考えたこと2

2024.9.24から、今までhttp:で始まっていたリンクが、https:に変わります。申し訳ありませんが、リンクが見られないときは、httpsに変えてみてください。
CALENDAR
<< July 2018 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
+SELECTED ENTRIES
+RECENT COMMENTS
+CATEGORIES
+ARCHIVES
+PROFILE
+OTHERS
半分以上真っ暗
最近、寝るときに聞いているのが博多華丸・大吉。
ゆるい漫才で、なかなか面白い。
博多弁で話すのも好ましい。
もう20年のベテランだというが、この2人がこの春から、NHKの朝のバラエティ「あさイチ」に出ている。

以前は「あさイチ」を朝ドラの続きで見ていた時期があったが、有働アナウンサーとナントカいうジャニーズのタレントがうるさく話すので、見るのを辞めて久しい。
特に有働アナウンサーは、朝ドラのフォローを入れまくりで、あそこまで自社の番組を贔屓するかとうっとうしかった。

今日の「半分青い」もプロセスをぶっ飛ばして、結果を見せるという手法で、5年進んだ。
トレンディドラマではよく使われるのかもしれないが…。
実質50分✕12回のドラマでやるのならそれも仕方ないと思うが、毎週90分✕24回くらいの長編では見ていてわけがわけがわからなくなる。
必然性が感じられないのだ。

このドラマ、NHKのホームページによると、3ヶ月の漫画家騒動のあと、全く違うドラマになって、今度は「ものづくり」だという。

ネタバレするので、それ以上は書かないが、そんなページを作らないといけなくなるほど、オカシイということだろう。
あさイチのディレクターが指示を出したのかもしれないが、今日の新聞に「華丸、朝ドラのスピード展開について行けず 「ちょうだい、紆余曲折!」」という記事が出た。
さすがに、あれはひどいと思ったのだろう。
見ると、華丸は前にもこのドラマの脚本家を批判したらしい。

今回のツッコミはまことに正しい。
ほんとに見ていて、え、また4年経ったの?という状況。
記事にもあるが、ネット上の賛同の声もあったという。

これで「まれ」を抜いて、朝ドラ史上最低になった。

これでは、半分以上真っ暗だぞ。


| | 考えたこと | 23:51 | comments(0) | trackbacks(0) |
2025問題 その3
団塊の世代が75歳になるのが、2025年。
その時に医療費が増えて、社会保障がたちいかなくなる、というのが2025問題。
これで、書くのは3回目。

だいたい、2025年から2035年あたりまでが、日本医療のピークになるらしい。
ピークというのは、このままの制度では医療費が増えてどうしようもなくなる、ということだ。

医療現場でも省力化や効率化が必要になる。
高度成長期に作られた制度は、低成長、長寿化、人口減の時代には適応できない。
それは、誰が聞いても当たり前のことだが、自分のことになると、簡単には認められないんだろう。

AIやロボットはどんどん導入される。
医師の仕事も変わっていく。
いろんなところで議論されているが、一つ抜け落ちているのは「尊厳死」の問題ではないか。

人生で「死」をどう扱うのか。
欧米では、自分で食べられなくなったら、「胃ろう」などせず、自然に亡くなるのが当たり前であり、栄養物を直接胃に流し込むような処置は虐待だと思われているということだ。
それが国民のコンセンサスになっている、とも言われているhttps://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20120620-OYTEW61295/。

翻って、日本ではどうか。
患者を生かすことが医療の努めというふうになっている。
それがこの問題を大きくしているのだろう。

そこの議論をせずに、医療費の問題を考えるのは全く片手落ちだと思う。
医療の問題ではないのだ。

「死」の倫理的な問題なのだ。
これを医師に任せても無理だろう。

それこそ、本来は宗教家の役目だが、葬式仏教になってしまった仏教家には望むべくもない。
「死」を商売のネタにして、堕落してしまった。
介護施設だって、「胃ろう」を商売のネタにしているのかもしれない。

いい加減に国会で超党派で「尊厳死」を議論する会でも作り、国民に意識させるべきだと思う。

2025年問題は、尊厳死問題でもあると思う。


| | 考えたこと | 22:05 | comments(0) | trackbacks(0) |
AIコピーライター2
AIコピーライターについては、2017年の10月に一度書いた。
その時に、もう実用化が予定されているということだったが、どうなったのだろうか。

先日また「人工知能はセミプロクリエイターを駆逐するか?」という対談を読んだ。
AIコピーライター開発者と雑誌編集者の対談

そこで、2017年に静岡県知事選挙でAIが作ったキャッチコピーが紹介されている。
それは、「青春が終わる。18歳が始まる。」というもの。
18歳から選挙権が与えられることに対して、作られたものという感じがする。

コピー自体には意味がない、というか半分間違っている。
18歳の人口のうち半分は大学に進学し、青春は続くからだ。
それでも、このコピーには「なんかすごい」という気持ちを抱く。
そこがAIのすごいところなんだろう。

しかし、対談記事ではまだまだ人間のコピーライターが、AIの作品を「選ぶ」必要があるという。
AIはたくさん作るだけで、「これ」という一つを選び出すわけではない。
人間はその評価も含めてやるのだが、そこがAIにはできないらしい。

それなら、コピーの対象になるものに関係のある言葉を、適当に組み合わせても同じことではないかと思うのだが、そうでもないらしい。
AIがどんな学習をしているのかは、明らかではないが…。

結局、どれほどの意味のつながりの無さがあって、どれほどのインパクトを受け手に与えるか、という評価まではできないということだ。

まだまだ、AIが人の仕事を取るというところまでは来ていない。
でも、人にはできないことはできていると思う。

半分まぐれみたいなものだが…。

| | 考えたこと | 22:20 | comments(0) | trackbacks(0) |
2040年
AIが人間から本当に仕事を奪うのは、2040年くらいという記事があった。
それまでは部分的に仕事を分担する程度だろう。

その頃には、今の何かの仕事に特化したAIではなく、全脳アーキテクチャというのが開発されている。
それなら、複雑な判断をできるだろうし、人間の感情は持たないが今よりは仕事ができるようになるという。
それと相まって、物理的な作業ができるようなロボットも開発される。
2040年というと、団塊ジュニアが高齢化して労働者が不足するから、ちょうどいいだろう、ということだ。

そうした装備を持ったロボットは、5000万円くらいになると、一気に普及すると言われているらしい。
ロボットは24時間休まず働けるので、1台で3人分の仕事ができる。
休日も要らないので、さらに1人分増えて4人分。
この頃にはメンテナンスのコストも減り、人を雇うことに関するコスト減も入れると、1人で5人分くらいの働きができるらしい。

その普及が進むのが2040年代だという。
ということは、2050年には、かなりの仕事がAIロボットに代替えされるということになる。

2050年というと、今から30年ほど先。
今の新入社員はまだまだ定年には程遠い。
というか、定年という制度もなくなっているだろうと思う。

その頃には、ロボットが仕事をするためのお膳立てをする人間が高給取りになるという。
単純労働の組み合わせだが、必要な仕事だ。
ロボットが仕事にクオリティを上げ、労働人口が十分に減るので、人の給料は上がる。

ちょうど今でも回転寿司でロボットのためにネタを冷蔵庫から出して準備したり、シャリを握るためにご飯を準備するのと似たような仕事らしい。
アルバイトでもできるのだが、人手不足のために、それが正社員の高給取りの仕事になるという。

記事を書いた人は、そのときに仕事の充実感ややりがいが喪失される、と言っている。
それは、そうだろう。
誰でも置き換え可能な仕事だから、「自分がやる」という思いは持ちにくい。

ぼくが知っている昭和の日本は、「仕事が生きがい」という考えを持つ人が多かった。
日本の高度成長期にあたり、イケイケドンドンの時代だったから、会社で働いていたらやりがいを見つけやすかった。
設備はどんどん入ったし、部署は増えたし、予算も取れた。
頑張っていれば、やろうと思ったことは、ある程度出来たと思う。
学校法人では勝手が違ったが…。

今の時代も、ある程度の人はそう思っているだろう。
しかし、これからAIやロボットが仕事を代替する時代が始まる。
今まででもコンピューターが入って、多くの仕事が「誰でもできる仕事」になった。
だからこそ、今の時代は高校生でもアルバイトができる。
昔は学生アルバイトというと、新聞配達くらいしかなかったのに、多くのサービス業で戦力になる。
2040年にはもっと多くの仕事が、「高校生のアルバイトでもできる」仕事になるということだ。
ただし、高給取りにはなれる。

そうなったときに、いろんなことの意味を考えないといけなくなる。
勉強することの意味や、働くことの意味、生きていることの意味など…。

果たして人生の楽しみや生きがいというのは、どうなるんだろうか。

| | 考えたこと | 21:56 | comments(0) | trackbacks(0) |
まちづくり提案箱
こないだツイッターを見ていたら、橋下氏のリツイートが目についた。
平成22年に府営住宅の指定管理者制度を導入した件だ。

