考えたこと2

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最終面接
ずっと面談をしてきた学生がこないだ来てくれた。
カウンターでの立ち話だったが、6月には就活を終えたいということで、最後にビッグネームのところの最終面接まで行けたとのこと。
すでに2社内定を取っていたが、記念受験のつもりで受けたら通ってしまったという。

コロナ禍で体調を崩し、2年間の休学をした学生。
何度か東京まで面接に行き、自分にも自信がついた様子。
もしここがダメなら、内定済みのところに行くことは決めている。

最初は声も小さく、休学もしており、就職できるのかと思っていたらしい。
就活の中でIT系に興味を持ち、アルバイトの友達の影響もあって勉強を始めた。
ITパスポートも取れて、自分がやりたいこともだんだんとはっきりしてきた。

その結果が今の状況。
最終面接の練習などはもうやらない。
自分を素直に出すしかない。
それは学生ももうわかっている。

一時は自分は卒業できるのだろうかと悩んだという。
それでも、努力して目途がついた。
6年かかったけど、やっとたどり着いたという感じ。

卒業した姿を見てほしい、と言われた。
今年から卒業式は出席しないと決めていたのだが、来年は行かないといけないかもしれない。
彼女の晴れ姿を見られるかな。


| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 22:33 | comments(0) | trackbacks(0) |
100万ドルの五稜星
名探偵コナンの去年の作品。
「五稜星」は「みちしるべ」とルビがふってある。

ここ数年海外を舞台にしたり、FBIが出てきたりと、世間離れした感があったが、この作品は準レギュラーになった怪盗キッドや西の名探偵の服部平次など、普通の?高校生が出てくる。
久しぶりに少年探偵団も出てきて、よかった。

いろいろとアニメだからできる(あり得ない)アクションもある。

高校生らしい恋の告白のシーンもあって、面白い。

このコナンも登場人物が増えてきて、人間関係がどんどんややこしくなってきた。
あまりに関係者が多くなったから、事件によって出てくる人と出てこない人がいる。

今回は怪盗キッドの家族関係も何となく描かれている。

また当初の路線に戻った感じだった。

いつまで小学1年生を続けるのだろうか。


| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 08:35 | comments(0) | trackbacks(0) |
マルチエフェクター
3台目のマルチエフェクターを買った。
マルチというのは、一つの機械でいろんなエフェクトをかけられるということ。
単体のエフェクターをいくつも使えるということだ。

そんなにいいものなら、単体のエフェクターは要らないのでは?と思うが、マルチエフェクターは操作がややこしい。
一つでいくつものエフェクトがかけられるが、その分音作りが難しいということだ。

特に、デジタルのエフェクターはつまみが少なく、一つのスイッチがいくつもの機能を持っている。
長押しで働きが変わるものもある。
足で踏むスイッチも3つ付いているのだが、それを踏んだ時の機能も変えられる。
使いこなせば、すごいこともできるのだろう。

もう今回で最終のマルチだと思っている。
液晶がカラーになって見やすくなったり、タッチしてドラッグでエフェクトを変えたりもできる。
何か月か納品待ちをして、ようやく手に入れた。

ほとんど英語の表示になったが、これはマーケットの大きさから仕方がないだろう。
少子高齢化の影響だ。
日本の楽器メーカーもグローバルになったのだ。

あまりにも機能が多すぎて、どこから触ったらいいのかわからないので、Youtubeで勉強した。
動画でユーザーが説明しているものがたくさんある。
年配のギター弾きが解説しているものを見た。
ここまで使えたら、まずはOKということだ。

ようやく使い方がわかったので、これから音作り。
いろいろ試行錯誤していこうと思う。


| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 22:12 | comments(0) | trackbacks(0) |
働くだけ損
今の政府は野党も含め、何かというと給付金を出したり、補助金を出したりしてそれを国民に宣伝しているが、それを給付するためのお金はきっちり取っている。
自分たちは高い給料をもらっていて、国民に施すという態度だ。
それらのお金は国民が働いて儲けたお金から取った税金だ。

どんどん大きな政府になって、無駄が増えている。
こないだ書いたこども家庭庁など、なんの効果も出ていない。
その予算を全部現役世代に還元するなど、考えないのだろうか。

社会保障にしたって、サラリーマンがある意味国を支えているのに、そこから支援金などという名目で勝手に金をふんだくっている。
そのせいで、現役世代は窮乏化している。

おまけに外国人には大盤振る舞い。
生活保護や健康保険、果ては運転免許まで外国人は優遇されている。
ヨーロッパの現状を見ていないのだろうか。
留学生には無償の補助金を出すが、日本の学生には借金を負わせる。
こんな政府なら要らない。

