考えたこと2

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第九の練習
昨日は第九の練習日。
練習前にメールが来て、最終練習の11月20日にはPCR検査キットを渡すので、4000円が必要とのこと。
そのうえで、リハーサルの12月3日の朝に唾液の検体を8時半に提出する。
毎年リハーサルは前日の夕方だったが、今年はそんなわけで朝からになった。

12月3日の朝に出して、夜には結果が出て、4日が本番。
仕方ないから、土曜日の午前中の仕事は休むことにした。

世界のいろんな国で、もうコロナは終わったという対応になっているのに、日本はこのありさま。
テレビ中継を見たら、どう思うのだろうか。
マスクをして、ネックファンをつけて、2mの距離を取って合唱。
その話をした、会社の先輩からもびっくりされた。

でももう諦めた。
文句を言っても仕方がない。
長いものには巻かれるのだ。

練習の方は、最初から通して終わりまで来た。
今週は本当に最初から最後まで、途中止めて修正しながら練習。

本当に初めての人は必死だろう。
このペースで本番を迎えるのはきついと思う。

ぼくはもう4回目だから、だいぶマシ。
ほとんど歌詞もメロディーも覚えている。
ブランクがあるから、完全に暗譜はできていないけど、格好はつく。

ドイツ本国に人が見たら、こんな状態で合唱など…、と思うかもしれない。
いや、きっと思うだろう。

まあ、そんな日本なのだから、仕方がない。

ブレスはしんどいが、頑張ることにしよう。


| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 22:42 | comments(0) | trackbacks(0) |
定年退職
来月末で一度目の定年退職を迎える、会社時代の後輩のT君と飲みに行った。
会社のルールでは、60歳の誕生日月の翌月末が定年。
もう秒読みの段階だ。

定年後はどうするのか、尋ねたら63歳までは今の会社に再雇用をしてもらって、そこから先は未定とのこと。
なんで63歳か聞いたら、ちょうどその年に下の息子が卒業就職の予定だから。
なるほど、そこから先は会社勤めをやめてもいいということか。

でもやめて何もすることがなくなったら、どうするのか聞くと、まだまだ考えてないということだった。
それは極めて危険なことだと指摘した。
何で危険かと聞かれた。
無職になってすることがなくなった時のことをイメージしていない。

ぼくが57歳で大学職員を退職したとき、1年半無職だったが、その時の経験を話す。
キャリアの資格を取る勉強をしている時はまだマシだったが、そのあと仕事ができるようになるまで、半年ちょっとはほんとにしんどかった。
そういうことは、ずっと同じ会社で転職もせず過ごしているとわからないのだ。

軽い気持ちで、ちょっと休もうなどと考えていると、何もできなくなる。
今から思えば47歳で1回目の転職、57歳で2回めの転職はいいタイミングだったと思う。
60歳になる前に2回の仕事経験をして、それを生かして今のほぼ個人の仕事を見つけたからだ。

そして、もう一つ伝えたのは、職務経歴書を作ること。
自分が会社に入って、37年間でどんなことをやってきたかを思い出して、それを文書にすることだ。
ぼくは47歳のときに1回目をやって、57歳でもう一度やった。
それは自分の人生の振り返りでもあった。

もう一つ、自分では気づいていない自分の価値がある、と話した。
それは大きな企業にいて、当たり前だと思っていることが、世間では当たり前ではないということだ。
仕事の進め方や組織のあり方など、みんな知っている、と思っていることが、意外と知られていなかったりする。

それをぼくは学校法人で知った。
企業で当たり前のようにやっていることが、全く当たり前ではない。
そんなことがたくさんあった。
それを知っているのは、ある意味価値がある。

そういうことを棚卸しして、自分がまだまだ世の中の役に立つ、という感触を得て働くこともできる、ということだ。

また、会社以外の社会tの接点を作ることも大事。
町内会でもいいし、趣味のサークルでもいい。
そいうものがないと、本当にボケてしまう。

そんな話をして、宿題を出しておいた。
次は1月に飲もう、ということになった。

楽しみだ。



| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 23:37 | comments(0) | trackbacks(0) |
パシフィズム
戦後日本が追いつけ、追い越せで目標にしてきたのが欧米。
特に戦勝国であるアメリカだ。

アメリカも戦争に勝って日本を占領したが、もう少し遅ければ日本はドイツや朝鮮のように分割されているところだった。
絶妙のタイミングで占領したと言える。
北海道にはソ連からの占領の兵が進んでいたらしい。

アメリカの占領下で日本は高度成長を謳歌した。
調子に乗りすぎバブルになって、90年代からは低成長になり、ほとんど成長率は0付近。
それでも、アメリカ軍が駐留しているから、冷戦中にソ連や中国からの侵略はなかった。
ひとえに、アメリカの力だと思う。
もっとぶっちゃけて言えば、アメリカの核の傘の下にいたからだ。

終戦後、アメリカは世界が平和になると思っていて、ソ連や中国は仲間だと思っていたのだろう。
朝鮮戦争でそれは思い過ごしだとわかり、反省した。
そこからはご存知冷戦の時代。

ベルリンの壁が崩壊して、90年代からは資本主義の勝利かと思われた。
しかし、旧ソ連、中国にプーチン、習近平という独裁者が現れた。
それと同時に、旧西側の国々が、民主主義の「全員で決める」ということのコストが大きくなって、物事を決められなくなってきた。
いろんな原理主義がぶつかっている。

宗教だけでなく、脱炭素や地球温暖化、人種差別やLGBTQI+、陰謀論など、どんどん原理主義が強くなって、分断が進んでいるように思える。

今の世界はまた戦争に向かっているようだ。

ずっと前に、日本の防衛について、いろんな国の留学生にインタビューしている番組があった。
当然、BSなどなかった頃だ。
その時に、どの留学生も「自分の国は自分で守らないといけないから、軍備は当然必要」と言っていた。
当時、ちょっと驚いたものだ。

そんなことがあって、憲法9条について考えるようになった。
トランプ元大統領が、日米安保条約はアメリカが日本を守るのに、日本はアメリカを守らないのか?と言ったのは当然だと思う。
戦後70年も経っているのだから、当時の状況はもう考慮されない。
逆の立場に立てば、日本だってそう思うはずだ。

故安倍元首相の一番の功績は、この片務状態を解消したことだと思う。
それが元で、戦後の民主主義教育で平和憲法を金科玉条のように思っている人たちから嫌われた。
安倍元首相が死んでしまって、敵がいなくなって、それが統一教会に変化したのだと思う。

平和主義は英語でパシフィズム。
諸外国ではパシフィズムはあまりいい意味ではないらしい。
無抵抗主義とか敗北主義というニュアンスがあるようだ。

それでも、日本では平和主義は今でも「最高」の言葉だろう。

ぼくには「平和ボケ」に思えるのだが…。


| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 00:08 | comments(0) | trackbacks(0) |
ユーモアは武器
多くの日本人にはユーモアの感覚がないと思う。
それは民族的なものかもしれない。
「ユーモアのセンス」などと言ったりするが、そういう「センス」が必要なものだと思う。
どちらかというと、物心ついたときには勝負が決まっている、という類のものだ。

でも、スタンフォード大学のビジネススクールの2人の講師は、トレーニングで強化できるという。
そう思って、我が身を振り返ってみたら、落研で過ごした4年間で、ぼくもちょっとは面白いことが言えるようになったと気づいた。
なるほど、トレーニングできると言われれば、そうかもしれない。

フランスのエスプリ、イギリスのユーモアというが、ぼくの少ない海外経験では、やっぱりイギリス人は面白かった。
一緒に飲みに行って、延々と話すのだが、それが面白い。
自虐的な笑いだった。

エスプリはちょっと辛口の批判的な言葉だという。
そういうのは日本人は苦手だ。
やっぱりユーモアの方がどちらかといえば向いているのだろう。

吉田茂はユーモアに富んでいたという。
マッカーサーに戦後すぐの物資不足のときに、この冬を乗り切るためには大量の援助が必要だ、と言ったが、アメリカは全部は準備できなかった。
それでも、物資は足りたという。