維新の会の大阪市議会議員、井戸まさとし氏のツイートを、自身の意見を加えてリツイートしていた。
内容は、

「大阪府では公営住宅の管理を民間に解放して大成功。大阪府以外は全て住宅供給公社に随意契約で管理を委託。民間入れて入札すればいいだけなのに天下り団体として特権化。大阪市は市議会が反対。市営住宅管理には手放したくない利権がワンサカあるのだろう。」

さらに、橋下氏はツイートで付け加える。

「議員が、公営住宅の管理を住宅供給公社の独占にし、民間に開放しない理由。1、公営住宅の入居者選定に口利きができる 2、住宅供給公社への就職あっせんに口利きがができる 3、入退去時や随時必要となる室内造作補修等の業者選定に口利きができる 議員にとっては手放したくない利権」

ふーん、と思って大阪府知事の2016年暮れの会見を見てみた。
そこでの松井知事の発言。

「まずは、大阪府営住宅の指定管理者制度の導入の効果についてです。
 大阪府では、平成22年度より、府営住宅の管理運営業務について民間を活用し、入居者サービスの向上や経費の縮減を図るために、指定管理者制度を導入してきました。このたび、平成29年4月1日から、新しい指定管理者が管理業務を行います。
 指定管理者制度導入の前と比較いたしますと、累計で総額約136億円の経費の縮減をしました。また、高齢者の見守り活動や外灯のLED化など、サービスの向上策を指定管理者の負担で実施していただいております。
 指定管理者制度は、財政面やサービス面での効果が大きく、市や町の公営住宅に対して、導入を働きかけてまいります。」

そして、記者の質問に対してこう答えている。

「これもはっきり言うけど、もともと僕がやろうとしていたのは、橋下知事以前から、こういうのを言っていたの。ただ、これをやると、どこが仕事減るかというと、住宅供給公社の仕事が減るのよ。その公社のみんなの、今まで、あまり言い過ぎるとあれやけど、緩い形でみんな仕事をしてきたわけよ。それを民間と競争になると、やっぱり厳しくなると。そこでの組合もあるしね。そういう形でずっと進まなかったのを、橋下知事になって、これは、僕は自民党のころに言うてた話やけど、一挙に進めてきた。
 だから、これもはっきり、自公民相乗りの市長のところは、なかなかしんどい。だって、組合は全部反対するから。だから、こういうことをやれば、こういう結果が出るということを大阪府がやったわけやから。それでやっぱり各市長、判断すべきやと思うね。これは市民にとっては、すごくプラスになります。利用者にとってもプラスになる。これだけでない。公園とかの維持管理も、今、大阪府は指定管理者を入れているのでね。大体、公園のほうは、年間5億ぐらい経費を削減しているみたい。こういうのを、官から民へ。そのことによって、利用者の満足度をアップできるし、経費も抑えられる、こういうことです。」

エライもんやねと感心して、尼崎市はどうなっているのかと気になった。
市のホームページを見ると、いつの間にか(ぼくが知らなかっただけかもしれないが)まちづくり提案箱、というのがあって、そこにメールを出せば市長が目を通して、関連部署から返事が来るという。
これはいい、と思って「大阪府ではこういうことをやっているが、尼崎市はどう考えるのでしょうか?」という質問を送った。

現在の尼崎の市長は無所属で2期目の出馬。選挙戦で共産党や泡沫候補しか立たないという無風選挙だった。
事実上の与野党相乗りという市長。
あれだけ中央で対立している与野党がなんで同じ候補?と思う。
馴れ合いもいいところだ。
相乗りするということは、現市長が市議会からなめられているんだろう。

それを表してか、前回の市長選の投票率は30%を切って29%台。
情けないほど市民の関心も薄い。
尼崎市議会は以前カラ出張で盛り上がったが、こちらも今は無風だ。

4日ほど経つが、返事はまだだ。
ぜひ、前向きな返事が来てほしい。
しかし、こういうことが簡単に調べられるようになったというのは、すごい進歩だと思う。

また返事が来たらブログで紹介します。



| | 考えたこと | 21:19 | comments(0) | trackbacks(0) |
酷暑
これだけ暑いといろんなことが起こる。
飛行機が飛べないということもあるらしい。

温度が上がって空気の密度が下がると、翼の揚力が下がって、通常よりも加速しないと飛び上がれない。
エンジンは余裕があるが、滑走路が足りなくなるのがネックだ。
2017年のアメリカの熱波で、実際に欠航になったとのこと。
その時の気温は50度だった。

旅客機は、けっこうギリギリの設計になっている。
主翼の角度を変えたりすると、抵抗が大きくなり、翼の強度などが問題になるのだろう。
速度を上げれば飛び上がれるが、そのためには加速時間が長くなる。しかし、滑走路の長さは変えられない。
だから、大きな飛行機は飛べない。

いろんなものが、温度の想定をして設計されている。
ガソリンエンジンだって、温度が上がって空気の密度が下がると、1回に燃焼するときの酸素の量が減って、効率が悪くなるだろう。
車の空気抵抗は温度が上がると、減るんだろうか。

雰囲気温度が50度というのは、なかなか想定できない。
今朝のワールドニュースでは、47度とか言っていたから、もう危ない。

そういえば、iPodが最近「高温注意」ですぐに止まる。
リチウム電池の爆発予防なのだろうが、室内でも止まるので、実用にならない。
どこかオカシイのだろうか。

今はいろんなところに充電電池が使われている。
今のところ、何もニュースは聞かないが、温度が上がると危険が増す。
充電、放電のコントロールが大事ということだが、ちゃんと想定されているのだろうか。

こないだコンビニで気づいたが、汗で塩分が失われるから、塩アメというのも売っている。

地球温暖化で、将来の夏はもっと暑くなるらしい。
北極や南極の氷が溶けて、水位が上がり、沈むところも出てくるだろう。

産業革命あたりからCO2が増えてきた。
時間にして200年ちょっと。
人間の活動が、地球に影響を及ぼすほどのちからを持ったということだ。

真剣にCO2を減らすことを考えないといけない。

まだ、本当にそれが原因だとははっきりしないが…。



| | 考えたこと | 20:39 | comments(0) | trackbacks(0) |
トランプ支持率
ウォール・ストリート・ジャーナルにトランプ大統領の支持率が上がった、という記事が出た。
NATOとの会議、プーチン大統領との会談、その後の間違い訂正を経ても、上がっている。
やっぱり、アメリカ市民の支持を得ているのだ。

しかし、「肯定と否定を間違える」という、あれだけ稚拙な訂正をしても、支持率が上がるというのは、長らく続いた民主党政権の政治家によほど嫌気がさしているということだと思う。
少々間違っても、嘘をついても、そんなことは構わない。

トランプの支持者は、強いアメリカを望んでいるのだ。
この結果には、今回ブーイングをした共和党の人たちも驚いていると思う。

政治プロパーではない、不動産屋上がりの大統領。
彼だからこそ、今までの経緯や歴史に囚われず、自分たちの主張したいことを主張してくれる、ということだ。

ロシアが大統領選挙に関与したということについて、プーチンの前ではいい顔をして、翌日国内のブーイングで訂正するという事態はかなりの失態だと思う。
それでも支持率上がるというのは、親トランプというより、ヒラリー嫌いも入っているのか…。

今までで最高の45%の支持率。

当分トランプ大統領による、戦後の秩序の破壊は続く。
それがアメリカ国民の多くが望んでいることだ。
今は矛先が中国やヨーロッパに向いているが、そのうち日本にも直接来るだろう。

その時にどう舵取りをするか、それこそが今の一番の政治家の関心であるべきだと思う。

それにしても、ああいう大統領が出てくるというのは、さすがアメリカだと思う。
結果的に民意を反映している。

アメリカは民主主義の国だ。


| | 考えたこと | 23:35 | comments(0) | trackbacks(0) |
働き方改革
今までの日本は製造業が引っ張ってきたが、グローバル化でどんどん海外に工場が出ていき、これからの日本の産業はサービス業がメインになると言われている。
製造業は、工場でのものづくりだったから、当時は生産量は働く時間に比例しており、賃金は労働時間に比例して決まっていた。
工場もそれほど自動化されていなかったから、結局労働者の働く時間が生産量を決めていたからだ。

現代はインターネットの時代。サービス業といってもいろいろある。
どんどん職務にあった給与制度に変えていかなければならないと思う。
もう終身雇用、年功序列のシステムは雇用の流動性を上げることを考えると、無理なのだ。

ところが、若い人が働き始めて気づくのは、年功序列に守られ、仕事をせずに高い給料をもらっているオジサンがたくさんいることだという。
それでなくても、どんどん増える社会保障の負担で実質的に給料が目減りしているのに、その分をもらう予定の人たちが働いていないと、本当にモチベーションが下がる。

