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2016.04.30 Saturday
ブロックチェーン その2
経済学者の野口悠紀雄がブロックチェーンについて記事を書いていた。
これからの金融を変えていく技術がブロックチェーンというものらしい。 今までは国や銀行が信用を与えて、多くの人手をかけてお金というものを流通させていたが、インターネットの仕組みは中央集権的ではなく、分散的だから管理コストが安くなる。 記事の中では、電話や郵便のように国が管理していた情報伝達が、インターネットでコストが下がったことが例示されている。 実際、情報伝達のコストは下がった。 インターネットのプロバイダ料とコンピューターで、海外でもメールし放題だし、いろんな情報を無料で見ることができる。 若い人たちは、インターネット経由で電話もしている。 Wifiが広まると、スマートフォンの通信料も下がっていくだろう。 記事の中では、今はまだ大手も研究中だが、将来金融産業を大きく変えることも予感されるとのこと。 何でもブロックチェーンでは取り引きを「公開台帳」というものに記録するらしい。 肝心なのはこれを誰かが責任をもってやるのではなくて、コンピューターの集まりが、みんなで記録するということだ。 だから、台帳が分散されているらしい。 このへんの仕組みはややこしいが、要はお金の管理コストが劇的に下がるということだろう。 大手の銀行や中央銀行すら、この仕組の研究をスタートしている。 ナスダックは去年の12月にブロックチェーンの実験を行って、これまで3日かかっていた未公開株の取り引き決済を10分でやったとのこと。 金融機関が焦ってブロックチェーンの研究に乗り出したのは、これに対応しないと業務の多くを競争相手に取られてしまうからだが、結局は自分の内部も改革を免れないということになる。 何せ、管理に人手が要らなくなるのだから、大幅な削減を余儀なくされる。 その時期を見極め、対応しないと大変なことになる。 さらに、この技術で登記などの記録業務も不要になる可能性があるらしい。 まさに、インターネットを利用した信用担保の仕組みが、既存の金融機関を破壊していくということだろう。 20年後、銀行はどんなカタチになっているんだろうか。 行政書士の仕事はどうなっているんだろうか。 もう進みだしたものは止められない。 過去に止めようとして成功したものはいないと思う。 今、金融機関に就職しようと思っている人たちはそういうことをわかっているんだろうか…。 |
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