと思う。

| | | 00:14 | comments(0) | trackbacks(0) |
僕のトルネード戦記
僕のトルネード戦記 野茂英雄 集英社文庫

野茂が大リーグに挑戦すると言って渡米したのが、1995年5月。
あれから19年経つ。
その1995年のシーズンをふり返って、野茂が書いた本。

行ったときは、近鉄の鈴木監督とソリが合わず、だいぶ野茂がバッシングされた。
球種がストレートとフォークだけで打たれるとか、あのフォームではダメだとか、さんざん言われて大リーグに行ったと書かれている。
たしかにそうだったと思う。

野茂はイチローのように最初から望まれて行ったのではなく、薄給でマイナーリーグのスタートだった。
50日のマイナーリーグのキャンプで成績を残して、ようやくメジャーのロスアンジェルス・ドシャースに昇格した。
あの頃を覚えている人なら、野茂は近鉄ともめて飛び出した、というふうな印象を持っていると思うが、実際にはそれ以上の厳しさだったのだと思う。
本当にメジャーに憧れて、とにかく行きたい、という気持ちが、野茂に代理人を見つけさせ、日本を飛び出させたのだ。

そして行ってからの苦労がこの本に書かれている。
薄い本だが、中身は濃い。

日本の野球とベースボールの違いも書かれている。
日本の球団は監督やコーチがメインで、選手は徒弟制度のように使われる。
選手が気安く監督やコーチと話すことはほとんどない。
たとえ選手が先進的な考えも持っていて、それを主張しても、監督やコーチのダメと言えばダメだ。
選手が主体ではないのだ。
でも、アメリカは違う。
選手が主役であり、それを球団や監督、コーチが盛り立てている。

野茂の功績はもっと称えられてしかるべきだ。
彼がいたから、イチローやそれに続く選手が大リーグで活躍できる。

ブックオフで見つけてよかった。



| | | 00:16 | comments(0) | trackbacks(0) |
ブックオフ
近所の本屋が潰れて、空き店舗になっていたところにブックオフが入った。

駅の北側のビルに2フロアを借りて入っていたのだが、今回うちの近所のダイエーが入っているビルに引っ越してきた。
5/5、6は20%引きなので、3冊ほど買ってしまった。
レジの近くにコミック、CD、DVDを置いている。
今度は1フロアになって、だいぶ床面積が減っている。

メインの商品はコミックの単行本のようだ。
読み手の方に、買って、読んで、売るというサイクルが確立している。
もちろん、全てではないが、読み手にとってランクが下がるマンガについては、そういう扱いになっている。
置き場所にも困るから、売リ手も多い。
ついつい買う方のみを考えてしまうが、売り手を確保することもブックオフにとっては死活問題だ。

会社で言うと仕入部門に当たる。
仕入れないと売れない。
誰が考えても、売る人がたくさん売ってくれることがまず第一歩。

ブックオフのビジネスモデルが優れている点は、誰でもすぐに売れるように買い取り価格を決めたことであろうと思う。
今までの古書の買い取りは、価格をどうするかという目利きが必要だった。
誰の初版本は値打ちがあるとか、希少性や嗜好を知っていないと買い取れない、という感じだった。
それを無視して一山いくら、というような買い方をしているのだと思う。
具体的には、特A,A,B,C,Dというランクに応じて、金額が決まっており、そのランクは新しさ、きれいさが基準である。
希少性などは考慮されないから、素人でも値付けができる。
これが画期的だったのだろう。

当初からコミックに力を入れようと思っていたかどうかはわからない。

でも、コミックは、今やかなりの収入源になっているはずだ。

そんな状況で、ブックオフが移転された。

もともと本屋であった所に、ブックオフができるという皮肉な様変わり。

まあ、休みの日に寄るところができてよかった。

| | 考えたこと | 23:37 | comments(0) | trackbacks(0) |
テクノロジー・シンギュラリティ
アメリカの終末論の学者を集めて、テレビで座談会をやっているのを見た。
その中で、テクノロジー・シンギュラリティという言葉が出てきた。
これは、日本語で技術的特異点と訳される。