だから、役職を廃止し、フラット化を勧める会社が増えている。
そういう会社では、年功序列ではなく、成果で給与が決まるというシステムに近づいていく。

実際にはここまで極端なことにはならないかもしれないが、方向としては確実にこの方向。
そうでなければ、優秀な若い人たちを確保できない。
グローバル化している企業なら、海外で採用する人材と同じやり方に近づけていくのだと思う。
今や日本しか終身雇用、年功序列というシステムを採用している国がないからだ。

そのためには、解雇規制を緩めなければならない。
日本では、一旦雇ったら解雇するのは難しい。
そういう判例があるからだ。(だんだんと適用は緩まっているらしいが)

解雇規制を緩めるということは、とりもなおさず会社がクビにしやすい、ということになる。
そういうと、あまり良くないことのように聞こえるが、逆に言うと、解雇規制がきついから、正社員をなかなか雇えないということにもなるのだ。
だから、解雇規制を緩めれば、再就職のハードルが下がり、正社員になりやすくなる、ということになる。
これが大事なのだと思う。

古い産業から、新しい産業へと人が移動しないと、日本は生きていけない。
そのために、解雇規制を緩め、人の移動を促進すべきなのだと思う。

こないだ、大学生に終身雇用についての説明をして、維持すべきかどうか聞いたら、2対1で止めるほうが多かった。
維持を選んだ学生は、やっぱりその方が安定しているからという意見だった。

どちらがいいかは、時代によって変わる。
高度成長時代には、終身雇用のシステムがマッチし、日本は奇跡的な成長をした。

でも、もう役割は終わったのだと思う。

それこそが、本当の働き方改革だと思う。


| | 考えたこと | 23:51 | comments(0) | trackbacks(0) |
添付ファイルがわからない
どこかに写真を送るときに、パソコンのメールに慣れている人なら、写真のファイルを添付して送ればいいと思う。
それが自然だ。

でも、今日学生に写真を送りたいのだが、どうしたらいいかわからない、と言われてびっくりした。
iPhoneのメールアプリを使っている学生。
ファイルを添付する、という概念がないのだ。
どこかに添付ファイルのボタンがあるやろ、と言って探すが見つからない。
仕方がないから、ネットで検索してやり方を調べた。

本文の何も書いていないところをタッチすると、「ファイルを添付する」というのが出てくる、と書いてあった。
なるほど、白紙の部分を触ると出てきた。
でも、それと同じような「写真やビデオを挿入する」というのもあって、ワケがわからない。
iPhoneのメールアプリは困ったソフトだと言いたくなるが、それは控えた。

ぼくはメールに関しては、パソコンが前提だが、今日の学生はiPhoneが前提。
パソコンなどほとんど使わない。
スマホの性能が上がり、パソコンでできることはすべてスマホでできてしまう。
パソコンは不要なのだ。

書類も印刷したいというのだが、入っているのがiCloudの上のOffice365のフォルダ。
そこにあることはわかっているのだが、それをネットワークに繋がったパソコンのプリンタから印刷する、ということになるとよくわからない。
だから、そのファイルを添付して、パソコンのメールに送ったらどうかというが、やり方がわからない。
困ったものだ。

普段はiPhoneを使い、どうしてもパソコンを使わないとダメなときだけ、パソコンを使う。
そんな世代になっている。

企業とのやり取りはまだメールが主体。
当然のごとく、写真を添付して送ってください、という指示が来る。
その「添付」が通じない。

これから先、どうなっていくのだろうか…。



| | 考えたこと | 21:47 | comments(0) | trackbacks(0) |
一万人の第九当選
金曜日に一万人の第九の抽選発表があった。
初回は当たりやすいらしいが、2回目は厳しいということを聞いていたので、どうかなという感じだったが、見事に当選。
素直に嬉しい。
去年と同じく、近所の人と2人グループ。

今年はテナーはやめてバスに転向した。
やっぱり上のラは苦しい。
バスといっても、結構音域は高いことがわかったので、今年は変えた。

練習は西宮で12回のコース。
出場が2回目だから、6回のコースでも出場はできるのだが、12回の練習を選択。

また骨盤底筋のコダマ先生だと思う。
8月15日がスタート。
今年は勝手もわかっているし、歌詞もだいたい覚えている。
練習のアプリも持っているし、万全だ。
バスのメロディーは初めてだが、なんとかなるだろう。

本番は12月。
もう一度チャンスがもらえたことに感謝。

今年もいろいろあるだろうが、頑張って参加しよう。


| | 考えたこと | 22:07 | comments(0) | trackbacks(0) |
音楽の変化
アメリカでは音楽の聞き方がまた変わってきた。
従来のように音楽ファイルをダウンロードして聞くのではなく、ストリーミングという方式。
配信元と契約し、月額いくらかを払って、あとは聴き放題というもの。
もちろん、インターネットでつながっていることが前提だ。

日本でも若い人はすでにそういうサービスに加入している人もいる。
ぼくもアマゾンプライムというのに入っているから、勝手にプライムミュージックというサービスが使える。
これはストリーミング専用のアマゾンミュージックアンリミテッドよりも安い分、聞ける音楽も少ない。
それでも、プレイリストはそこそこ充実しているから、BGMで音楽を流すというような目的なら十分だと思う。

大手でストリーミングをやっているのは、アマゾン、グーグル、アップル、スポルティファイなどがある。
すでに、アメリカでは音楽売上げの65%のシェアを持っているという報道もある。
日本もいずれそれに追随するのだろう。

あるアメリカの大学院生が、過去30年分のヒットチャートの音楽を分析して、ストリーミングの時代に、音楽の作り方がどう変わったかと調べたらしい。
それによると、7つの変化があったということだ。

アメリカの洋楽の7つの変化は以下のようなもの。
1.さらばイントロ
80年代はイントロが平均20秒あったが、現在は5秒になったということだ。
早くボーカルを聞けないと、曲を変えてしまうという聞き方が増えたのだろう。

たしかに昭和の頃の歌はイントロが長い。
有名なのは、古いところで「丘を越えて」。延々とイントロが続き、これはインストの曲かと思った頃に歌が始まる。
あれは極端だが、日本でも短くなっているような気がする。

2.タイトルは短く
目立って覚えやすくなるからだろう。

最近の日本の曲も、タイトルが短い。カタカナを使ったり、アルファベットを使ったりして、曲の内容というより、「?」と思わせるのが目的のような気がする。

3.リフレインに早く到達すること
曲が始まって30秒以内にリフレインにたどりつくらしい。
そうしないと、別の曲に変えられてしまうからだろう。
それにつれて、曲のテンポは速くなっているらしい。
だから、最近バラードは流行らないとのこと。

日本はまだそんなことはないような気がするが…。
ただ、リフレインから始まるパターンは増えたかもしれないなあ。

4.ソロがなくなる
最近のヒット曲にはギターやキーボードのソロがないらしい。
ギブソンが不調になったのもそのせいか…。

これはジャニーズやエグザイルのように、バンドが出るのではなく、飛んだり跳ねたりするパフォーマーの時代になってからのような気がする。
ギタリストも高齢化している。ライブのバックバンドのギタリストはたいがい50代くらい。
ギターキッズが減ったのは残念だ。

5.曲が短い
ランキングする曲で3分半を超えるものは非常に稀らしい。
何となくわからないでもないが…。

昔は5分とか6分という曲も多かったが、今は4分程度という感じはある。
ヘイ・ジュードのような、いつ終わるねん、というような曲はダメなんだろう。

6.サウンドが圧縮されている
これはMP3などの圧縮ファイルで、劣悪なスピーカーで聞いても耐えられるように、ということらしい。
理屈はわからないが、そういうことだ。

音楽を聞くのは、パソコンやポータブルプレイヤーで、ヘッドフォンとか、ブルートゥースのスピーカーなどが増えている。
昔はちゃんとした箱のスピーカーで聞くものだったが、もうそんな時代ではなくなった。

7.わかりやすさが大事
音楽がどんどんスポットCMのようになっているらしい。
しつこいフレーズが必要ということだ。

そうかもしれない。CMに使われた局やドラマの主題歌などが売れる時代だ。

こういうのを機械学習して、AIが作曲をする時代。
もうすでに、ぼくらはそういう曲を聞いているのかもしれない。

音楽が所有するものから、消費されるものになって、質が変わった(落ちたという人もいるか)。

小遣いをもらって、買いに行っていた、LPレコードの時代が懐かしい。




| | 考えたこと | 22:44 | comments(0) | trackbacks(0) |
パソコンをカタカタ打つ
事務の仕事というと、今はパソコンの前に座ってキーボードをカタカタ打つというイメージになった。
電話は減り、メールが増えたので、オフィスは以前より静かだ。