マッカーサーは「お前の言った数より少なかったが、足りたではないか」と言ったら、吉田は「日本の統計がそんなに正確だったら戦争には負けてなかった」と返して大笑いになったという。
嘘か本当か知らないが、そういう話を聞いたことがある。

ユーモア、というか笑いはストレスも軽減するし、モチベーションも上がるという働きがあると思う。

ずっと黙って仕事している職場は生産性が低い。

ぼくはずっと笑いの耐えない職場で過ごしてきた。
管理職になってからは、特にそうだった。

それは間違ってなかったと思う。

だからこそ、アップルやグーグルはユーモアを大切にしているのだろう。




| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 23:08 | comments(0) | trackbacks(0) |
コロナ騒ぎの終わり
前に一度紹介した、内科医の端くれというアカウントで、今回は「コロナ騒ぎの終わり」についてのツイートがあった。

コロナ対策禍の最大の失敗の一つは、当初からマスクやワクチンをただ広めようとして、どちらも「きわめて効果が高く、害もほぼない」と断言して見切り発車してしまったことだという。

たとえ断言してしまっても、後であれは間違いだったと訂正すればいいと思うのだが、それは職業柄プライドが許せないのだろう。
彼は、「効果と害がよく分からないところはあるけど、今は緊急時だから仕方ない。できることをやろう。でも今後、状況が変わったり新たな事実が分かってきたら、その都度方針を修正しよう」という姿勢で始めるべきだった、という。

それができなかったから、この騒ぎになっているのだろう。
悪乗りしたマスコミの責任も重い。
読みうち新聞など今日の夕刊に「ハロウィーン「脱自粛」警戒」などという大きな見出しで一面に記事を書いている。

また、初期にはマスクの効果を疑問視する人もいたが、「自信満々で反対意見にも高圧的な態度で見切り発車をしてしまい、引くに引けなくなっているのではないか」という意見もそのとおりだと思う。
医師会のヒエラルキーの高さも問題なのだろう。
「エライ先生(古くてロートル)」が言ってしまうと、反論できない。

最後に「もうそんな人たちに振り回されている場合ではない。彼らの言うことを大衆が話半分に聞いたり無視したりして、日本にとってより良い選択を社会全体で考えられるようになったときが、コロナ騒ぎの終わりだと思います。」と書いている。

そのとおりだと思う。

ぼくはもう医学界は無理だと思う。
コロナ利権も絡んで、どうしようもなくなっていると思う。

本来なら海外の状況を見て、ジャーナリズムが動くのがスジだと思うが、それもまた絶望的だ。
コロナで視聴率が稼げるとなったら、戦前のマスコミと同じでコロナを煽る。
結局マスコミは自分たちの儲けしか考えない。
いまだに「専門家」が時々テレビに出て次の波が来るとか言っている。

ぼくは朝7時のニュースしか見ないが、そこで「専門家」という人たちが出てくると、ああ、テレビ局のシナリオに沿って話す人だ、と思うことにした。
いずれ、「専門家」という言葉をちゃんと使え、ということになって、何らかの指標ができると思う。
その日まで、「専門家」は信じない。

ぼくが一番残念だったのは、このコロナ禍で日本人は戦前と変わっていないということがわかったことだ。

マスコミに煽られて、言うがままになってしまった。
ちょうど戦前に当初は戦争に反対していた新聞社が、戦争を煽れば新聞が売れる、ということがわかったときに、手のひらを返して戦争推進したら、世論も簡単に戦争推進になったのと同じだ。

G7で最も被害が少なかった日本が、何百兆円もの対策をして、国力を弱めてしまった。
それをしたのは、与野党の政治家だが、それをさせたのは国民だ。

本当に情けないと思う。



| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 23:20 | comments(0) | trackbacks(0) |
フランスはガソリン不足
以前にも紹介した「パリのカフェテラスから」というブログの記事。

フランスはガソリン不足になっているらしい。
街中でガソリンスタンドには行列ができている。
給油のために1〜3時間待ちは当たり前で、ガソリンのあるガソリンスタンドを探すアプリは必須となっているとのこと。

今やガソリンが高いか安いかではなく、「給油ができるかできないか」が問題になっている。
パリは地下鉄などあるが、地方は大変だろう。
ヨーロッパは日本より車社会だ。
通勤も多くの人が車を扱う。

ウクライナの戦争の関係かと思ったらそうではない。
ロシアに大きく依存しているのは天然ガスだ。
本当の原因はフランス最大手の製油所でのストライキとのこと。

フランスでは日本のように企業内組合ではなく、1つの企業内に職種別の組合がある。
企業横断しているから、その企業がいくら困っても、ストは継続するのだろう。

そんなわけで、車がなければ仕事にならない人や、通勤手段が車しかない人たちはパニックになっているという。
ぼくがフランスに長期出張しているとき、誰かの車で乗り合いで来ている人もいたが、そういうこともやっているのだろう。

そのおかげで、電気自動車のレンタルが急増している。
それでなくても、ウクライナ戦争でエネルギー危機が起こっているから、「この冬は10%の節電が必要」とか、「暖房温度は19度」とか、大統領がタートルネックで節電アピールをしているフランス。
こんな状態で、電気も足りるのだろうかと心配になる。

エネルギー危機で製油会社は儲かっているのだが、その利益の分配が足りないと労働者はストをしているらしい。
政府はここに来て、製油所労働者を徴用して、一部の製油所を再開し始めたのだが、それがまた反発を呼んで、ストライキの権利を主張するストライキに発展している。
いかにも自由の国、フランスだ。

こんな事態になっても、スト権は尊重するというのがフランス人。
日本なら、おそらく市民が文句を言って、マスコミもそれに同調し、政府が何らかの強権を発動してでも収めるのだろう。

他人の権利も尊重するからこそ、自分の権利も主張できる、という思想が行き渡っている。
たいしたものだ。

ヨーロッパのこの冬のエネルギーはどうなるのだろう。



| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 23:08 | comments(0) | trackbacks(0) |
バンジョー
今年も扇風機を片付ける季節。
今日分解して箱に入れて来年までおやすみということになった。
その扇風機をしまってあるのが、バンジョーのハードケースの上だ。
したがって、毎年出すときと片付けるときの2回、バンジョーのハードケースを見る。

最後に弾いたのはいつ頃だったか。
高校生のときだったと思う。

何度か書いたが、中学の時にバンジョーが弾きたくて試験でいい点をとった。
バンジョーを弾きたいと思ったのは、当時カントリーがまだ流行っていて、フォギーマウンテン・ブレイクダウンという曲が弾きたかったからだ。

バンジョーには5弦のものと4弦のものがあり、ぼくが買ってもらったのは5弦のもの。
5弦バンジョーは不思議な楽器で、キーがGの曲を弾くためのもの(他のキーでも弾けなくはないが)だった。
5弦は短くて、音が(低いフレットで弾いている時は)変えられない。
要するに、G(高いソ)の音しか弾けないのだ。

1から4弦も、何も押さえなくてもGのコードの音が鳴るようにチューニングするのが一般的。
要するに、バンジョーが入るカントリーはキーGで弾くもの、ということだ。

中学生のときに、バンジョーの教則本を買って、フォギーマウンテン・ブレイクダウンを練習したが、挫折した。
せっかく買ってもらったのに、ものにならなかった。

その後、高校のときに、カントリーではないがバンジョーが入ったバンドも出てきて、見に行ったこともある。
その時に、ボディーの裏を外して、表側だけで弾くというやり方を知った。

自分でネジを外して、裏側を取って弾いてみた。
入門用のバンジョーは表側が木ではなく、薄いプラスチック(本物はたしか牛革だったはず)で、裏側なしの状態でもそこそこ響く音が出る。
そんな状態で、何曲か伴奏できるようになったが、それでぼくのバンジョーライフは終わりだった。

それから50年ほど経つが、まだ捨てられない。

ぼくが初めて期末試験を頑張って親に買ってもらったもの、という由来がついているからだ。

ハードオフに持っていったら、二束三文で引き取ってくれるのはわかっている。

でも、死ぬまで残っているかもしれない。



| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 00:22 | comments(0) | trackbacks(0) |
経験重視?
学力重視か、経験重視かという入試の話がある。
どちらが個人の努力に依存するか、という観点で見ると、圧倒的に学力重視のほうだろう。