このままいくと、2100年には1億2千万人が5000万人になるらしい。
少子高齢化というのは、言い換えると多死社会だ。
長寿はめでたいことだが、それを若者の負担にしているのがこの国。

ある程度の人口減少は必然だ。
長寿化による人口増は、早く止めないといけない。
そこにお金をつぎ込むのは、誤解を恐れずに言えば、無駄だと思う。
何度か書いたが、北欧のように自分で食べられなくなったら、それはもう介助すべきではないと思う。

現役世代11人で老人1人を支えていた時代の制度を、現役3人で老人1人になった今も続けているのがおかしいのだ。

そんな議論もなく、今の制度を維持するために年金改革法案などというものが出来ている。
この期に及んで、消費税をなくす、という政党もいる。
じゃあ、どうやって最低限の生活を保証するのだろうか。
打ち出の小槌でも持っているのだろうか。

ぼくは今の少子化の原因は、若者の窮乏化だと思う。
国民負担率が上がるほど、出生率も減っているのだ。

こんなことを続けていると、現役世代は「働くだけ損」だと思うようになるぞ。


| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 00:13 | comments(0) | trackbacks(0) |
認知症と社会性
今朝NHKのニュースで、認知症には当事者の社会とのつながりが大事だ、ということを「認知症に詳しい医師」が言っていた。
認知症になった母を見てきて、ぼくもそう思う。

母の認知症が決定的にひどくなったのは、コロナの時に大腿骨頭骨折で入院していた時だ。
あの3ヶ月の入院で、決定的にひどくなった。
老人ばかりのリハビリ病院だったので、面会は初期はできず、洗濯物を取りに行って持って帰るだけ。
個室だったが、入院の途中からテレビもつけず、ぼくが行っても誰だかわからない時もあったと思う。

認知症の患者を診ている医療者なら、誰でも人と話すことが大事、ということはわかっているだろうと思う。
専門家と名乗るのなら、そういうことをコロナ禍であっても言うべきだったと思う。
いまだに病院ではマスクをしないといけないなど、もうバカバカしい。
よほどコロナで儲けたのか。

退院前に当時入っていたサ高住のケアマネが様子を見に行ってくれて、もうサ高住ではムリ、と言われた。
それはそうだろうと思う。
誰が来たかもわからなくなっていたからだ。

サ高住を引き払って、弟と二人で引っ越しをして、ホームに変わった。
同じ系列で、2件目でちょうど空きが出たからラッキーだった。

退院して、入居の日にぼくの家に来て、夕食を一緒に食べた。

その時に、もう母はいないのだと思った。
そんなことを思うことは、悪いことだと思うが、それが正直なところだった。

それからホームに帰って、1年目は実家から持って帰った昔の写真を見せると、時々思い出して話をしてくれる時もあった。
時には笑みも見せた。
ホームの人が母が笑うのを見て、びっくりしていたのが印象的だった。

もう自宅では世話はできない状態だと思った。

そういう人がコロナでたくさん生まれたと思う。

今朝、医師が社会とのつながりが大切などと言うのを聞いて、そんなことは当然だと思って、腹が立った。
どうして、あのコロナの時に、認知症の患者には特別な対応ができなかったのだろう。

認知症の患者を、規則で外と接することを禁じるのは虐待だとすら思う。

今頃になって、わかりきったことをマスク顔で話す医師を見ていて、情けなくなった。



| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 22:43 | comments(0) | trackbacks(0) |
医療者の無責任
コロナで有名な尾身氏がテレビで「若い人はワクチンを打たなくてもいいと言った」と主張したらしい。
嘘か本当かはわからないが、その言葉はマスコミでは全く報道されなかったし、今頃そんなことを言われても、という気がする。

コロナの対策全般を通じて、尾身氏に代表される医療関係者の不誠実を感じる。
結局感染拡大というよりも、自分たちの儲けを考えていたのではないかという気持ちすらある。

何度も書くが、感染症の専門家と称する人たちが、初期の欧米と東アジア地域の死者数の差に全く注目しなかった。
怖い怖いの一点張り。
桁違いに死者が少ないことをマスコミも報道しない。