そのかわり、取引先との直接メールのやり取りなどもあるので、カタカタも気を抜けない。
メールの使い始めは、社内だけのメールだった。社外は電話やFAXだ。
それでも、メールは頼む側から見たら便利だということで、だんだんと電話やFAXを侵食していった。
頼まれる側はどうしても弱いので、なし崩しに広がったというのが実情だろう。

今や事務の仕事でキーボードを打つというのは、メインの業務ということになる。

となると、生産性を上げるためにはとりあえず早く打つことが必須となる。
ところが、今はキーボードアレルギーの人が多いという。
スマホネイティブになっているからだ。
今やスマホのフリック入力で卒論を書くツワモノもいる。

たしかに、彼らのスマホ入力を見ていると、早い。
予測変換を上手に使うのだろうか。
ただ、ほとんどのやり取りがLineなので、そんなに長文は書かないようだ。

また、何かを書かせると、スマホを触る学生が多い。
これはサボっているのではなく、スマホで字を調べているのだ。
それでも時々誤字がある。

だから、仕事でパソコンを使うと、文字変換で間違ったものを選ぶことも多いのだと思う。
「変身お待ちしています」というやつだ。
「仮面ライダーか」というツッコミを入れたくなる。

これだけキーボードが大事になっているのに、どうしてキーボードの勉強をしないのだろう。

世の中に、正式の書類はキーボードで打つ、という時代が来ているのに、そのための教育ができていない。
今の大学生に聞いても、キーボードは苦手、という人が圧倒的だ。

教えなければならない事と、教えている事がミスマッチを起こしている。
2006年までは、まだ大学では情報教育を結構やっていた。
ところが、高校で「情報」が必修になったということで、それを必修から外したり、なくすところが増えた。
実際には高校の「情報」はまともに教えられていない。
教える先生がいないとか、受験に関係ないということで、違う科目に読み替えられているのが実情だと思う。

キーボードで字を書くことを前提に、どういう漢字教育をしたらいいかなど、ぜひ議論してもらいたい。
ぼく自身、漢字が書けなくなったが、20代までは字を書いてきたので、まだなんとかなる。
しかし、スマホで育った彼らは、本当に字を知らないし、誤字が多い。

これからの時代、教える世代が、習っていないことを教えることが必要だ。
だからこそ、教員養成課程を変えていかないといけないと思う。


| | 考えたこと | 23:41 | comments(0) | trackbacks(0) |
学校内塾
少子化の生き残りをかけて、民間の教育産業が学校内に塾を作ろうということになっているらしい。
ある会社は、私立の中高一貫校に個別指導のブースを作っていて、この1年で倍増する計画らしい。
教員の時間やノウハウに限界があり、民間の力を活用したい学校側の意向もあるとのこと。

公立校でもそういう動きがあるという。
こちらは英語に限ったり、経済的に苦しい生徒の個別指導などを請け負うという形。

これ自体は悪いことではないが、そうなると一体先生の仕事は何なのだろうか。
教えることが第一ではないのか。
他の雑務が忙しいのなら、それをどうにかするべきであり、教えることに注力できる体制を作らないといけないと思う。

学校やクラスの運営という仕事も大事だとは思うが、いじめの問題等を見ていると、学校がまともに機能していないとも思う。
学校の運営や事務などは専門家に任せるべきだ。
学校というところは何でも先生がやろうとする。
それがそもそも間違いなのだと思う。
先生は教科を教えるのが主目的のはず。

生徒や親が多様化し、雑用が増え、親対応も増え、そのうえクラブ活動などもある。
まず第一に考えないといけないのは、教えることだ。
クラブ活動などは、地域に委託するとか、やめるとかしたらいい。
文化部など、たくさんなくなっているのだから。

それが委託業務になる、というのはそもそも教員になる素養がないということではないか。

事務仕事や親対応は事務職員を入れてやればいい。
学校経営も民間企業経験者がやればいい。

少なくとも、公立学校ではそういう体制を作るべきだ。

何でもかんでも先生ができるわけではない。
教科を教えることがコア業務なのだから、そこは守れないと、間違っているということになる。

その他の業務を委託するのなら、構わないが…。

実際、コア業務を委託する事態になっているということが、教員養成課程をもっとちゃんとやらないといけない、ということを表しているのだと思う。

文科省は黙ってみている場合ではないぞ。

| | 考えたこと | 00:23 | comments(0) | trackbacks(0) |
文科省の弊害
文科省の官僚の医学部裏口入学のことが取り沙汰されている。
「裏口入学」という言葉ができたのが、1990年代あたりか。
この頃は、まだまだ全入時代ではなく、入試が意味を持っていたころかと思う。

今、裏口などというのは、私大の医学部あたりだけだろう。
それ以外の私大なら、一般入試で、裏口を使わなくても、推薦やAOという経路で入れるところは多いと思う。
全入なのだから、高望みをしなければ入れるのだ。

この事件は論外としても、最近の文科省のやっていることはちょっとオカシイ。
自分たちの省益しか考えていないとしか思えない。

天下りはよくない、という議論がある。
それには賛否があるとは思うのだが、文科省の場合は天下りの質が悪い。
大学の数を減らそうとしているように見えて、実際には増えているのも、天下り先を確保するためとしか思えない。
大学は天下り先としてオイシイのだろう。

中でも、大学教授のポストを天下りの官僚が占めるのは解せない。
文科省自身が大学教授には少なくとも博士号と言っているのだが、そこは無視。
では、実務家教員として、実務を知っているかというと、そんなことはない。
監督官庁の実務は知っているだろうが、そこに上がってくるのは実際の世界の話ではない。

高い金を注ぎ込んで、せっかく博士号を取って、論文のいくつかを書いても、なかなかアカデミックな世界では採用されず、今や博士のなり手がないという時代。
大学院重点化で、いい加減な博士が増えたのは事実だが、それでも少ないポストに天下りの年寄りが「横入り」するのは気の毒だと思う。

本当にやる気のある、若い教員を学生は望んでいる。
特に中位以下の文系私学ではそうだ。
若くなければ、教えるエネルギーが足りないという感じ。

どうせ天下りするのなら、小中高校にするべきだ。

本当に文科省に伝えるべきことがたくさんあるはず。

小学校、中学校、高等学校の事務を文科省出身の天下りがやる。
親からの苦情処理等を通じて、改善すべき点を伝える。
教育委員会の問題点を指摘する。

これはいい考えだと思う。

そうすれば、今の教員養成課程や採用試験の問題点も見えてくるだろう。


| | 考えたこと | 23:47 | comments(0) | trackbacks(0) |
フランス優勝
今朝のフランスのニュースはワールドカップ一色だった。
他の国が、トランプとプーチンの会談がトップだったのに対して、際立っている。
やっぱり、サッカーが好きなのだ。

アラン・ドロンの若い頃のようなアナウンサーが破顔して伝える。
「世界一美しい大通りで、世界一のチームがパレードをした」
今日は何を言ってもOKという感じだ。

前にも書いたと思うのだが、1986年にワールドカップがあって、その時フランスにいた。
準決勝だったか、フランスが出る試合があり、たしか中継はフランスの夜だったが、これに勝つと決勝の日はみんな工場を休む、という。
幸い、準決勝で負けたので、工場は操業したが、それくらい熱狂的だったのにビックリした。
従業員がみんな狂虎会みたいなものだ。

夜中でも、フランスが勝った瞬間にみんながクラクションを鳴らす。
夜中に黄色いヘッドランプが街中で光っていた。
これまた、何が起こったのかと驚いた。

今はもう別の会社になってしまったが、あの工場は今回、操業したのだろうか。
あのシャンゼリゼ通りに集まった何十万人という人を見ると、休みにしたような気がする。

米ロ会談はそのあとニュースでやったのかもしれない。

しかし、フランスでは今日は何があっても、ワールドカップ優勝がトップニュースだ。

これこそ、国民性というやつ。

ムッシュもマドモアゼルも喜んでいたなあ。



| | 考えたこと | 21:37 | comments(0) | trackbacks(0) |
刑事モース
イギリスのドラマ。
1話が2時間程度の番組で、もう18話くらいになる。

「モース警部」という番組があって、主人公のモースが死ぬところまでやった。
何十年か経って、新米刑事モースが制作され、若い頃のモースの話になった。
新米から昇進して、刑事モース。
イギリスのドラマは息が長い。

オペラを愛し、ジャガーMK-2に乗っている。
若い頃から死ぬまで同じだ。

WOWOWで時々このシリーズをやる。
毎回の事件のプロットはもちろん、いろんなサイドストーリーが絡んで、人間関係が興味深い。
続けて見ていると、そのサイドストーリーが繋がって、メインストーリーになっていく。
そういうのが、海外のドラマの面白さだろう。