どんな経験をするか、というのは暗に学力以外の経験という意味がある。
そういう類の経験のほうが親に依存するからだ。

ぼくらは受験戦争という言葉を知っている。
そういう時代に受験をした世代だ。
四当五落という時代だった。
この意味もわからなくなっている。
睡眠時間が4時間なら合格、5時間寝たら落ちるということだ。

でも、やることが勉強であり、教科が決まっていたから、それをやればよかったのだ。
範囲も、やることも決まっているし、学校以外にそれを支援する(お金は要るが)場所もあった。

その反動で、受験が厳しいということになって、大学がたくさん作られた。
その時期と相前後して、少子化が進んだ。
今はどこでもよければ、大学に入れる時代。
受験者数のほうが、総定員数よりも少ないのだ。
受験戦争世代にとっては夢のような時代だ。

文科省は天下り先を増やすために、大学数を減らすことには消極的。
ほとんど潰れた大学などない。

そのおかげで、入試は多様化し、推薦入試だけでなくAO入試などというものもでき、早期の入試をやることによって、人数を確保しようとする大学も増えた。
おまけに、AO入試は一般入試扱いにしたものだから、いくらでも受験生を取れる。

AO入試は当初の志は良かったのだが、そんなこんなで今は見る影もない。

それでも、思い出したように出てくるのが、「経験重視」や「人物重視」という考え。
よほど公平な学力で選びたくない人たちが言っているのだろう。

なぜ客観的な指標を無視して、主観的な指標を使おうとするのだろうか。
学ぶために必要な知識を持っているかどうかは、どうやって判断するのか。
どの経験を重視するのか、その信憑性はどうやって担保するのか。

経験や人柄などというわけのわからない(いくらでもごまかせる)主観的なもので「試験」をしてはいけない。

それは教育の崩壊だと思う。




| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 23:01 | comments(0) | trackbacks(0) |
宇宙は近い
宇宙というと、とても遠いところ、という気がするが、実際はそんなに遠くない。
東京ー大阪間よりも、遥かに近いのだ。

アメリカの空軍は宇宙を高度80km以上、と定義している。
地表では、大阪から滋賀県あたりの距離でもう宇宙。
調べてみると、卵でいえば、薄皮(殻の内側)程度の厚みが大気の層にあたる。
人類は薄皮の中で生活していることになる。

でも、宇宙に行くのにはロケットでかなりのエネルギーが要る。
地球の引力に打ち勝って、大気圏を出ないといけない。
ロケットエンジンというのは、空気がないところでも燃焼ができるようになっている。
実際には液体水素が燃料で、それを燃やすために液体酸素が積まれる。
非常に大きな推力を得るために、制御が難しい。
燃料漏れで爆発した、スペースシャトルの事故を見ればわかる。
打ち上げのコストは非常に高くなり、それが自国の衛星を持ちたい国相手のビジネスになっている。

今はかなりコストが高いが、画期的に安くなることを研究しているアメリカのベンチャーがある。
それが遠心力を利用して、放り上げる方式。
腕にボールを持ってぐるぐる回して、適当なところで放すと空に向かって飛んでいく。
その原理を使うらしい。

これは地上で回転する大掛かりな機械を作ればいいだけなので、安上がりだ。
液体酸素や液体窒素という燃料は使わなくて済む。
さらに、装置を1回作れば、打ち上げる衛星は燃料は要らない。

先日、アメリカで10回目のテストが行われたとのこと。
NASAの荷物を積んでの実験だ。
高さが33mというから、腕の長さは15mくらいあるのだろう。

今回の実験では打ち上げたロケットは、自由落下で地表に落ちる。
それを回収して、いろいろなデーターを取るようだ。

ロケットの重さはどれくらいなのか、よくわからないが、まだまだ大気圏を出るには遠いらしい。
そのためのデーター採取だろう。

宇宙の利用度は上がっている。
GPSなど、ぼくらが普段使っている技術は衛星がなければ不可能だ。
日本でもホリエモンが北海道でロケットのビジネスをやっているが、こういう技術もぜひ試してほしいものだ。

それこそ、ベンチャービジネスになる。



| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 22:59 | comments(0) | trackbacks(0) |
ネックは人減らし
公的機関のIT化は日本が世界に遅れている。
それは初期のコロナ対応ではっきりしたと思う。
電話で聞き取り、FAXで連絡、そしてExcelに転記。
そんな時代遅れのことをずっとやっていたことが明るみに出た。

いくら民間が頑張っても、こんなことをしていたら、生産性は低くなるのが当たり前。
いつからか、公務員は安定している、という暗黙の了解ができた。
組合も強い。
だから、人を解雇できないだけでなく、仕事を変えることも拒まれる。
IT化というのは、仕事のやり方を変え、コンピューターにやらせることだ。
したがって、その仕事に関わる人は減らざるを得ない。
そんな誰でもわかることができていないのが、公務員の世界。

木村岳史氏が、日経クロステックに「ITと終身雇用は相性が悪過ぎる、既得権益層の解雇を容易にしないと日本は滅ぶぞ」という記事で言っている。
記事の冒頭で書いている。

「多くの読者が認識していると思うが、日本の終身雇用制度とITは恐ろしいほど相性が悪い。「何だそれ。意味が分からないぞ」と言う人も、これからおいおい説明していくので安心してほしい。まずは結論として何を言いたいかを先に書いておく。それは「もっと解雇を容易にせよ」である。この「極言暴論」を書いている私でも「解雇を容易に」は暴論中の暴論だと思う。ただ、そうでもしないと、デジタル革命の時代に日本企業は生き残れないし、多くの人がまともに暮らしていけなくなってしまうぞ。」

今流行のDX(デジタルトランスフォーメーション)では、民間企業でさえこういう状態。
その3周ほど遅れている公的部門は書いたようにもっとひどい。

何でもかんでも守るという姿勢はもう無理だ。
高度成長時代であれば、その余裕もあったかもしれない。
でも、今となってはもう苦しいと思う。

今や厚労省が守ろうとしている正社員は労働者の半分くらい。
残りの半分は非正規という状態だ。
解雇を容易にできるようにしないと、機会の平等やリスキリングは進まない。
給料だって、いつどうなるかわからない世の中で、社員を雇っておかないといけない、ということになると安くならざるを得ない。

肝心の役所がそう思わないと、どうしようもない。



| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 23:15 | comments(0) | trackbacks(0) |
Zoomのオフィス
Zoomという企業は、タイミングよくコロナの時期にオンライン会議のインフラになった。
株価は急上昇していた。
実際、使い勝手もいいと思うし、通信品質も良さそうだ。

そのZoomも企業体だからオフィスがある。
フルオンラインではないようだ。
コロナが収束した今、オフィスがどうあるべきかという議論が起こっている。
日本は周回遅れだが…。

リモート(在宅)とリアル(出社)のハイブリッドがその一つの答え。
でも、そのバランスをどうするか、ということになると難しい。
Zoomの本社でも、それを模索しているという。

というのは、Zoomの社員でも「オフィスで働くことを望んでいる」という。
しかし、毎日オフィスで働きたいとは思っていないのだ。

毎日が実験だとZoomの最高人事責任者は言っている。
彼は、オフィスが単に仕事を片付ける場ではないと言っている。
Zoomのオフィスは社交の場らしい。

良い仕事をすることが目的ではなく、良い仕事ができるようにするための場所だ。
オフィスの第一の機能は、共同作業を促進し、仲間意識を育むこと。

どちらかというと、従来の日本の考え方だと思う。
メンバーシップ型の雇用でやってきた日本では、オフィスはまさにそういう場所だった。
少なくとも、ぼくはそう思っている。
ずーっと一人で家にいて仕事をするのはしんどいし、いい仕事はできないと思う。
一人で完結する、物書きのような仕事でない限り。

Zoomの今の課題は、同じ場所(オフィス)にいない状態で、いかに生産性と創造性を高めるか、だという。
経験から言えば、オンラインで学生面談をやっていて顕著なことは、時間が短くなったということだ。
対面でやると、一応相談が終わったあとも、関連した世間話が続く。
下らない話でも、信頼関係を築くためには大事だ。
それがオンラインではなくなる。
意図的になくしているわけではないが、そういう話になりにくい。
それは人が本質的にオンラインで会うということと、対面で会うということを区別しているからだろう。