ワルノリして、パリやニューヨークは明日の東京、などというエセ専門家すらマスコミでは珍重された。
実際、法的規制がなくてもそんなことにはならなかった。

ECMOが足りないとか、病床は逼迫しているとか、そんな報道ばかり。
人口あたりのベッド数は多い日本で、感染者も少ないのになぜそうなるのか、という問題すらマスコミは報道しない。

尾身氏の発言が、どれだけの若い人たちの青春を奪ったか。
そういう反省の弁はない。

「若者はコロナで重症化しない。ワクチンは副反応が強い。若者の接種は本人の判断で決めるべきだと私はずっと言ってきた!」

マスコミが悪いのか、本人が記憶を変えたのか、わからないが今になってそんなことを言われても、ということだ。

今の4回生の面談をしていると、修学旅行も中止で、部活の大会もなかったという人ばかり。
その学生たちはこの発言をどう思うのだろうか。

マスコミの罪も重いが、日本の医療は、医療者や厚労省に任せていてはいけないと思う。


| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 22:51 | comments(0) | trackbacks(0) |
年齢
時々年齢を書かないといけなかったり、確認されることがある。
昔は何も考えずにやっていたが、最近はそういうことがあると、歳を意識するようになった。

このところ、1,2年年上の先輩が心不全になったり、後輩が入院したりしている。
もういつ何があってもおかしくない年齢ということだろう。

時々メールする先輩と、その度にそういうやり取りをする。
だからといって、何か行動を変えるわけでもない。
いつもやっているように、同じことをする。

終活もぼちぼちやらないと、とも思う。
実家じまいをした時に、ちょっとだが持って帰ったものもあったが、結局置きっぱなし。
本棚も整理しないとしけないと思いつつ、呼んでないほんの量に嫌気がさす。
ギターもいつの間にかエレキが6台、アコギが3台、トラベルギターが1台、ベースが1台になってしまった。
どうしたものかと思う。

レコードも捨てられない。
全部売り払うことも考えたが…。

自分の財産だと思っていたものが、だんだん人生の垢みたいに思えてくる。

この20年、何度も「捨てられない」ということを書いてきたが、本当にそういうこともやらないといけない。

そういう歳になってきたことはわかっているのだが…。


| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 22:34 | comments(0) | trackbacks(0) |
窮乏化で政治家は儲ける
Xのツイートでこんなのがあった。

 1991年→2024年を比較

 平均年収    467万円 → 420万円
 消費税     3% → 10%
 出生数     118万人 → 約72.1万人
 貯蓄ゼロ世帯  12% → 31%
 税金の負担率  36.3% → 46.8%

 国会議員の報酬 1610万円 → 2530万円

平均年収は91年と去年で差が47万ついているが、Gemini調べだと20万ほど。
いずれにしても下がっている。

消費税や出生数は合っているだろう。

貯金ゼロ世帯の数は20代に限って、Geminiに63件のWebサイトを調査してもらって、長いこと分析をして、だいぶ時間がかかって結果が出た。
それによると、91年で30%以上、2024年は単身世帯では43.9%、二人以上世帯では36.8%が貯蓄ゼロと推定され、いずれにしても大きく増えているという結果。

数字の値はともかく、1991年から2024年で世の中の景気は悪くなった、という事実は明らかだ。

それでも、国会議員の報酬は800万円以上増えている。

今の選挙制度にはおかしなところがたくさんあるし、議員の数が多すぎるのも問題だと思う。
そういうことは、滅多に議論されない。

どんどん議員のレベルも落ちている。
それでも、報酬は増える。

そういえば、県知事の不信任を出して、知事が再選されたのに議会も自主解散せず、居座っている兵庫県議会も自分たちの給料はしれっと上げていたらしい。

世の中が悪くなるはずだ。


| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 23:03 | comments(0) | trackbacks(0) |
男女共同参画機構
石破政権は「男女共同参画センター」の中核組織として「男女共同参画機構」を来年度に作るらしい。
この男女〜の事業の内容については、一度書いた

こども家庭庁と並んで、これこそ無駄遣いではないのか。
石破は鳥取出身で「地方創生2.0」などと言っている。
すでに自治体が男女共同参画センターを全国に350作っている。
それを支援するのが機構らしい。
なんでも、「女性に選ばれる地方」の実現を目指すということだ。

男女の賃金格差が、女性の地方から大都市部への流出につながっているから、専門的な調査・研究のデーターの蓄積が仕事だ。
そんなことをするよりも、若い世代の社会保障費を下げて、手取りを増やす方がよほど効果があると思う。