1960年代のオックスフォードが舞台。
イギリスがどん底だった時代と重なる。
それでも、景色は今も変わらない。
史跡という感じの建物が並ぶ。

さすがオックスフォード。
こういうところから、新しい研究が生まれるのかもしれない。

主演のショーン・エバンスは、いかにも頭のいい孤独な青年をうまく演じている。
この青年が年をとって、あのモースにつながるのか、という感じ。
多くの視聴者が、先がわかっているだけに、難しい役どころだ。

モースというと、イギリスではTVや小説で有名な刑事。

次のシリーズが楽しみだ。


| | 考えたこと | 20:42 | comments(0) | trackbacks(0) |
公務員の効率化
東京の女児が虐待を受けて死んでいたという事件。
その事件だけでなく、児童相談所がいまだにFAXでやり取りしていた、という。
折しも、名前だけは大層な「世界最先端IT国家創造宣言・官民データ活用推進基本計画」が発表された。

お隣の韓国やデンマークでは行政のIT化は進んでいると聞く。
生産性が低いと言われ、労働人口が減る日本、効率化を図って公務員の数を減らし、ちゃんと稼げる人たちを育てないといけない。
税金を使う人を増やしてはいられないのだ。

日本はようやくマイナンバーが出来て、IT化を進めようというところ。
近所に市役所の出張所があるが、そこは結構IT化が進んでいる。
市民への直接のサービスに限っているからだろう。

それでも、行政のIT化は遅れている。
引っ越しをしたら転出届、転入届を別々に出さないといけない。
全国同じシステムにしていたら、または互換性があれば、どちらか一つに出せばOKのはず。
国は地方に影響を及ぼすくせに、肝心のシステムの互換については何も言わない。

前にも書いたが、いまだに「いろは順」で並べているものもある。
これは地方ではなく、年金事務所だ。
友人がアルバイトをしていて、驚いたということだ。
それはそうだろう。
いろは順に並べる意味など、どこにあるのだろうか。
きっとそれがそのままになっている事自体、不要だということだ。

国も地方も、効率化という観点で仕事をしているとは思えない。
市役所に行ったら、たくさんの人が並んで仕事をしている。
本当にあれだけの人がいるのだろうか。

地方公務員は1994年に328万万人いたが、2017年には274万人になったという。
一見減っているようだが、去年の統計では、非正規職員が64万人(実際には任期6ヶ月未満や週勤務時間が20時間以下の人は含まれない)。
94年当時の非正規職員数は、性格な統計が無いようで、10万人程度とすると、ほとんど減っていないということになる。

要は、正規職員を減らして、非正規職員に置き換えただけということだ。

人口が減り、市町村合併も進んだことを考えると、もっと減ってもいいはず。
サービスの内容はさほど大きく変わっていないし、この間にIT化が進んだことを考えると、人員減の努力をしていないと言ってもいいのではないか。
ものを作ったり、新たなサービスをどんどん生み出したりしているわけではないのだ。

きっと、わけのわからない前例踏襲があったり、未だに「いろは順」の資料があったり、きっと誰も効率化に手をつけていないのだろう。
児童相談所のFAXなどカワイイものかもしれない。

もっと真剣にやれるはず。




| | 考えたこと | 18:49 | comments(0) | trackbacks(0) |
左翼かぶれ
ぼくらの10代のころは、まだ学生運動が盛んで、中高の学校(ぼくは公立だった)の先生は、「左翼かぶれ」の人が多かったと思う。
当時はそういう時代だったのだ。

朝日や毎日はソビエト連邦や中国のことを礼賛し、悪いことは書かなかった。
中学の先生が、アメリカが日本にボカスカ爆弾を落とした、と反米的な発言をしたり、高校の先生が「ソビエト連邦の選挙制度は素晴らしい」ということを言っていた。
当時はまだアメリカがベトナム戦争をしていたから、アメリカは良くないと思ったりした。
その頃の新聞やマスコミの論調は、だいぶ左に振れていたと思う。

ソルジェニーツィンが出てくるまで、ソビエト連邦は素晴らしい国だと思っていた。
「ブラック・スワン」を読むまで、中国共産党の文化大革命はすごいものだと思っていた。
それでも、30代になって、やっぱり自由が一番だと思うようになった。

チャーチルが言ったと言われている(どうも怪しいらしい)言葉に、「20歳の時リベラルでなければ、あなたには心がない。40歳の時保守でなければあなたは頭が悪い」というものがある。
この言葉の真偽はわからないが、70年代の社会主義には夢や理想があったと思う。
それは、ぼくらが勝手に心に描いていただけだが、何となく「革命」という言葉にロマンを感じていた若い人は多かっただろう。
小説家にも、そういう考えの人が多かったと思う。

結局、社会主義の体制でソビエトでは2000万人、中国では6000万人が殺されたと推定されている。
国内での話だ。
ロシアや中国が結果的に虐殺した人たち。

もちろん、アメリカもいろんな悪いことをしたが、それでも内部からそれを暴露する人たちが出てくるし、どちらを取るかといえば、ぼくは自由な資本主義の体制を取るべきだと思う。
それが今となっては考えることだ。
それこそ、チャーチルが言った「民主主義は最悪の政治といえる。これまで試みられてきた、民主主義以外の全ての政治体制を除けばだが」という言葉は真実に思える。

結果的に戦後日本はアメリカの核の傘の下で、対外戦争をせずにすみ、奇跡的な経済成長さえ謳歌した。
でも、アメリカの弱体化でトランプ大統領が出てきて、戦後の枠組みを崩そうとしている。
ロシアや中国が存在感を増し、その近所にいる日本はこれから大変になるだろう。

もう内向きの価値観ではいられない。
左翼かぶれだった昔が懐かしい。
少なくともそういう理想みたいなものがあった。

しかし、それが嘘だとわかり、じゃあどうするのかという時代。
まだ日本国内でコンセンサスを得た答えはないと思う。

そんなことを考える今日このごろ…。


| | 考えたこと | 22:31 | comments(0) | trackbacks(0) |
フランシス・フクヤマ
フランシス・フクヤマは「歴史の終わり」を書いて、自由な民主主義が歴史の行き着く先だということを言った。
事前の知識も何もなかったが、今はなくなった近所の本屋でこの文庫本を何気なく買って読んで、感動した。
フクヤマという名前が、日本名だったのもこの本と出会った理由だったかもしれない。
渡部昇一が訳していたこともあったか…。

そのフクヤマが日経に記事を書いていた。
トランプ政権に対する危惧だ。
4年で終わればまだ傷は浅いが、2期8年なら取り返しがつかない、という。

彼の立場はどちらかというと共和党寄りだと思うが、ネットで見たら微妙な感じだった。

「歴史の終わり」で書いていた、「自由な民主主義」と今のトランプ氏の「アメリカ・ファースト」は相容れないと思う。
もともとトランプ氏は伝統的な共和党の考え方とは違うし、民主党とも違う。

彼は過去に保護貿易は第2次対戦の遠因になったといい、トランプ氏が自制できるかどうかは定かでないという。
伝統的な制作から逸脱しないように求める高官は、軒並み更迭されてしまったともいう。
何だかエライことになってきた、ということだ。

中間選挙に向けて、支持基盤を確立するためのパフォーマンスだと思っていたら、意外と支持を受けたという感じなのだろうか。
北朝鮮との交渉もどうなるかはわからないが…。

従来の西側の価値観では、ロシアのクリミア併合はダメということになっているが、トランプ氏はOKの立場。
プーチンは喜んでいるとのこと。

しかし、今の日本やEUを見ていると、自由な民主主義がベストだということに自信が持てないのも事実。
何かを決めるためのコストが高くつく。
国民の合意を得るためだ。
ロシアや中国のシステムの方が、早く決まる。

フクヤマ氏は記事の終わりにこう書く。

「米国が世界のリーダーとしての役割を放棄する一方で、中国やロシアなどの独裁国家が台頭し、戦後の国際秩序が危機にさらされている。私は民主主義や自由経済の未来をなお信じているが、その後退局面に足を踏み入れてしまったのは否定できない。

 カギを握るのは日本や欧州、オーストラリアなどの指導力だ。こうした国・地域が立ち上がり、国際秩序の維持により大きな責任を果たさなければならない。ナショナリズムに屈することなく、世界の繁栄を支える制度や機関を守り抜いてほしい。

 日本は価値観を共有する同盟国や友好国との関係を強化しながら、自らの国益を追求すべきだ。防衛費を増やし、自衛力を高める必要もあるのではないか。」

日本に、そんな力があるだろうか。


| | 考えたこと | 21:09 | comments(0) | trackbacks(0) |
クレイジー・ケン・バンド2
WOWOWで20周年のライブをやっていた。
バンドメンバーは女性コーラスを除いて、50代後半。
観客も40代以上という感じ。
客の年齢を考えて、野外だが夕方にやっている。
子供連れもいる。