もう一つの違いは、オンラインは疲れるということ。
オンラインで話をしていると、微妙に表情がわからなかったり、タイミングがずれたりする。
通信品質やソフトの進化でどこまで改善されるのかはわからないが、現状では疲れるのだ。
だから、時間が短くなるとも言える。

Zoomでは常に出社する人は1%。
ほとんどはハイブリッドを選択する。
毎日出社するのは嫌だし、毎日家にいるのも嫌だということだ。

コロナでZoomの時価総額は一時1590億ドルまで上がったが、今は240億ドル程度。
アメリカの人々は、コロナを思い出させるものにうんざりしているとのこと。

通勤時間は無駄な時間だとは思うが、ずっと家にいてもそんなに生産的には働き続けられない。
だいいち、人間は孤独に弱い。
ぼくはオフィスの価値は社会的に大きいと思う。

しばらくは、アメリカでそういう実験が続くのだろう。

周回遅れの日本はここでも置いていかれる。
そんなことは、感染症の専門家たちは考えない。
困ったものだ。




| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 23:20 | comments(0) | trackbacks(0) |
赤軍派
赤軍派というと、1970年代の過激派。
よど号ハイジャック事件を起こしたり、テルアビブでの乱射事件など、明らかに反社会的な行動をした団体だ。
そのリーダー格が重信房子。
20年の服役を経て、この5月末に出所した。

罪は償ったということだから、社会復帰しても文句を言う筋合いではない。
しかし、ついこないだ京都で特別ゲストとして講演したというから驚きだ。
反戦・反貧困・反差別共同行動in京都という団体が主催している。

「本当の民主主義はどこにあるのだろうか」と言っていたらしい。

あれだけ反社会的な行為をした団体で、リーダーをしていた人に講演させる、この団体は一体何なのだろう。
この団体自体が反社会的な団体ではないのか。
もう77歳の重信に何を期待しているのだろう。

出す方も出す方だし、出る方も出る方だ。

主催した団体の写真を見たが、ほとんどが高齢者。
若い人などいない。

最近、昔の学生運動をやっていた年代の人々が、年を取って同窓会をしているような団体が多い。
首相暗殺の犯人はテロリストであり、糾弾するのならともかく、同情するものまでいる。
一体どうなっているのかと思う。

きっとこの団体もそういう類の団体だと思う。

彼らは若いときに、さんざん世の中を騒がせ、負け戦をした。
負けるべくして負けて、勝手に解散していった。
その後日本は高度成長を遂げて、みんな豊かになった。
その豊かさを享受した一番の人々は彼らだろう。

その彼らが、退職して暇になり、やることがなくなって、暇つぶしにもう一度活動を始めたのだろう。

もういい加減にしてほしいと思う。

| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 21:22 | comments(0) | trackbacks(0) |
世界大戦?
国連の現状はあまり芳しくない。
だいぶ前に「プーチンが無視、ゼレンスキーも呆れ。悪評の国連事務総長「停戦」も提案できぬ惨状」という見出しがあった。
トランプ元大統領も国連は無視していたということだ。

今回のロシアの一方的なウクライナへの侵攻についても、有効な手立てが打てない。
それはそうだろう。
ロシアが常任理事会で拒否権を使うからだ。
それに同調する国もある。

常任理事国がアメリカ、イギリス、フランス、ロシア、中国の5カ国。
第二次大戦の戦勝国だ。
第二次大戦に続く冷戦では、米英仏は西側、露中は東側。

国連発足時は戦勝国は一応仲良しだったのだろうが、時を経て対立した。
5カ国が合意しない限り、国連は何も実行できない。
だから、米英仏露中の利益が一致することしかできない。

おまけに、発足時は120カ国だったのが、今や190カ国以上。
そんなにたくさんの国が話し合って、利害が一致することなどない。
世界はそんなに単純ではない。

だから、SDGsのような当たり障りのない、誰もが建前上賛成するようなことしか決まらない。
というか、それしかきめられないのだ。

決まっても、どうせ真面目に取り組む気はない。
みんながハッピーに、などというのこ答えのことを玉虫色というのだ。

まるで第二次大戦前の国際連合のようになってきた。

また世界大戦が起こるのだろうか…。




| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 22:28 | comments(0) | trackbacks(0) |
ヨントン
ゆいにしおの「mid-20s」という新曲の歌詞に出てくる。
「ヨントンはずれた」
これは意味が全くわからなかった。

ヨントンとは、韓国語でお目当てのスターとオンラインで会話をする、というイベントのこと。
もちろん抽選で当たる。
参加するためには、CDを買うか、代行業者に依頼する、という方法がある。
CDを買っても、人気アーティストの場合はさらに予備抽選がある場合もあるとのこと。

歌詞はこんな具合。

「また誰かが結婚して また誰かが家を買って
 ヨントンはずれた 推しはみんな年下」

mid-20sの女性は、周りを気にしながら生きていく。
いつの間にか歳をとって(実際には若いのだが)、お気に入りの人はみんな年下になった、という内容だ。
推しは韓国のスターなのだろう。
だから、ヨントン外れて残念だということだ。

BTSをはじめとして、若い人たちの間ではK-popの人気はすごい。
それがきっかけで、韓国語を選択する学生も多い。
高校時代から独学で勉強していたというツワモノもいる。

韓流ドラマだけでなく、最近は華流ドラマもだ。
BSやケーブルテレビ、さらにネット配信のプロバイダなどが増えて、多くのチャンネルができたので、そういう選択肢も広がった。
ジャニーズよりも影響力は強いかもしれない。

若い人たちの時代になったら、日本人のアジアに対する意識もだいぶ変わるかもしれない。

どんな未来が待っているんだろうか。

| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 23:18 | comments(0) | trackbacks(0) |
マイナ健康保険証
マイナンバーカードの更新に行ってきた。
ずっとほったらかしにしておいたのだが、休みができたので市役所で手続きした。

びっくりしたのは、入り口付近にマイナンバーの手続きブースが20以上あること。
臨時で作っているようだった。
きっとマイナポイントが効いているのだろう
紙の保険証をなくすというニュースもこれから拍車をかける。

ぼくも、更新を機にマイナポイントを申請すべく、1000円ほど出してパソコンに繋げるカードリーダーを買った。
これがあると、マイナポイントの申請が簡単になるから、総額2万円分のポイントのなかから1000円拠出した。

今回知ったのだが、パソコンでマイナポータルというサイトに入るときにもカードが必要になる。
本人認証をカードのICチップでやるからだ。
それ以外にスマホで2次元コードを読み取るやり方もあるが、スマホは面倒くさいのでやめた。

聞けば、カードの更新ではなく、マイナポイントを付与するというサービスをいろんな所で代行してくれるらしい。
マイナポイント手続スポットというもので、市町村の役所だけでなく、コンビニのATMやマルチコピー機、スーパーなどで手続きできる。
国も相当のお金をつぎ込んでいるんだろう。
一人2万円分のポイントがもらえるのだからなあ。

カードの登録で5000円、健康保険証との紐づけで7500円、受取口座の登録で7500円、合計2万円だ。

ポイント付与にしたのは、キャッシュレス化を進めるという目的らしい。
確かに現金を使う人もまだまだ多いから、納得だ。

しかし、昨日のニュースで、島根の保険医協会が、紙の健康保険証の廃止に猛反対というのがあった。
なんで猛反対するのか、意味がわからない。
来年4月からは全国の医療機関内にオンライン資格確認の制度が義務化されるという。
それに反対しているのか。

島根県の保険医協会は700名ほど。
地方は患者の高齢化が進んでいて、カードの申請自体が難しいとは思うが…。

コロナ禍を理由にしているが、それは意味不明だ。
コロナ禍と保険証の電子化は関係ない。

個人情報が漏れるとか、オンライン化に伴ってハッカーなどに攻撃されるリスクが高まるとか、そんなことを言っているが、これから増え続ける医療費を抑えるためにはオンライン化が必須だろう。
無駄な事務を軽減しないといけない。