調査などに金をかけても仕方ない。
そもそも地方に仕事がないことが大きな要因。
地方出身の女子大生と面談をするが、ほぼ全員が「親が帰ってこなくてもいいと言っている」と言う。
なんで?と聞くと「仕事がないから」という返事がほとんどだ。

地方の農業は減反などの政策で衰退している。
例えば、農業の法人化を進めるのもいい。
法人税の特区を作るとか、産業を振興することを考えるべきだ。

いくら調査をしても、それができなければ女子どころか男子もいなくなる。

結局この案は地方へのリップサービスだろう。
産業がなければ、人がいなくなる。
調査をしても、それが実現しなくては何にもならない。

本気でやる気はないのだ。
こんなことに金を使っている場合ではない。

社会保障費を若者からのむしり取りを止める方が先だ。


| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 23:45 | comments(0) | trackbacks(0) |
レクは業務外?
兵庫県の問題で、こないだの情報漏洩の報告書の中で言われている「レク」という言葉、行政の用語だろう。
もちろん、レクリエーションではない。
レクチャーのことだ。

大学もある意味そうなのだが、実際の運営機関は事務局であるが、権力を持っているのは教員という二重構造になっている。
そういう組織では、実務の担当が、権力を持っているセンセイに事態の説明をしないといけない。
権力を持っているセンセイは、実務のことを知らないことが多い。
というか、自分の研究(議員の場合は政策や選挙対策など)に一生懸命で、興味がないことが多い。
要は面倒くさいのだろう。
会議をしても、手ぶらで来るような輩が多かった。

兵庫県の場合もそうだったのだろう。
怪文書が出て、それを書いた犯人を突き止め、パソコンを押収してみるとエライことになっていた。
クーデター計画だけでなく、人事のデーターを勝手にダウンロードし、女性職員と不倫をし、あろうことかそういう写真や小説まで書いていたという状態。
総務部長は百条委員会を開いて、証拠としてパソコンの内容を出して、証人として犯人を呼ぶと大変なことになるのでは?ということを、県議会の数人にレクチャーに行ったということだ。

ぼくが職員だったとしても、それはレクしただろう。
それが総務の仕事と言ってもいい。
サラリーマンの経験があれば、そんなの当たり前と思うことだ。
それはエラい人への報告の一環だ。

第一総務部長はレクしただけだ。
情報漏洩などしていない、と思う。
それを聞いた議員が漏洩したのだろうと思う。

その総務部長が処分ということで、こんなことあり得ないと思った。
そこで、Geminiに「県庁の幹部が、県議会の会派の議員にレクをすることは、業務外なのでしょうか?」と聞いてみた。

すると、以下のような回答。

「県庁の幹部が県議会の会派の議員に「レク」(説明や情報提供を行うこと)をすることは、原則として業務の一環であり、通常は業務外とはみなされません。むしろ、地方自治体の行政運営において、議会との連携や情報共有は極めて重要な業務です。」

それはそうだろう。

今回の情報漏洩の第三者委員会も結局ポンコツだと思う。
世の中の組織がやっていることを、わかっていないのだろう。

本当に兵庫県の弁護士会は腐っている。

きっとまともな人もいるのだろうと思うが、あんな年寄りを推薦するのだから、それ自体がポンコツだ。

何とかならないものか…。

| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 22:56 | comments(0) | trackbacks(0) |
響けユーフォニアム 誓いのフィナーレ
以前「響けユーフォニアム」という京アニの作品を見て、記事を書いた。

またWOWOWでやっていたが、1本だけ見た。
主人公のユーフォニアム奏者が高校2年の「誓いのフィナーレ」という作品。

2年になって、下級生が入り、人間関係がややこしくなった。
ギター教室に来ている中学生も、3年になって後輩が増えてややこしい、といつもボヤいている。
吹奏楽部は初心者もいれば、経験者もいる。
後輩でも、上手な子もいる。
そのあたりがややこしい。

全国大会を目指す以上、オーディションでは上手い子が選ばれる。
それが当然なのだ。
でも、3年間練習を頑張ってきた先輩と比べられる。
どちらもつらい。
そんな葛藤がある。