バンドのリーダーが横山剣。作詞作曲をやっている。
この人の好みはよくわからない。
R&Bがあるかと思えば、ポップスあり、ラップあり、ド演歌もある。
曲の中に香港やマカオ、タイ、シンガポールなどアジアの国が出てくるかと思えば、アメ車のイメージの歌もある。
バラエティに富んでいる。
このゴチャ混ぜ感が魅力なのだ。

今の若い人には、昭和の薫りがすると思われるのだろう。
ステージ衣装はアジア風。
ドラムセットの前にはドラが揺れている。

バンドが結成されたのは横浜。
だから、海のイメージ。
20周年のコンサートも海辺でやっていた。

去年の10月に国際会館に聞きに行ったが、この時は終わったら新幹線でとんぼ返りだったらしく、MCもそこそこに歌いまくって帰った。
国際会館のステージはどうもこのバンドには似合わない。

でも、よく20年やったものだと思う。
ぼくが知ったのはつい2年ほど前だが…。

あと数年で主要なメンバーは還暦。
30周年を迎える頃には、60代の後半になる。

それでも、まだまだこの人たち、バンドをやっていそうな気がする。

そういう心意気がいいのだ。



| | 考えたこと | 19:42 | comments(0) | trackbacks(0) |
ワールドニュース
NHKのBSでワールドニュースというのをやっているが、これは「世界各国のニュース」という意味だ。
「ワールドニュース」というとニュアンスが違う。
ネーミングは「ニュース・オブ・ザ・ワールド」としたほうが正しい。
と書いてみたが、読んでみるとなかなか違いがわからない。

実際の番組は朝のワールドニュースなら、アメリカやヨーロッパの国々の前日夜のニュース番組を同時通訳付きで流している、というもの。
だから、日本で世界の出来事を知ることができるのだが、それはあくまでニュースを作っている側が選んでいるもの。
日本側で、これが世界のニュースだと選んだものではない。
イギリスBBCならBBCのニュースを、そのまま流している、ということだ。
意図としては、世界各国のローカルニュースを見せる、という感じのもの。

ワールドニュースというと、日本側が選んだ世界のニュース、というようなニュアンスになると思うが、そうではない。
あくまでも、その国が選んだニュースを流しているということだ。
ちょっとは編集が入っているのかもしれないが…。

今朝など、どこの国もタイの洞窟の救出完了のニュースを流していた。
国が変わっても、何度も同じものを見ることになる。
中等紛争なども、ヨーロッパでは普通に流れている。
移民の流入の問題もあり、地政学的にも、歴史的にもヨーロッパは無関心ではいられないのだろう。

そう思って見てみると、日本のニュースはすごくローカルだ。
ほとんどが国内のニュース。
欧州の中東に当たる地域は、今なら北朝鮮だろう。
その動向などは、あまり知らされない。
日本のマスコミはすごく内向きだと思う。

その点、日経はよくなった。
イギリスのファイナンシャル・タイムズを買収したからだ。
「ふーん、そうか」という記事が多い。
あれだけでも、価値があると思う。

こないだBSフジだったか、ニュース番組をやっていた。
その中で、韓国のコメンテーターが、日本は報道番組が多すぎるというようなことを言っていた。
聞いていると、彼のいう報道番組とはワイドショーのことだった。
それはそうだろう。
午前中数時間、午後に数時間はワイドショーをやっている。

ちなみに、今日の毎日放送を見ると、

5:25-8:00 あさチャン!【なぜ今?川氾濫で避難▽豪雨の夜に自民宴会】
8:00-9:55 ビビット【西日本豪雨緊迫瞬間を映像で分析▽雨やんだのになぜ?広島でまた川が氾】
9:55-10:25 よりどりマーケット
10:25-13:55 ひるおび!【西日本豪雨被災地の今土砂災害で孤立▽日大アメフト理事「腹立たしい」】
13:55-17:40 ちちんぷいぷい【豪雨被害いまだ全容見えず▽京都四条で昭和レトロ▽大阪のぶどう】
17:40-18:15 Nスタ
18:15-19:00 VOICE【復活へ英語でjapan=漆発祥の地のプライド…奈良・曽爾村の挑戦!!】


という具合。
前にも書いた気がするが、朝の5時から19時までずっとワイドショーというか、情報番組になっている。
局アナ司会で安い芸人を使い、取材代わりに新聞を使えば一番安いからだろう。

こんな状態で、クオリティが保てるわけがない。
最近、欧州でもアメリカでもポピュリズムということが言われているが、日本ではそれらを煽っているのは低レベルのワイドショーだ。

海外のニュースを見ていると、本当にそう思う。

| | 考えたこと | 21:53 | comments(0) | trackbacks(0) |
アマゾンプライムデー
日本では7月16日に、アマゾンプライムデーが実施される。
アマゾンプライム会員のための夏のバーゲンセールだ。
プライム会員は年間一括で、3900円払えば会員になれる。
会員になったら、プライムミュージック聴き放題とか、プライムビデオ見放題とか、お急ぎサービスが利用できるとか、いろんな特典がある。

アメリカではプライムの特典が多いのか、今は120ドル。
日本の3倍だ。だいたい、13200円。
ちょっと高いと思う。会員を維持するかどうか、難しいところ。

アメリカ発の記事で、もうプライム会員やめよう、というのが出てきた。
さすがに1万円を超えると、そういうのも出てくるだろう。
アマゾンプライムデーのページを見ると、アマゾンのクレジットカードなどを併用すると、10%のポイント還元になるとか書いてある。
このチャンスに買おう、と思わされる。

アマゾンにはまると、例えば文房具屋に行って探せば見つかるようなボールペンの替芯なども買おうとしてしまう。
一つならさすがに送料が必要だから、いくつかまとめ買いして送料無料にしようとする。
そんなふうに、ついつい使ってしまうのだ。

日本ではまだ会費が安いが、アメリカの記事によると、会費を払うのだから送料無料で取り返そうという意識になるらしい。
アマゾンで買うものが、最初は年に2個だったが、プライム会員になって10個に増え、次の年は112個になったという。
それも、近所の店で買って帰れる細かいものばかり。

アマゾンはそういう心理をよく知っている。
アメリカの消費者情報研究所の調査では、プライム会員は非会員の2倍以上散財し、アマゾンが年会費を値上げするともっと買う、という結果がでているらしい。

会員を辞めた記事の著者は、アマゾンが銀行や製薬もやる気満々で、警察にリアルタイムの顔認証技術を売り込んでおり、この拡大路線を支えるのは尋常ではない労働条件で働く倉庫作業員や、もっと過酷な条件で働く配達作業員だという。

日本でもクロネコヤマトが問題になった。
同じことだ。

ここまでアマゾンが肥大化すると、どうしたものかと思う。
以前は本の通販だけだったが、今や無いものは無いという感じ。
街からは本屋がどんどんなくなっていくし、商店街にシャッターが増えたのもアマゾンの影響があるとも思う。
ものを買いに行くほうが、効率的だという意見もある。
たしかに、1個ずつ運ぶのにはエネルギーが要る。

インターネットの通信販売というのは、どうなっていくのだろうか。



| | 考えたこと | 00:03 | comments(0) | trackbacks(0) |
不合理?
大学生と性格テストの話をしていた。
「思いやりがないのはよくない」VS「不合理なのはよくない」という例題。
圧倒的に「思いやりがないのはよくない」の解答が多い。

さすがに今の大学生は優しい学生が多いからかと思っていたのだが、そうではなかった。
あまりにも「思いやりがないのはよくない」が選ばれるので、何人かになぜかを聞いてみたら、「もう片方は意味がよくわからないから」ということらしい。

だいたいぼくが話をするのは20歳くらいだ。
今の20歳のうち、半分は言いすぎかもしれないが、3割から4割はひょっとしたら「不合理」という言葉を知らない可能性がある。
昔、学校法人に勤めていたとき、いったいどんな語彙がわからないのかを調べるために、語彙力テストをやった。
その結果は先生たちにフィードバックしたが、結構悲惨だった。
しかし、「不合理」がわからないとは思わなかった。

「不合理」は「合理的でないこと」と言うと、「合理的」がわからないという。
「理屈に合っていることや」と言うと、ふーん、という返事。
まあ、なんとなくわかったということになる。

しかし、「不合理」や「合理的」という言葉を知らないということは、「合理的」という概念を知らないということでもある。
それって、ぼくは結構大きな問題だと思う。

翻って、自分が「合理的」という言葉をいつ知ったのかというと、思い出せない。
誰かに教わったという記憶もない。
そう考えると、社会人になってからだったのだろうか…。

でも、大学の時にはなぜか知っていたような気がする。
多くの教員を含む大学関係者も、そう思っているだろう。
「大学生なら、不合理や合理的などの意味を知っていて当然」だと。