もっぱら、人工知能がどんどん賢くなっていくと、いつか人間よりも賢くなって突然人間を越える存在になる、という意味で使われるらしい。

たしかに、人間の脳と同等のものが出来れば、それは自律的に考えることをしはじめるかもしれない。
出来てみないとわからないが、今のパソコンは一昔前のスーパーコンピューター並の能力があるというから、意外とできるかもしれない。
脳がどれくらいの能力があるかもわからない。
これが問題だ。
どこまでコンピューターを開発したら、どれくらい技術的特異点を越える可能性が出てくるかもわからない。
だからこそ、驚異になるのだろう。

大きなコンピューターをつないで、ネットワークにしたコンピューターが自分の意思を持ち、世界を征服するというのが、ターミネーターのシナリオ。
この手の物語は多い。

いろいろなSF映画で、このテーマを見たことがある。
また、小説も多いと思う。

脳が心や意思を発生するとしたら、当然、リクツではあり得ることだと思う。

しかし、人間の脳以外のところで心が生まれるとしたら、これは否定される。

今やコンピューターはどんどん進化している。
将棋でいうと一秒間に何億手も先を読めるようになった。
なかなかプロでも勝てない。

いつテクノロジー・シンギュラリティが起こるのか、それとも杞憂に終わるのか…。

杞憂に終わったとしても、それはわからない。

となると、いつまで心配したらいいのだろうか。

| | 考えたこと | 00:38 | comments(0) | trackbacks(0) |
お金はあればあるほどよいか
一般的に、ある程度の額を確保して、ある水準の生活ができれば、お金はそれ以上入っても幸福感を増大しないということが1970年に言われたらしい。

何となく納得できる話だ。
人によって必要額は違うだろうが、ぼくなら3億円くらいあれば、それ以上は要らない。
3億円というのは、サラリーマンの生涯賃金で、この年になってそれだけあればもう充分。
人には器があって、ぼくはそんなにお金を使えない。
ほしいものといっても、1億もあればおつりが来る(と思う)。

だが、このある程度以上のお金があれば、それ以上は幸福感が増えないというリクツは間違っている、ということが発表された。

お金はあればあるほどいい、ということだ。
ただ、どれくらい幸福感が増えるかはわからない。
ほんのちょっとかもしれない。
でも、増えるのだ。

まあ、別にどちらでもいいのだが、どっちが確からしいかといわれたら迷う。
あればあったでうれしいかもしれない。

しかし、金は魔物でもある。
「要らない」とか言っていても、実際に金を持ったらそんなことは言わないかもしれない。
しょせん仮定の話だし、考えても仕方ないことだが…。

でも、人間は本能が壊れて、欲望が止まらなくなった存在らしいから、あればあるほどいい、というのは本当かもしれない。

まあ、そんなお金が手に入る予定もないし、そんなことが起こるとも思えないから、別にどちらでもいいのだが…。



| | 考えたこと | 22:38 | comments(0) | trackbacks(0) |
ボルボのフライホイール
ボルボという会社、とにかく安全なクルマを作っているという認識だったが、燃費の技術も考えていた。
今回、ボルボの開発したフライホイールシステムが発表された。

フライホイールというとピンとこない人もいるだろうが、運動エネルギーを回転のエネルギーに変えて保存する、というものだ。
言葉でいうとむずかしいが、昔のおもちゃの自動車にも使われていた。
何回か、手で持っておもちゃの自動車を押して、タイヤを回転させ、そして手を離すと自動車が走るというもの。
これは人間の力を蓄えて、それで自走するという仕組みだ。
このおもちゃにフライホイールが使われていた。
とりあえず、余った力を円盤の回転にしておいて、必要なときにそのエネルギーを使うという仕組み。

クルマで余った力というのは、止めるときに使われる力だ。
今まではブレーキで止めて、熱に変わっていたが、それをどう有効利用するかが今は焦点になっている。
スズキのアルトも止まる力を使って発電している。

ボルボはクルマを止めようとする力で、重さ6キロのカーボンファイバーの円盤を、真空中で秒速数万回の回転数で回転させ、発進時にそれを使ってモーターを動かして燃費を稼ぐというシステムだ。
後輪にそのシステムがついている。
これで25%の燃費改善が見込めるらしい。

