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2005.06.30 Thursday
なじみの科学者は?
内閣というところは、いろんなことをしているらしい。
2004年に内閣府が「科学技術と社会に関する世論調査」というのを行っている。 http://www8.cao.go.jp/survey/h15/h15-kagaku/3.html 参照下さい。 18歳以上2000人の回答があった、というこの調査結果をみると、けっこう面白いのだが、一つ興味深い結果があったので、ご紹介します。 「科学者や技術者は,身近な存在であり,親しみを感じるという意見について,あなたはどう思いますか」という質問に対して、 ( 5.7) (ア) そう思う ( 9.8) (イ) どちらかというとそう思う (38.6) (ウ) あまりそう思わない (35.7) (エ) そう思わない ( 8.2) (オ) どちらともいえない ( 2.1) わからない というのが答えだそうだ。 科学者や技術者に親しみを感じる、という事について肯定的な人は約15%しかいない。10人に1人か2人という結果である。 8割以上の人が否定的なのだ。 僕らが小学校の頃は、科学者にすごくなじみがあった。 アトムのお茶の水博士、天馬博士、エイトマンの谷博士、鉄人28号の敷島博士、サイボーグ009のギルモア博士・・・。 小学校時代のSF系のマンガには、必ず博士が出てきた。 だから、科学者とか博士とかに対しては、その頃からすごく親近感がある。 科学者=エライ人=正義の味方=僕らの仲間 という図式になる。 夢をかなえ、不可能を可能にする・・それが科学技術であり、世の中をよくするものだ、というのがおそらく手塚治虫をはじめとする、戦前生まれのマンガ家の人たちの見方であったと思う。 それをストレートに受けて育ってきたのが今の40代後半くらいまでか。 確かに、最近のテレビアニメを見ていても、博士が出てきたことがない。 それにしても、15%は低い。 実際、世の中に出たら、科学者や技術者となじみになる人の方が少ないのだろうが、30%くらいはあってもいいのではないか。 こういうのも、理科離れの原因の一つなのだろう。 科学に夢がなくなったのか・・・。 |
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