上位クラスの大学はそれでいいが、中位以下の大学ではそれはもはや当然ではないと思うべきだ。

でも、先生たちはなかなかそういう修正ができない。
軸足が自分の研究にある人は特に教育を軽視している。
軸足が研究にある、という人に限って、たいした業績を残していないのも事実なのだが…。

だから、中位以下の大学では学生と教員のミスマッチが起こっている。
教育の内容の話もあるが、せめて入試をやって通ってきた学生には「わかる」授業をするべきだろう。

それすらできていない学校が多い。
入試の多様化(内部進学、推薦、AO、科目の減った一般入試など)もそれに拍車をかけている。

対応ができていない大学は、なんとかしないといけない。
それをしようとしたら、大学のカリキュラムとは思えないという文科省の注意が入ったりする。

もう行き詰まっているのだ。

これこそ、不合理。

| | 考えたこと | 00:28 | comments(0) | trackbacks(0) |
歴史は繰り返す
第二次大戦の時、アメリカとソ連は同じ側についた。
アメリカのルーズベルト大統領と、ソ連のスターリンは仲が良かったということだ。
その後、冷戦状態になり欧州ではNATOができて、東西の壁ができた。

そして、ベルリンの壁が崩壊して、冷戦は西側が勝ったように見えた。
今に至るも、アメリカはロシアに対抗している。
しかし、今回フィンランドでトランプ大統領はロシアのプーチン大統領と会談しようとしている。
それも、NATOの首脳会談の直後にやるのだ。

NATOの国々は、戦々恐々としているらしい。
アメリカから防衛費の負担増を言われているし、前回のカナダでのG7のことがあるからだ。
そのあたりの複雑な考えを、日経にイギリスのファイナンシャル・タイムズが書いていた。

その記事によると、

「我々が犯した過ちは、トランプ氏の任期中に同氏を何とか管理できる、トランプ氏の世界観を形成している無知と偏見は回避して和らげられると考えたことだ。歯を食いしばって甘やかし、お世辞を言えば、トランプ氏を一定範囲内に収めておける。同氏は現状を揺さぶりたいと思っているが、家を壊すのではなく、米国の有利になるように傾けたいのだ、と。」

と書いている。

トランプ大統領を甘く見た、ということだ。
彼の権力思考は、同じ権力者を好む。
選挙期間中から、プーチンのファンだったし、同じ独裁者の金正恩とも仲良くなった。
彼も同じようになりたいのかもしれない。
それでも、彼のアメリカでの支持基盤は、そこそこ強いらしい。

ぼくのような門外漢が見ていても、何となくトランプ大統領の考えていることはわかるような気がする。
自分を強く見せるために、強いものと仲良くする。
中間選挙どころか、もう一度の大統領選挙も視野に入れている。

彼のやっていることにも一理はあると思う。
実際、中国からの安い商品で苦しんでいるアメリカの生産者もいるからだ。

しかし、これまで進めてきたアメリカの価値観とは相容れない。
いったいどうなるんだろうか。
欧州とアメリカは決裂するのだろうか。

第二次大戦中のルーズベルトとスターリンの関係が蘇ろうとしている。
記事はこう締めくくられている。

「大きな利益を得る勝者は、もちろん、プーチン氏と習氏だ。両氏が共有する戦略的な目標はかねて、トルーマン元大統領が描いた米国主導の秩序に終止符を打つことだった。中国はアジアにおける米国のプレゼンスに腹を立てている。ロシアは欧州において、19世紀の勢力バランスへの回帰を求めている。2人とも、米国の大統領がこれほど貴重なものを米国が自ら渡してくれることになるとは絶対、想像できなかったはずだ。」

イギリス人はこんなふうに考えているのだろう。

| | 考えたこと | 23:26 | comments(0) | trackbacks(0) |
ネットとメガバンク
メガバンクの業績が悪化しているとのこと。
3社の平均で利益が50%になったということだ。

マイナス金利の影響もある。
もっと市場にお金を流通させようという方針で、マイナス金利にしたのだと思うが、うまくいかない。
成長する企業に投資したいと思ってもなかなかできていないということだろう。
銀行が、企業の目利きができない、ということもある。
エンジェルファンドなどといわれる、ベンチャーに対する支援などが日本では不足している。
その気になれば、若い起業家たちがいると思うのだが…。

個人的には、銀行に行くといっても、窓口に行くことなどほとんどない。
大概の用事はATMで済む。
入金、出金、振込などの業務だ。
それも家からインターネットバンキングでもやれてしまう。
だから、銀行はその手数料で稼いでいるのだ。
でも、インターネットでのバンキングで、仕組みを維持するのにお金がかかるのはわかるが、休みの日や夜間が割り増しになるのは理解できない。

その手数料も、ネット銀行の台頭で苦しくなった。
人と店舗が要らない銀行。通帳すらない。
振込料も安いし、現金はコンビニでおろせるから問題もない。
公共料金などは、コンビニで振込ができるようになり、ほんとに便利になった。
このままいくと、銀行のATMは要らなくなるのではないか。


ITの進歩はすごい勢いだ。
日本では現金を使う人がまだ多いが、上海あたりではカード決済がメイン。
カードやスマホを持っていれば、現金は要らないという時代。
そんな時代になってきた。

以前、スマホをかざして、自動販売機で飲み物が買えるというのを見た時に、そんなことはやる意味があるのかと思ったが、現金が要らなくなることで大幅に世の中が効率化するということだった。
使ったお金に名前がつくことで、脱税なども防げる。
いくらタックスヘイブンにお金を隠しても、使わなければ意味がない。
だから、使うときに取り立てればいいのだ。

お金のデーター化が進んでも、依然メガバンクなどの大きな資本を持っているところは強いだろう。
それでも、今の規模の支店数や人数は要らない。
ネット銀行がここでも強くなる。
今まで必要としていたものを持っていないことが強みになるのは、インターネットが世の中を変えていく場合の常道だ。

地銀や信金などの小さな資本はどうやって生き延びるのか、想像がつかない。
なにかに特化する必要があるのだろう。

ネットはどんどん強くなる。

10年先はどうなっているのだろうか…。

| | 考えたこと | 23:19 | comments(0) | trackbacks(0) |
私学助成
ちょっと下火になった日大の問題だが、日大の理事長が出てこないのには補助金の問題があるらしい。
東洋経済の記事に出ていた。

日大は私学なので、一定の条件を満たせば、助成金が文科省から交付される。
助成金の総額は3168億円。
日大は学生数が多いので、額も多い。
780校ある私学で、2位の受け取り額だ。
ちなみに1位は早稲田で92億4079万円、2位の日大は91億5481万円とのこと。

一般補助はだいたい学生数に応じて出るもの。
特別補助は毎年募集されて、特にいい取り組みをした大学がもらえるもの。
その合計が補助金になる。
国立大は一桁多く、東大が824億円、京大が543億円。

苦しい財政のもと、補助金は減っている。
かつては3割ほどでていたが、今は1割らしい。
ぼくが学校法人に勤めているときも、だいたい1割だったと思う。

学校法人の責任者は理事長であり、今回の日大の問題に関して、学長は会社でいうと常務取締役程度の位置づけだろう。
代表取締役は理事長になる。
今回の事案は日大アメフト部の問題だが、その対応のまずさなどから、理事長が出てきてしかるべき事案だと思う。

別の記事には相撲部出身の理事長は人前で話せるような人ではない、というのもあったが、それとは関わりなく、補助金の観点から出て来れない。
90億もの補助金をもらっているので、そう簡単に理事長が出てきて非を認めるわけにはいかないとのこと。

私学助成をもらうには、条件があって、そこに法令違反等で打ち切られるたり、減額される、ということが書かれているからだ。
中にはこんな事例もある。

・学校経営にかかわる刑事事件により役員または教職員が逮捕及び起訴された場合

したがって、今回日大のアメフト事件が刑事告発されて、誰かが起訴されると補助金が打ち切られるということもある。

そういえば、補助金のページにそんなことが書いてあったような気がする。
だからといって、理事長が出てこないというのは、世間の常識からすればオカシイ。
やはり学校の常識は、世間の常識から外れているのだ。

どうも文科省のやっていることは、大学の延命の方向であり、ひいては天下り先の確保としか思えない。
十把一からげで補助をするのは間違っている。
いい加減な入試制度や、入った学生のレベルに合った教育をしているのか、というようなチェックを民間に委託してやるとか、方法はあるはず。
それとセットでやらないといけない。

ちょうど経団連が、大学の統合・再編に関する仕組みづくりというような提言もしている。
もう今の大学は時代に合っていないのだ。

こないだ京都学園大の理事長になった、日本電産の永守氏も言っている。

「大学は出たけれど、実務は何もできません、英語も話せません、専門知識もありませんでは、大学でいったい何を学んできたのかということになる。大学進学者が今よりはるかに少なかった数十年前なら、教養中心のカリキュラムにも意義はあったかもしれません。しかし、高校卒業生の半分が大学に進学する現在、大学の役割も大きく変わって当然です。社会に出て即戦力となるような人材を育てることこそ、大学に求められているのではないでしょうか」