ベアリングの会社などと共同で開発したようだ。
フライホイールの材質や大きさ、重さなど、いろいろとトライしたのだろう。

日本はトヨタとホンダがハイブリッドで先行したが、ヨーロッパはより排気量の小さなエンジンを使ったり、変速機を改良したりして低燃費化を図っている。

フライホイールを使うというのはアイデアとしてはあったが、なかなか実用化が難しかったのだろう。
でも、ようやく実用化が見えてきた。

自動車はどこまで低燃費できるのか。

これは楽しみだ。

| | 考えたこと | 22:28 | comments(0) | trackbacks(0) |
Iwataniの化粧水
Iwataniといえば、カセット式コンロのガスボンベの会社だ。

岩谷産業というのが正式な名前。
カセットコンロ、そのボンベなど、民生用のLPガスをはじめ、エネルギー事業が主体の会社。
その会社が化粧水を出した。
富士フイルムやサントリーと同じことかと思ったが、ちょっと違うらしい。

この会社は水源を持っており、それを富士の湧水というブランドで宅配していた。
そこでお客さんから、富士の湧水で顔を洗うと顔が潤う、という声があり、商品化したというのが開発ストーリー。
高分子の技術や醸造の技術が役に立った、ということではなく、素材がよかったということらしい。
ここもサントリーと同じく、エイジング肌、ということを書いていた。

しかし、化粧品の分野は参入が多い。
知らなかったが、ロート製薬、江崎グリコ、味の素なども化粧品をやっている。

資生堂やカネボウも安穏としていられない。
新規参入の会社は他に本業があって、やっているのだが、元々化粧品が主体の会社は大変だ。
若い女性の数は減っていき、化粧品を使わない(と思われる)年寄りが増えていく。

儲かるとなったら、明治やカルピスあたりが参入するかもしれない。

そのうち、資生堂の酒やサプリメント、資生堂のポテトチップスが出るかもしれないなあ。


| | 考えたこと | 23:46 | comments(0) | trackbacks(0) |
サブリミナル効果
これは刑事コロンボでやっていたのをよく覚えている。
たしか、映画の画面の中に、人間の意識では知覚できないほど短い間、何かの写真を入れて、それが殺人に影響している、というもの。

これはコロンボが逆に手がかりを探しているところを犯人にサブリミナルに見せて、そこで捕まえる、というストーリーだった。

コロンボの作品の中では印象に残るものだ。

このサブリミナル効果というのは、本当だと思っていた。
ところが、これを言い出した人が、数年後に実はウソだ、と告白したらしい。
1957年に発表し、1962年にウソだと告白したというのが事実。
それがあまり大きく宣伝されず、未だに信じている人がいる、ということだ。
アメリカで80%以上だったと思う。

日本でも調査をしたらいいと思う。
50代以上ではきっと8割が正しいと思っているはずだ。

ウソだと告白したあとも、広く信じられているのは、あまりにももっともらしいから、というのがぶっちゃけた話。
たしかに、もっともらしい。
ある映画館で映画のフィルムの隙間に、コーラを飲め、ポップコーンを食え、というメッセージを入れたら、売店の売り上げが伸びた、というのが最初のウソだが、これは本当だと思ってしまう。
真実より本当らしい。

こんなウソを何十年も本当だと思っていたのか、と思う。

時間が短く、見えない宣伝を意識がわからないのに、無意識がわかるわけがない、ということは考えてみればわかる。
でも、もっともらしい。

ネットで調べると、未だにサブリミナル効果について、心理学者がマジメに取り組んでいる。

何で誰かが、これはウソだ、と言ってやらないのか…。


| | 考えたこと | 23:20 | comments(0) | trackbacks(0) |
融紅鸞と田中佐和
融紅鸞、これは人名。とおるこうらん、と読む。
珍しい名前だ。

この名前でピンと来た人は、50代にはなっているだろう。
「あんさん、別れなはれ」というセリフで有名。
昭和30年代にラジオにでていて、悩みの相談をやっていた。
どんな人が相談に来ても、結局は「あんさん、別れなはれ」というのがパターン。

実際に聞いた覚えがかすかにある。
でも、それより、いろんな漫才師がこのネタを使っていたので、覚えている。
名前からしてどんな人かと思うが、日本画家だったらしい。
明治39年生まれだそうだ。
もちろん、もう亡くなっている。

田中佐和はまだまだ覚えている人は多いだろう。
この人は本物の占い師。
神霊判断というらしいが、昔、「ただいま恋愛中」に出ていて有名になった。
だいぶ長いこと出ていたと思う。