まあ、反対など気にせず、粛々と進めてもらおう。


| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 08:17 | comments(0) | trackbacks(0) |
第九の練習2
今日は第九の練習だった。
ずっと1万人でやっていた時と比べると、すごいスピード。
一応経験者だから、何とかなるが、今回はじめての人にとっては辛いだろうと思う。

今日は一応ピアノ伴奏で全部通してやるところまでいった。
詰めて座れば、200人は入ろうかというホールで、40人ちょっとで練習する。

今回の講師である花月先生は、イタリアで認められてオペラ歌手になったという経歴。
音楽大学で師匠について勉強していない。
龍谷大学で僧職者だ。
米原の方にお寺があるとのこと。
ネットで調べたら載っていた。

そういうせんせいだから、オペラ歌手だが酒もタバコもやる。
そんなもので声が出なくなるのは、修行が足らんということだろう。
たいしたものだ。

歌うときに苦しくなったら、もっと思い切ってやれ、という。
カーブを曲がるときに、ブレーキを踏むのではなく、アクセルを踏めともいう。
どうせ失敗すると思うのなら、思い切って声を出そう、という指導。

今までの若手の指導者とは違う。
若手はもっと論理的だ。
花月先生は精神論が多い。

指導者の数だけ、指導法がある。

だいぶ忘れていたが、徐々に思い出してきた。
12月の本番に向けて、頑張ろう。



| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 23:08 | comments(0) | trackbacks(0) |
マスクの予防効果
医療ガバナンス研究所理事長の上昌広氏は、マスクのコロナ予防効果の低さを日本人は知らない、と言っている。
だからこそ、アメリカではCDC(疾病予防管理センター)が医療従事者向けのコロナ対応ガイドラインを改定し、大流行地域以外を除き、医療受持者に一律にマスクを義務化する方針を撤廃している。米国では、病院内でさえマスクをしなくなった。

医療従事者用のサージカルマスクなら、効果は認められるが、一般的なマスクの効果はあっても2割程度。
結局コロナに対するマスクの効果は医学的に証明すらされていない。
要するに「したほうがマシ」ということだ。
つまり、マスクを嫌がる人に無理強いするほどのものでもないし、マスクを指定ない人が周りにいても、そこまで気にする必要はないということだ。

とは言っても、医者はコロナの利権もあり、そんなことは言わないだろうから、これはもう政治の問題だ。
今週には水際対策も緩和され、インバウンドも活性化する。
円安で海外からは来やすくなった。

もうしたい人だけすればいい、と思う。

マスクを外して歩いている人は増えたが、それでもまだまだ人の目を気にしてみんなマスクをしている。
特に電車の中などはそういうアナウンスもあるから、ほとんど外していない。

なんとかならないのだろうか。

以前、東京はニューヨークみたいになる、と言っていたアメリカ在住の感染症の専門家は今はどう思っているのだろう。

聞いてみたいものだ…。




| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 23:28 | comments(0) | trackbacks(0) |
役所の利権
最近、泉明石市長をツイッターでフォローしていた。
こないだ、暴言を吐いて、政治家引退という発表をしていたが、その前のツイートで市役所の「利権政治」について書いていた。

「『利権』としては、公共事業の口利きによるバックマージン、市営住宅入居や保育所入所への口利きによる謝礼などが典型例で、明石市も例外ではなかったが(実際の事例をいくつも知っている)、私が市長になって全部やめさせた。反発は凄かったが、今も不正は認めていないし、今後もそのつもりはない。」

「『子育て支援を頑張ってる市長を引きずり落とそうと必死なんですね』とのことですが、そのとおりの状況です。利権業者や周辺の議員らにとっては、利権から子育て支援に予算シフトしたことは許せないことのようです。ここで屈すると利権政治に舞い戻ってしまうので、皆さん、応援よろしくお願いします。」

「『泉市長も敵が多いですね』とのことですが、大丈夫、「市民」は最初からずっと味方です。11年前の市長選初出馬の際、自民党も民主党も敵に回し、業界団体も市役所も敵に回し、「市民」だけを唯一の頼りに勝ち切った(69票差の僅差)。あれから何も変わっていない。私には「市民」という味方がいます。」

「市長をしていると、いわゆる“利権業者”が手を変え品を変えて近づいてくる。市会議員から「知り合いの業者に会ってほしい」などと頼まれたりもするが、すべてお断りしてきたし、今後も応じるつもりはない。入札予定価格を聞かれたこともある。『利権政治』って、いつになったら終わるのだろう・・・」

「明石市でも昔は『口利き』が横行していた。「市会議員にいくら包んだらいいのか」とか「バックマージンの相場を知りたい」などと、友人・知人・親戚などから尋ねられたりもしていた。実際に現金を渡したケースも知っている。私が市長になり、不正は一切許さないことにした。市民からは反発はない・・」

泉市長は、一度市の職員に暴言を吐いて辞任したが、もう一度やり直し選挙で市民から指示を得て返り咲いた。
いろんな人がいろんなことを言っているが、こういう人が今必要なのではないかと思う。

ツイートの中で「利権業者や周辺の議員らにとっては、利権から子育て支援に予算シフトしたことは許せないことのようです」と書いているが、どれくらい真実なんだろうか。
実際、若い人たちの転入も増えて、市民の評判もいい。

「自民党も民主党も敵に回し、業界団体も市役所も敵に回し、「市民」だけを唯一の頼り」というのは、本当の事だろう。
どうして、これだけ評判がいい市長と、市議会が敵対するのだろうか。

今回、残念ながら暴言で引退するということだが、本当に残念だ。
他の自治体が手本としてやれることはやったらいいと思う。
同じくらいの規模の市が、お手本にしないのはなぜなんだろう。
手本にできない理由があるのだろうか。

その理由が市議会との癒着なら、もう終わっている、ということだが…。








| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 22:57 | comments(0) | trackbacks(0) |
長文メール?
大学生は長いメールを嫌う。

時々、20行程度のメールで相談を受けることがあるが、そのときは「長文で失礼します」と書いてある。
こないだ来た卒業生からのメールは、短文だが40行程度で、文末に「非常に長くなり申し訳ありません」と書いてあった。

自分の感じでは普通という長さでも、彼らにとっては長文になる。
長文を送る、ということは失礼なことだと思っているのだろうか。

ぼくはどちらかというと長文のメールをもらう方がうれしい。
それだけ伝えたい事があるということだ。

おそらく、チャットの短文のやり取りが標準なのだろう。

しかし、学生たちは相談事があったりすると、どういう連絡をしているのだろうか。
双方向のチャットで相手とおしゃべりする形でやっているのだろうか。
いちいち相槌や答えを待っていては、間延びすると思う。
そうなると、電話で話すのだろうか。
そうかもしれないなあ。

でも、それではメールの良さが生かせない。
こちらが出したいときに出せるというのがメールのメリットだ。
一般的には開封されたかどうかはわからない。
いつまで経っても返事が来なければ、催促のメールを出すか、それ以外の方法で連絡することになる。
とりあえず、相談事の内容を伝えておく、ということでメールを出すのは合理的だと思う。

それとも、相談事を文章化するのが面倒くさいのだろうか。
今や学生たちは長文のメールをもらうことなど、ないのかもしれない。

うーん、それはあまりいいことではないと思うのは、ぼくだけなのだろうか…。


| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 21:47 | comments(0) | trackbacks(0) |
マスコミの世論調査
マスコミの世論調査はやっぱり高齢者寄りだった。
どう考えてもおかしいと思っていたら、やっぱりそうだったということだ。

記事によると、

「結論から言うと、少なくともNHKの世論調査では年齢層比率を考慮すると、偏りが認められます。世論調査に反映された声は、実際の年齢階層の比率に比べ若年層(:18歳〜39歳)の声が約半分しか反映されておらず、逆に高齢層(:70歳以上)の声はおよそ5割増しで反映されている状態です。」

とのこと。

おそらく、やっている方もそんなことはわかっているのだろう。
NHK自身の政治意識月例電話調査の年齢階層内訳をみればわかる。
その事実を報道しないところが姑息だ。
それも、NHKがやっているのだから、始末に負えない。