部活あるある、ということだろう。
もちろん、強豪であるからこその話だ。

そんな風にして、人間関係や組織のことを学んでいくのだろう。
現役の若い人が見たら、結構共感するところがあるのだろう。

これでユーフォニアムという楽器の人気が出た。

どういうわけか、前見たときよりも面白かったのはなぜだろう。


| hdsnght1957kgkt | 映画・舞台 | 15:37 | comments(0) | trackbacks(0) |
第三者委員会?
最近良く出てくる「第三者委員会」という組織。
なにか問題があるとこれが出てくるので、こういうことは世界の標準なのだと思っていたら、そうでもないらしい。
この第三者委員会というのは、日本だけのものだった。

諸外国ではどうなっているのか、Geminiに聞いてみると、

「日本の第三者委員会は、企業自らが外部の専門家を招いて、自社の不祥事の調査・原因究明・再発防止策の提言を行うという、比較的自主的な取り組みとして発展してきました。これに対し、諸外国では、多くの場合、政府の監督機関や法執行機関が主導して企業不祥事の調査・摘発を行う仕組みが確立されています。ただし、企業が自律的にコンプライアンスを強化するために、外部の専門家の協力を得るケースは各国で見られます。」

というまとめ。

アメリカでは内部からの通報などには、証券取引委員会や司法省、イギリスでは重大不正捜査局や健全規制機構というような組織、フランスでは汚職防止機構や権利援護機関というような組織が担当するらしい。
いずれも政府の機関であり、独立性を持った専門の組織だ。

今回の兵庫県の文書問題や情報漏洩の第三者委員会を見ていて、どうも違和感がある。
いずれも、県が当事者であるのに、そこが県の弁護士会を第三者として選んでいる。
文書問題の委員長は、問題になった文書内に出てくる人物と関係があり、とても第三者とは言えない。
情報漏洩の方も、なんだか不公平な報告であり、オールドメディアが喜ぶような見出しを付けやすい文章を書いている。
文書問題の委員長は、発表後出された質問には答えず、だんまりを決めているのも胡散臭い。
県の弁護士会は、自分たちの仕事が増えるようにしているのだ、という意見もあるくらいだ。

そこで、完全に第三者とは言えない人選に、恣意性の懸念があるのでは?とGeminiに聞くと、こういう答えが返ってきた。

「はい、その通りです。当事者である企業が第三者委員会の委員を認定・選任することに、恣意(しい)性が入るという懸念は、日本の第三者委員会制度における重要な論点の一つです。」

ということで以下の懸念点を挙げている。

・「お手盛り」調査になる可能性
・独立性・中立性の欠如
・世間からの不信感

こういう懸念を払拭するために、日弁連のガイドラインというものがある。
しかし、兵庫県の弁護士会はそこでうたわれている「委員の選任にあたっての独立性や中立性の確保を強く求めています。具体的には、過去にその企業や関係者との間に利害関係がないこと、報酬が調査結果によって変動しないことなどが明記されています。」ということなど全く無視だ。

これは兵庫県の弁護士会がよほどポンコツなのか、そんなものを弁護士に求めることが間違っているのか、わからない。
またガイドラインには複数の異なる専門分野の専門家が参加すること、ということもあるらしいが、今回は全員弁護士。
弁護士会が内輪で固めたと言われても仕方ない。

本当の意味で第三者である県外の複数の組織に依頼するなど、そういうことが必要だったのだろう。

問題が多いこの「第三者委員会」の制度は何とかして欲しい。
そういえば、「有識者会議」というのも、行政がよくやるお手盛りのメンバーだったりする。

こういう内輪で片付けるということが、日本を悪くしているんだと思う。



| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 00:04 | comments(0) | trackbacks(0) |
留学生
勤務先の学校の1つは、段々と留学生が増えてきた。
2000年代に多かった中国からの留学生は少なく、東南アジアの出身が多い。
中国も豊かになり、時代も変わってきたのだろう。
今や東大の大学院に中国の留学生が多いと聞く。

数少ない中国の留学生に聞いたら、今や小学生の時から、中学、高校も継続して、親から毎日12時間勉強させられると言っていた。
それに比べて日本は楽だという。
科挙の伝統があるのか、中国の教育は厳しい。
公務員になれるのは、1000人に1人だと言っていた。

ベトナム、ネパール、ミャンマーなどの国からの学生が多い。
優秀な学生もいれば、そうでない学生もいる。
母国で日本語を勉強して、日本語能力検定4級や5級で来日し、1,2年日本語専門学校に行って、1級が取れる人もいれば、級がない(検定を受けていない)人もいる。

この国は留学生に何を求めているのだろうと思う。

留学生たちはほぼ全部日本で働きたいというが、1級でないとオフィスワークはできない。
2級で販売や接客の仕事、3級なら介護、製造現場などだ(英語ができれば別)。
4級、5級の人たちは、技能実習生ということになる。
実習生の分野はどんどん増えている。