手を2回打って、「お答えいたします」と言ってから答えるのがパターン。
ところが、どんなことを言うのかなかなかわからない。
頭に浮かんだものを言うのだが、「犬が二匹歩いているところが見えます」とか言って始まる。
ああ、これは相性がいいのかな、と思うと「一匹は他の犬について行きました」という風にオチがついて笑いを取る、という事になる。
もちろん、田中佐和はにこりともせず、まじめに答えている。
これで人気を博した。
この人はまだ生きている。

昔の番組はこういうおもしろい素人を見つけてきていた。

田中佐和がどこまで受けを狙っていたのかはわからない。
まじめに占っていたのかもしれない。

でも、今のバラエティ番組よりも、昔の素人を出す番組の方が面白いと思う。
もう今は関西でも探偵ナイトスクープくらいしか思い当たらない。
新婚さんいらっしゃいもあるか。

手間がかかるから、やらないのだろう。
面白いのだが…。




| | 考えたこと | 01:05 | comments(0) | trackbacks(0) |
ポインセチア2
去年の11月に買ったポインセチア、無事に一冬越して生きている。
赤い葉っぱがきれいだ。

小さな鉢植えだが、2日に1回程度水をやり、霧吹きで水をかける。
暖房を入れているリビングの窓際に置いてあるので、昼間は日も当たる。
それで、冬を越した。

茎の根元の方の葉は、ちょっと縁が茶色になっているが、新しい葉も大きくなってきた。

ポインセチアという植物は、メキシコ原産で、あまり水をやりすぎないことと、暖かい部屋に置くことが育てるこつと書いてあった。
九州や沖縄では大きな木に育つらしい。

クリスマスの時期に、赤い葉っぱがきれいなので、たくさん売られている。

実際には雪の降るような所では育たない。
でも、歳時記でポインセチアの季語を決めるとしたら冬になると思う。

調べてみると、正確には赤い葉っぱは葉ではないらしい。
珍しい植物だ。
したがって、あそこでは光合成は行われないらしい。

緑の葉もあるから、そこで光合成するのだろうが、赤い葉がかなり派手に咲いているので、そのおかげでちょっと日当たりが悪くなるのだが…。

がんばって生きている。

| | 考えたこと | 00:02 | comments(0) | trackbacks(0) |
亀の遺伝子を調べると、トリや恐竜に近いという。

2種類の亀のゲノムを解読して、国際チームが発表したとのこと。
神戸の理化学研究所発生・再生科学総合研究センターなどがメンバー。

2億5000万年くらい前に亀の祖先が誕生したらしい。
しかし、同じ祖先からトリと亀という、かたや空、かたや海の生き物が出来たというのが面白い。

2億5000万年前というと、地球にいん石が衝突して大絶滅が起こった頃。
このときに地球上の生物が90%絶滅したということだから、残った10%はよほど運がよかった生物だろう。
その後6500万年前にも、恐竜を滅ぼしたいん石の衝突が起こっている。
この2回の絶滅の危機をくぐり抜けてきたのが今の生物。

それはどんな生き物だったのだろうか。
四つの手足と頭を持っているだろうが…。

想像がつかない。

それは将来恐竜になって、そしてトリや亀になる。

スゴイ生き物だろう…。


| | 考えたこと | 23:04 | comments(2) | trackbacks(0) |
幸せな瞬間
ついこないだの土曜日、6時半に目が覚めて「あー、あと30分」と思ったとたん、昨日が金曜日だと思い出し、今日は土曜日だと気づいた。
あのときは何ともいえずうれしかった。
今でもその瞬間を思い出せる。

くだらない事だが、こういうのが掛け値なしの幸せの瞬間だと思う。

その他にもこういう瞬間があるかもしれない。

でも、そういうのは体験しないとわからない。
想像ではわからないからだ。

そんなにたくさんこういう瞬間に出会えるとは思えない。
ほとんど偶然巡ってくるものだと思う。

幸せな瞬間のリストに、「土曜日の朝早く目が覚めて、今日も仕事に行かないといけないと思って、ふと今日は土曜日だったと気がついた瞬間はすごく幸せな瞬間だ」と書き込もう。

| | 考えたこと | 00:59 | comments(0) | trackbacks(0) |