アンケートの発表時にそれを補正するか、それともそういうものだ、という事実も公表すればいいのだと思う。
結果だけをあたかも正しい結果だと言わんばかりに放送するのは、間違っている。
それこそフェイクニュースだ。

NHKですら、テレビをよく見る70歳以上の層を大事にしたいのだろう。

こんなことをしていると、本当にテレビはオワコンになってしまうだろうなあ。




| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 20:57 | comments(0) | trackbacks(0) |
ミャンマーの留学生
ミャンマーからの留学生と話をした。
彼女はクーデター前に出国して日本に来られてよかった、と言っていた。
今はフェイスブックで家族と連絡を取っているという。

ミャンマーで高校を出て、幼児に英語を教える仕事を2年ちょっとしたという。
日本に来て、日本語学校に2年間通い、N2(日本語検定の2級)を取得して、短期大学に入った。
中学、高校の部活について聞いたら、そんなものはないという話。

ずっとダンスがやりたかったのだが、大学に入ってダンスサークルに入れてとっても嬉しい、という。
いかにも真面目そうなメガネの奥の目が笑っていた。

アルバイトは?と聞いたら新聞配達だという。
今は珍しいアルバイト。
昔の勤労学生のようだ。
毎日朝刊を配っているという。

朝の3時に起きて、5時過ぎに終わる仕事。
1限があるときは、寝ずにそのまま電車に乗ってくる。
給与は9万円だという。
土日無しで働いて、30日とすると、約60時間。
それで9万円だから、時給は1500円になる。

おまけに、寮に無料で住まわせてくれるという。
あとでGoogle Mapで見ると、販売店の2階が寮になっているようだった。
1部屋に3人ということだった。
どれくらいの部屋かはわからないが…。
寮費込みで時給1500円が妥当かどうかは難しいところ。

販売店の店主はいろんな所に連れて行ってくれて、仲良くしているとのこと。
それはよかった、と話す。

自分の職歴を生かして、幼児に英語を教えるアルバイトはないか?という。
ネットで探して、リンクを送り、行ってみるとのこと。

ぼくらが若い頃は、そういうアルバイトは日本人の学生がやっていたのだと思う。
豊かになった日本では、もうそんなアルバイトは日本人はやらないのだろう。
3人部屋というだけで無理だ。

当分ミャンマーには帰れない。
日本で5年くらいは働きたいという。
お金を貯めて、国に帰りたいと思っているのだ。

そのためには、N1(日本語検定1級)をまず取ろう、と話す。
漢字が難しく、それがN1の壁になる。
ミャンマー語も難しいが、日本語も難しい。

困ったことがあったら、何でも聞きに来たらいいよと言って終わった。





| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 22:53 | comments(0) | trackbacks(0) |
ボトムアップ
日本の会社はボトムアップが強い、というのは定説。
実際、ぼくも経験した。
それは取りも直さず、現場が強い、ということであり、それが製造業などの強みもなっていると思う。

実際には、現場の課長もしくは課長代理あたりで物事は根回しされ決まる。
その段階で非公式に部長とその上あたりまで話をつけておく。
上の方はめったに口を出さない。
そんな感じのボトムアップだ。

しかし、いいことばかりではない。
そういう企業は、現場の数だけ決定機構があるということであり、悪く言えばバラバラだということになる。

上は下から上がってきたものにハンコをつく(承認する)という役割。
これも、悪く言えば、下が勝手に物事を決めて実行している、ということだ。

そういう状況では、ハンコをなくすとか、デジタル化を進めるということは決まりにくい。
現場の仕事を重視すると、大きな変化は難しいからだ。
特に公務員や非営利法人の場合は、仕事が変わるのを嫌う。
だから、効率化が遅れている。
ぼくも驚いたが、時代遅れのFAXを使っているのが、今の日本の多くの現場だ。

民間だけでなく、公務も本来は上が効率化を決めて、仕事を減らし、場合によっては人を解雇してコストを削減しないといけないのだが、そういうインセンティブが全くない。
どういうわけか「公務員の雇用は守られるべきだ」という暗黙の了解があるのだろう。

日本の解雇規制は非常に強く、経営側には一度正職員で雇ったら、定年まで雇い続けるという不文律がある。
企業内組合も雇用を守るためなら、給与ダウンも容認したりした。
それは高度成長のときにはプラスに働き、長期的な労使の信頼関係でサービス残業や転勤なども厭わず働いて、ジャパン・アズ・ナンバーワンと言われるまでに成長した。
しかし、今となってはそれが重荷になって、30年間低成長のままだ。

ITの評論家の木村岳志氏も言っている。

「日本企業は「勝手にやっている現場の集合体」、だからDXは絶望的にうまくいかない」

役所のシステムは役所ごとに異なり、統合できなかったり、同じ役所の中でも部署でやり方が違ったりする。
そんなシステムを作るのは「現場」。
結局上はわからないから、現場が勝手にやってしまう。
それはDX(デジタルトランスフォーメーション)をやる上では、絶望的な状況だろう。
DXはトップダウンでやらないと成功しない。

元いた会社で社内メールを始めたとき、当時の技術の取締役が自分でメールを書いて送った。
こういうことができる上司がいないとダメだ。
それによって、みんな「メールを使わないといけない」と思ったからだ。

上から、組織横断的にやるからこそ、DXだ。
それによって、要らない仕事ができて、要らない人が増えても仕方ない。
そういう割り切りができないとDXはうまくいかない。

デジタル庁を作ったのはいいが、それより先に雇用慣行を変えないとダメだと思う。





| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 22:25 | comments(0) | trackbacks(0) |
飯テロ
飯テロ(めしてろ)という言葉がある。
2010年代の半ばにはネットスラングとして定着したらしい。

ネットで意味を調べると、

「第三者の食欲を刺激して苛ませる行為、という意味で用いられる俗な表現である。典型的には、深夜あるいはダイエット中の(食事を抑制するべき)時分に、見るからに美味しそうな料理の写真などを見せつける、いかにも美味そうな飯の匂いを漂わせる、さも美味そうにこれ見よがしに飯を食う、といった動向が飯テロに該当する。」

と書いてある。

2010年の半ばというと、広告のネット化が進んできたころ。
そのせいで、民放のスポンサーが減り、番組制作の予算が減った。
ワイドショーや下らないバラエティなどの番組が、低予算化のために増えた。

安物のタレントがノーアポで食堂に入り、食べるところを映して作るような、超低予算の番組が作られ始めた。
それらの番組が「飯テロ」という言葉を作ったのだろう。

今は若者がテレビ離れして、「飯テロ」という言葉は存在しているが、実害は減ったのではないか。

最近歯医者の順番待ちのときにテレビを見るのだが、ほんとに「グルメ番組」は多い。
店の宣伝になるから、代金は結構です、ということにもなるのだと思う。
したがって、芸人と数名のクルーのロケ代だけで済む。
1回のロケで何軒回って何回分を撮るのかは知らないが…。

気がつくと、家の近所でも数件その手の番組が来ている。
店に入ると、色紙があったり、写真があったりする。
関西ローカルは予算が少ないから、番組も、回る店も増えているんだろう。

この新語も世相を表しているんだろうなあ。




| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 21:11 | comments(0) | trackbacks(0) |
ユーミン万歳
荒井由実、松任谷由実の50周年記念のCDが出た。
ほとんど知っている曲だったが、グラミー賞を受賞したGOH HOTODAがリミックスしている。

GOH HOTODAのプロフィールは、ホームページによると、

「プロデューサー/ミックスエンジニア1960年生まれ。その後ジャネット・ジャクソン、ホイットニー・ヒューストン、坂本龍一、宇多田ヒカルなどの一流アーティストの作品を手がけ、合計6000万枚以上の作品を世に送り出す。2度のグラミー賞受賞作品など世界的にも高い評価」

ということだ。

Pro Toolsというようなソフトで、音源の差し替えやソフトシンセなどを使えるようになって、リミックスのエンジニアという仕事も脚光を浴びるようになったのだろう。
たしかに、以前聞いた覚えのあるものとは違う。
ボーカルが聞きやすくなった。
なんだかすっきりした感じ。
曲によっては、音の数が減ったり、音源を差し替えたりしているのだろうと思う。
要はモダンになったのだ。