2008年に出された文科省の「留学生30万人計画」の目標は、

・日本を世界に開かれた国にする
・日本の大学の国際化
・留学生の受入れ体制の整備
・留学生の就労支援
・日本人の海外留学の促進

ということだが、実態は経営が苦しくなった学校法人が、少子化で生き延びるために留学生を入れている、という目的もある。
そのために、いろいろな補助金がある。
日本人の学生には奨学金と称して、金を貸し付けているのだが…。

目的の中に「日本の大学の延命」という項目も作るべきだろう。

本来なら、在学生の何%以上の留学生を入れるのなら、学校側がこういうことをしないといけない、という義務を負わせるべきだと思う。
当然、そんなことをすると、潰れる大学が増えるので、文科省の天下り先が減るから、やらない。
アルバイトの上限時間も見直したほうがいいと思う。

さりとて、そういう学生の就職の手伝いが仕事だから、やっているのだが、難しい。

世の中の矛盾を感じながら、仕事をしている。

ある人がネット上でこんなことを言っている。

「文部科学省が教育の質の低下、学ぼうとする日本人の環境悪化を進めていると言って良いと思います。
教育については文部科学省から切り離して内閣直轄とさせ、文部科学省も旧文部省部分を解体し、
科学技術省として残す方が良いと思います。」

ぼくもそう思う。


| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 22:55 | comments(0) | trackbacks(0) |
隠れ負債と利権
兵庫県には事業に失敗して1500億円の負債があった。
主に、森林事業や地域開発事業というものだ。
斉藤知事の選挙公約で、「約1500億円の隠れ負債問題(森林事業や地域開発事業)への対処」というものがある。
これが井戸前知事が20年間隠してきたもの。

この1500億円の税金を食い物にしていた人たちが、斉藤知事を降ろそうとしているというのが、今の兵庫県の問題の一部。
本来マスコミの役割は、こういう税金の無駄遣いを摘発することにある。
ところが、それが逆の方向に向いている。
マスコミも、この利権の一部でオイシイ目でもしたのだろうか。

さらに、これらの外郭団体への天下りのルートができているから、県の幹部(定年が近い人たち)は猛反対をしている。
その一つが、なくなった県民局長の怪文書だ。
自分は人事部で昇進し、人事情報を違法にダウンロードして不倫していたという。
あれこそ知事、ひいては県へのいわれのない誹謗中傷であり、公益通報などではないだろう。

兵庫県庁はどう見てもまともな公務員組織ではない。
ここまできても、自分たちの利権に基づいて行動している幹部が多い。

さらに、全会一致で不信任を出した県議会。
中にはまともな人もいたが、大多数は利権派だ。
だいたい、全会一致で不信任が出ること自体が異常事態。
自民党から共産党まで、全員で一致している。
政治信条はあり得ない。
それが地方の議会の現状なのだろう。
みんな利権で動いているのだ。

そして、それを出された知事が出直し選挙で選ばれたのも異常事態だ。

本来なら、選挙で知事が再選されると同時に、自主解散すべきだと思うが、議員の地位が捨てられず、そのまま居座るという情けない状態。
県議会がこんなにレベルが低いとは思わなかった。
まるで昭和の時代の学園ドラマに出てくるような悪役ばかり。
アホらしくて怒る気にもならない。

おまけに兵庫県の弁護士会のていたらく。
まるで第三者とは言えない人を、弁護士会の会長が第三者委員会の委員長に選んでいる。
もちろん出てきた調査結果は、仕方なく斎藤知事の行為には違法性はないという結果を出したが、わけのわからないルールを設定して、それでパワハラ認定の可能性があるなどと言っている。
今回の件で、弁護士は本当にピンキリだとわかった。
弁護士は法律に忠実なものではなく、利権に基づいて動くのだ。

80歳を超えた老人に高い給料を払ったり、前県政の隠れ借金を明らかにしたり、税金を無駄遣いされたとわかった県民が、斎藤知事を選んだのは当たり前。
そうそう、おまけに1000億という県庁の建て替え計画もあった。

それでも、いまだに知事をおそろうとしている連中がいる。
人数は少なくても、声が大きい。
県議会とマスコミもそちらについているからだ。

ここまで暴かれて、恥ずかしくないのだろうか。



| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 19:10 | comments(0) | trackbacks(0) |