荒井由実時代の曲は、特に歌がいい。
ユーミンはこんな声だったのか、と思う。
20代のユーミンはやはり若い。
きっと、それを意識させるようなリミックスをしているのだ。

このCDは日本全国のラジオ局でユーミンのベスト曲をリクエストしてもらって、その結果できたもの。
さすがに50年やっていると、いろんな年齢の人がいる。
ついてきたブックレットに、リスナーからの選曲の理由が1曲ずつ載っている。

J-Popの草分けのミュージシャンであるユーミン。
読むと、子供の頃に親がクルマに乗るときに聞いていた、というようなものがたくさんある。
今の50代から60代の親だろう。
したがって、子供は30代から40代。
親子二代にわたって、聞き続けられている。

ファンは女性がちょっと多いかもしれない。
やっぱり恋の歌が多いと思う。

ユーミンも68歳。
50周年ということは、18歳からやっているのか…。

改めて、いい曲がたくさんあってすごいと思う。
昭和、平成を通じて、日本の音楽史に残る人の一人だろう。

ユーミンと一緒に年をとってきて、いろんな思いが交錯するなあ。





| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 14:08 | comments(0) | trackbacks(0) |
偏向報道
27日にあった安倍元首相の国葬。

いろんな記事があったが、国葬に参加し、献花をしたいと並んだ人の列を見て、「世論を二分した国葬」というのは間違いだと思った。
デモ隊もいたが、高齢者ばかり。
昔の学生運動の同窓会をやっている老人会、という感じだ。
立っていることができない人もいたという。

国葬反対デモに1万5000人というのは主催者の発表。
警察の発表は500人。
2桁の差は大きいだろう。
それだけ少なかったということだ。

献花は2万人以上。
誰がどう見ても、「二分」とは言えない。
報道機関は何を考えているのだろうか。
世論調査のやり方に不備があるとしか思えない。

コロナについても、原子力についても、国際的な動きは全く報道しない。
コロナの死者数も、年代別にどうなっているのか、本来の死因は何だったのかなど、もっと報道すべきことがあったはず。
原子力については、国連の報告書についての報道はほぼゼロ。
国連の科学者たちが、日本における原発の健康被害はない、という調査結果を出しても全く報道しない。
明らかに、偏向している。

今回の国葬についても、同じこと。
報道機関の態度に愛想が尽きて、みんなアホらしくて文句も言わない。
それが献花の人数とデモ隊の人数に現れているのだと思う。

結局国民を二分しようとしているのは、当のマスコミだ。
それだけ、高齢者に忖度しないと生きていけないということなのか。

一体何のための報道機関なのか。

中に1社でもまともな報道はできないのかと思う。




| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 22:57 | comments(0) | trackbacks(0) |
情報弱者の国
スマートウォッチ、ぼくも2つほど試してみたが、流れは健康管理になってきたようだ。
最新のスマートウォッチは、心房細動も見つけることができる。
Nature Medicine誌に、そういう論文が掲載されているらしい。

それによると、65歳前後の心房細動の既往歴のない5551名を2群に分け、半年間片方の群にはスマートウォッチを装着して脈をモニタリングし、その後群を入れ替えて同じように確認するという方法で臨床実験をした。
群の偏りをなくすために入れ替えたということだ。

その結果、スマートウォッチを利用していない人よりも、装着した人のほうが倍以上の心房細動が見つかった。
日本の高齢者で計算すると、毎年約60万人の心房細動者を見つけることができるという計算。

心房細動そのものもあるが、それによって生じた血栓が脳梗塞を起こす可能性も大きい。
要するに、早めにそれに気をつけることによって、要介護の人を減らすことができそうだ、ということ。
莫大なお金をすでに使っているが、それを減らすためにこういうデジタル機器を使うということが効果があるということになる。

本来なら、高齢化が進んでいる日本でこそ、こういう研究や実験がされるべきだと思う。
でも、国や医療界は無策。
コロナ対策を見ていても、日本が医療後進国であることがわかる。
皆保険だの、設備の数だのそういうことでは先進国かもしれないが、それらの資源を使わずに済む方法を全く考えていない。
要は利権保護なのだ。

それは医療や介護で儲けている人たちが多いことや、健康でなくてもとにかく「生かす」ことに価値を置いているということの影響も大きいと思う。
いや、逆に言うとそれらで利益を得ている人たちが、そういう偏向した考えを吹聴しているのかもしれない。

しかし、一番大きいのは、厚労省も医師たちもスマートデバイスなどの動向に全くついて行っていないということだろう。
さらに、医療費を削減する方向は財務官僚は考えても、厚労省は考えていないということだと思う。
自分たちの権益を、医療費の大きさで測っているのではないか。
コロナを見ていてもそう思う。

このままでは結果的に日本人の寿命は伸び続けるし、医療費や介護費はどんどん増えるだろう。
それはどちらかというと不幸なことだと思う。

ITの力を使って、健康に生きるというのは今の日本の高齢者に必要なことだ。
それは医療費や介護費を減らす方向だから、それらの業界は気がすすまないのだろう。
厚労省はそれらの利益団体の代表みたいになっているから、全く頼りにならない。
それはコロナでよくわかった。

生命保険会社など、それによって恩恵を受けるところがもっと力を入れるべきだ。


| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 22:34 | comments(0) | trackbacks(0) |
「自然電力のでんき」販売終了
ツイッターのタイムラインで知ったのだが、自然電力の電気、という電力会社がサービスの中止を決めた。
この会社は、再エネ100%を目指して作られたらしい。
ホームページには威勢のいいことが書かれている。

サービス終了の理由は「自然電力ではこれまで、再生可能エネルギー100%の世界の実現に向け、実質再生可能エネルギー由来の電気の供給を続けてまいりましたが、2021年10月から慢性的に続く電力卸売市場の高騰に加え、昨今の国際的なエネルギー市場の混乱の収束時期が見通せないことから、この度、「自然電力のでんき」サービスを終了することといたしました。」ということらしい。

再エネは安い、ということではなかったのか?
太陽光や風力など、自然エネルギーだから、設置したらあとはタダみたいなものだとみんな思っている。
それなら、電力卸売市場が高騰しても、エネルギー市場の混乱が起きても、サービスすればいいのではないか。

サービスを停止するということは、それらが嘘だったということだ。
今までは電気代が安かったから、昼間は太陽光で発電して安くあげておいて、夜はどこかの発電所で作った電気を買って売っていただけの話だ。
そんな身勝手な売電会社には、余った電気を売るのだが、ウクライナ戦争で石油や天然ガスが値上がりし、余った電気を安く買えなくなった。

おまけに、その身勝手な再エネ電気を自由市場で売っていたがために、まともな発電業者は採算が合わない発電所を停止せざるを得なくなった。
おかげで、電力が逼迫し、供給が絞られると価格が上がるというメカニズムが働いた。
結局、再エネ100%などと言っている売電業者は商売できなくなったということだ。

さらに、脱炭素まで加わって、石炭発電はやめるということになった。
もう欧州ではそんなことは言ってられないから、石炭発電をしている。
結局欧州の脱炭素はロシアの天然ガス頼みだったのだ。
いい加減なものだ。

再エネがいい、というのなら、夜は電気なしで生活すればいい。

いい加減にバカバカしい再エネ信仰はやめよう。
再エネはやったらいいが、そのためにはいろんな付帯技術も必要であり、いきなり再エネ70%とか、100%とかいうのは間違っている。

いい加減に環境原理主義は捨てよう。

| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 23:01 | comments(0) | trackbacks(0) |
声のない職場
今勤めている職場は2つ。
片方は会話のある職場で、もう片方は会話のない職場だ。
会話のない職場はその兆候はあったが、コロナで顕在化した感じ。
喋っているのは、オンラインでの会議をやっている人くらい。
いまだにアクリル板で飛沫の分散を防いでいる。

仕事はほとんどメールになって、電話もかかってこない。
要するに、職場から無駄なおしゃべりが消えたのだ。
それにコロナ禍がとどめをさした。

ぼくが正社員として勤めた職場では考えられない。
最初に入った職場は60人ほどの大部屋だったが、いつもワイワイガヤガヤしていた。
1979年だったから、メールもFAXもない。
コピーは高いから、普段は青焼き(ジアゾコピー)を使っていた時代だ。
常に誰かが電話をしていた。

そこで90年代後半からパソコンが入り、2000年代になって一人一台の時代が来た。
そうなっても、余計なおしゃべりは続いていた。
もちろん、業務上必要な相談も多かったが、17時を過ぎると世間話やお互いに話したいことを話していた。
そういう時間が楽しみで、会社に行っていたという面もある。
職場の同僚というのは、そういうものだと思っていた。
宴会の時だけがおしゃべりする時間ではない。
冗談や軽口を言い合うのも、仕事のうちだった。

2つ目の職場だった大学でも、ぼくは事務局の大部屋にはいたことがなく、図書館と売店の2階の事務所でわいわいやっていた。
さすがに図書館では人数も少なく、やや大人しかったが…。

特に、キャリア支援の部署では学生が来やすいように、みんな話しやすい雰囲気でやっていた。
あの頃は仕事が楽しかった。

先日、職場のユーモアに関する記事があった。
その記事によると、

「日本の企業はなによりも「真面目」であることを大切にする。ところが、それとは対照的に、アップルやピクサー、グーグルのような企業は、なによりも「ユーモア」を大切にすることで、大きく成長している。
スタンフォード大学ビジネススクール教授のジェニファー・アーカー氏と、同校講師でエグゼクティブ・コーチのナオミ・バグドナス氏によれば、ユーモアにあふれる職場は心理的安全性をもたらし、信頼関係を築き、社員のやる気を高め、創造性を育むという。」

だそうだ。

さすが、アメリカの優良企業はわかっている。

大昔、イギリス人が、上司と交渉するときにはいきなり本題に入ってはいけない、と聞いた。
まず差し障りのない話で、場を和ませてから交渉するというのが当たり前だと言っていた。
さすが、ユーモアの国だ。

きっとまともな会社は、職場での社員同士のおしゃべりを大事にしているのだと思う。
それが会社へのロイヤリティや、社員同士の協力関係を生むのだ。
もちろん、無駄なおしゃべりのマイナスの部分はあるが、それを補うプラスの部分があるのだと思う。

ぼくにとっては、それはアタリマエのことに思えるのだが…。





| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 20:54 | comments(0) | trackbacks(0) |
第九の練習 1回目
初回の練習は体調不良のため、お休みした。
昨日が2022年の第2回練習。
3年ぶりだ。

今年は間隔をあけて合唱するため、1万人が2千人になった。
おまけに、ネックファンで飛沫が上に上がるように、下から風を送る。
その上で、マスクもする。
そんな態勢での合唱。

今回は森ノ宮の教室で日曜日の午後のクラス。
各パート10人ずつくらいの人数。
1回2時間の練習だ。
わりと小さめの部屋で、扉も開けて、感染対策。
先生はベテラン声楽家の花月先生だった。

さすがに3年ぶりなので、だいぶ忘れている。
歌詞も、ベースパートのメロディもだ。
ほとんど予習もセずに行ったが、やっぱり最初はしんどかった。

それでも、先生が「合唱はブレーキを踏みたいところではアクセルを踏め」と言われたので、まあ間違ってもいいから、声を出すことにした。
だんだんと大きな声を出していくと、気持ちがいい。
ただ、大きな声を出すとブレスが大きくなり、マスクで息が吸えなくなる。
不織布のマスクは抵抗が大きい。
次はちょっと対策を考えよう

やっぱり第九は声を出していかないとダメだ。

ピアニシモやデクレッシェンドはあるが、堂々と歌うことが大事。
やっぱり合唱は気持ちがいい。

今年はネックファンやマスクで嫌だったが、出る限りは頑張ろうと思う。



| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 20:26 | comments(0) | trackbacks(0) |
EUの脱炭素
EUは脱炭素とか、カーボンニュートラルとかを推し進めている。
EU内は必ずしも一枚岩ではないようだが、トータルでそういうメッセージを世界に対して表明しているし、実際に一部の政策提案もあった。
イギリスはEUを離脱したが、ジョンソン前首相は環境重視の政策を取っていた。
最も強硬なのはドイツで、さすがに緑の党が政権を取っているだけのことはある。

しかし、最近は天然ガスはグリーンだ、などと言い出して、ご都合主義になった。
天然ガスを燃やしても、石油を燃やしても、石炭を燃やしてもCO2は出る。
まあ、天然ガスはそれが少ないという違いだけだ。
そんなことを言うのなら、CO2を出さない原子力はどうなるのか。

再エネ、再エネと景気のいいことを言っているが、再エネの比率はある程度以上は上げられない。
太陽光など、夜はお休み、という電源では困る。
夜のバックアップはどうするのか。

イギリスは風力に頼っていたが、風が吹かず停電の危機になった。
再エネは自然の力で発電するので安いというが、自然に依存するのはあてにならないのだ。
みんなが、電気が止まっても、再エネ100%でOKというのならいいが、そんなことは現代社会ではありえない。

中国やロシアはどんどん原発を作る計画だ。
今でも日本の電気代は中国の2倍というのに、それがどんどん開いていく。

西側の諸国は安全のコストが高すぎて、原発など作れない。
「反原発」というイデオロギーは、中国やロシアが西側に仕掛けている政治キャンペーンではないかとすら思う。
このままでは原発を作ろうにも、作る技術や工場がなくなってしまう。

そこに起こったのがウクライナへのロシア侵攻。
第二次大戦後の平和な時代が終わろうとしている。
平和だからこそ、グローバル化が推進され、世界は豊かになったのだと思う。

ロシアはエネルギーを押さえており、EUはそれに頼っているから、勝ち目はあると思ったのかもしれない。
ところが、EUはウクライナ侵攻に対しては断固許さないという動きに出た。
そのおかげで、ロシアの天然ガスに頼っていた国ではエネルギー価格が高騰している。
イギリスも例外ではなく、ドイツはもっとも依存度が高かったので、苦しい状況だ。

日本はまだ本格的な争いに巻き込まれていないが、グローバル化の終わりが近づいているという意味では、苦しいところ。
経済的な地位も落ちて、円も安くなり、アジア諸国並みの国になろうとしている。
欧州に対するロシアの位置づけは、日本に関しては中国だろう。
今はロシア以上に覇権主義の国だ。

憲法9条を金科玉条のように奉って、平和ボケでいられる時代はもう終わろうとしている…、と思う。


| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 22:16 | comments(0) | trackbacks(0) |
パワハラ転職
こないだ卒業生が相談に来た。
働き出して1年半。
男社会の中で営業をやるというチャレンジングな仕事。
明るい性格だったが、親と価値観が異なり、しんどい中で卒業して、心配だった学生だ。

100人規模のメーカーで、営業担当。
金属関係の会社で、女子営業はおそらく初めてだろう。
でも、頑張って仕事は楽しくできているという。
ただ、営業のトップが社長とツーカーで、そこからパワハラを受けている。
怒鳴られたり、無理な仕事をさせられたり、大変な状況。
上に2人ほど男性社員がいるが、上司が怖くて何も言えず、気遣ってくれてはいるが壁にはならないという。

ついに、体に反応が出て、診断書も出た。
病院に行くということで、お休みして、顔を出してくれた。

事情を聴いて、再就職のために準備することを伝える。
涙が出るかと思ったら、わりとさばさばして、明るい顔だった。
辞めることを決めたからかもしれない。

どんなことを言われたかなど、記録しておいて、労働基準監督局に訴えるとか、社長の直訴するとかいうことも説明。
ただ、次の職場が決まるまでは、それは置いておくことになった。
周りの人への影響も考えてのことだろう。

一人で、客先が必要だという今まで作ったことがないような証明書を作らされたり、無茶ぶりをされたらしい。
それでも頑張ってやり切ったという。
立派になったものだ。

転職に向けてできるだけのサポートはする、と伝えると明るい顔で帰った。

健康にだけは気をつけて頑張れ。



| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 21:15 | - | - |