教員の入れ替えも含めて、もっと真面目にやらないといけないと思う。

ことは日大のアメフト部だけの問題ではない。



| | 考えたこと | 15:30 | comments(0) | trackbacks(0) |
AI通訳
Google翻訳が格段に賢くなったと思ったら、もう通訳の開発が始まっている。
より高度な翻訳を瞬時にできるようになる。
これはすごいことだ。

日経によると、NTTが始めた有料の翻訳サービスでは、人間が7時間かかる文章を2分で訳す。
人間が訳した文章と比較しても遜色がない。
ニューラルネットワークを使って、文全体を対象にして訳す方法を用いるらしい。
単語の意味を類推する方式よりも、精度が高く、意味のつながりがよくなる。
だから、人間が訳したものと遜色がない。
将来は同時通訳や専門用語を使うものなども視野に入っているとのこと。l

エライ時代になったものだ。
外国語の壁がなくなる。

こないだ技術の発達に教育が追いつかないということを書いたが、本当に職業がなくなる未来が見える。
通訳ガイドという資格があるが、これはガイドだけでよくなるだろう。
要は名所古跡の地理や歴史に詳しければいいのだ。
翻訳は機械がやってくれる。

前にも書いたが、英語を習う意味を考え直さないといけない。
それは誰の役目だろうか。
今の英語教育をやっている人たちの役目ではないだろう。
教育学者たちに任せるのもよくないと思う。

もっと幅広く、開かれた議論をしないといけない。
何のために、外国語を学ぶのかということだ。

パブリックオピニオンを募ってもいいと思う。

ぼくは外国語を学ぶ意味は、渡部昇一が言うように、精読にあるような気がする。
だから、今の文科省の、オーラル重視の方針は間違っていると思う。

今の技術開発の状況なら、小学校の英語などナンセンスだ。

そんな時間があれば、日本語をやるべきだと思うのだが…。


| | 考えたこと | 21:24 | comments(0) | trackbacks(0) |
小学校の算数
何度も小学校の算数が大事だと書いてきた。
それほど、今の私立文系の大学生を見ていると、できないのが実態。
割合や確率の概念がわからないまま大人になるというのが、どれほど情報過多の今の社会で生きていくのが難しくなるか、わかっているのだろうか。

フェイクニュースが問題になっているが、中には直感的にオカシイと思えるものもあるはず。
マスコミの記者のレベルも、下がっているのだ。

今日ツイッターを見ていたら、こんな写真があった。

Hankakusuuji

数字は半角で書く、という指導があるそうだ。
だから、ひとマスに1つの数字はダメということらしい。
答えが間違っているわけではなく、書式が間違っているからということだ。
算数を教えている方の見識が問われる。
そんなローカルルールで採点していいのだろうか。
だいたい、手書きに半角も全角もないと思うのだが…。

学年の先生で話し合って決めたということらしい。
ということは、学年全部でやっているということだ。

習っている子供が気の毒になる。
たくさん、そういう声があった。

こんなことが勝手にやられている。
だから、ダメなんだとは一概に言えないかもしれないが、何人かの先生がみんなそういう意見だったというのが本当に情けない。
これはオカシイという先生はいなかったんだろうか。

そういう事務的な先生の態度が一番問題なのだと思う。
教員養成課程、採用試験から変えていかないといけない。

文科省はどう考えているのだろうか…。


| | 考えたこと | 21:05 | comments(0) | trackbacks(0) |
軽自動車
車のエアコンが壊れて、ディーラーに修理に出したら、代車の軽自動車を貸してくれた。
NBoxというやつ。
それに乗って家まで帰ってきたが、最近の軽自動車は高いだけあって、すごくいい。
それなりの値段はするが…。

100万円を超えるのは普通だ。200万を超えるモデルもある。
高級になった。
高齢者が増えて、街乗りのニーズが増えたこともあるだろう。
レーダーやカメラを備えたり、安全装備も必要になると、さらにコストは上がる。
それでも、軽自動車でいい、という層が増えたということだ。
だから、販売される乗用車の4割が軽自動車になった。

乗ったら、たしかに出足はいいし、加速もいい。
街乗りなら十分。
静かだし、乗り心地もいい。
安全装備も高級車と変わらない。

軽自動車というのは、エンジン排気量と車のサイズで決まっている。
それが規格内であれば、軽自動車。
税制上の優遇がある。

エンジンの排気量が小さく、サイズが小さいと、燃費がいいのは当然。
環境に優しい車になる。

以前は規格内であれば、値段が安いという評価になっていた。
財布に優しい車という位置づけ。
だから、営業車などに使われた。

今はニーズが2つに分かれ、もう一つ、環境に優しい車という位置づけができた。
日本独自の規格だ。

インドネシアに行った時、軽自動車のバンが10人位乗るバスになっていた。
重量オーバーだし、それなりの改造もしていたが…。
そういうニーズもある。

いずれ日本車の生きる道になるかもしれないなあ。

| | 考えたこと | 00:06 | comments(0) | trackbacks(0) |
マイケル・サンデル
ハーバード大のサンデル教授が、またBSで白熱教室をやっていた。
録画して見たのだが、2018年版は「移民・難民」についてがスタートだった。
いろんな国の若い人たちが、移民について語る。

それにしても、サンデル先生の意見のさばきは素晴らしい。
みんなに質問を投げかけ、答えから新たな議論や視点を誘導する。
自分がいかにこの問題について、考えていないかがよくわかった。

「移民・難民」の問題は欧米では政治体制をゆるがす課題。
アメリカはメキシコから、欧州は中近東からの移民が社会における一番の社会問題。
そこからトランプ大統領が誕生し、欧州のいろんな国で移民排斥派が力をつけている。
イギリスのEU離脱も、移民の問題が大きかった。

日本は地理的にも、政策的にも移民や難民の問題は大きくない。
でも、これからどんなことが起きるかわからない。
人口が減るから、ある程度の移民や難民の受け入れは進めるべきだという漠然とした思いしかない。
白熱教室に出ていた人たちに比べると、問題意識のレベルが違いすぎる。

番組では、移民、難民問題を経済的な側面、文化的な側面から議論していた。
国境は開放すべきか?とか、国境に道義的な意味があるのか?というような国境の問題。
豊かな国に生まれたのは偶然か?、自分たちの社会、というような考えはエゴなのか?というような問題。
そこから派生して、親の財産を子供がもらう権利があるのか?というような問まで発展する。

すべての難民を受け入れるというのは理想だが、自分たちの価値観に合わない人は入れない、ということも、文化を守り、多様性を守るという観点からはありえるというような意見。
社会の同一性や帰属意識は善なのか、悪なのか?愛国心はよくないものか?というような意見も戦わせる。

全体にヨーロッパの若者は、すでに国境を開いており、是認派が多かったと思う。
見ていると、移民・難民の受け入れを慎重にというのは、歳をとった昔のEUの人たちなのかもしれないと思った。

番組に出てくるような若者は、意見を持っているのは当然なのだが、それらを聞いていると、自分の意識の低さにびっくりする。
どう考えたらいいか、わからない。

彼らはそういう社会に生きている、という事実が重い。

ぼくらも、そういうことを考えておかないといけない。


| | 考えたこと | 23:49 | comments(0) | trackbacks(0) |
半分黒い
今回の朝ドラ、「半分青い」は難しい。
というか、ドラマというのにはテーマがあると思うのだが、それが見つからない。

岐阜の田舎の仲良し4人組が最初に出てきた。
ああ、この4人組がどう大人になるかというのがテーマなのかなと思った。
それは今でも続くのだが、肝心のヒロインと同日に生まれた男が今週違う女性と結婚した。
子供時代にいろいろあって、運命の人という感じだったのだが…。

この同日に生まれた男女というのが、結ばれるわけでもなく、ちょっと違うなあという感じ。
このヒロインは高校を卒業後、東京に出てきて漫画家に弟子入りする。
そこで弟子3人組で頑張り、いろいろあって、漫画家の才能が結実して連載を取る。
同時に、東京の大学に行っていた運命の男性と別れる。

ああ、漫画家で成功するのかと思ったら、アイデアは出てくるがストーリーを作る才能がないらしく、一つ連載が打ち切られたら次が出来ない。
何となく、漫画家も辞めそうな勢い。
この先、どうなるのか、想像がつかない。

前年の「ひよっこ」は昭和の時代の高校を出て、集団就職で東京に出てきて、幸せになるというストーリーが感じられたし、実際にそうなった。
予定調和だった。
これが「ひよっこ」の昭和と、平成との違いということか。

ぼくはドラマにテーマを求めてしまう。
ああ、こういうことが描きたいのだろう、ということだ。

さすがに、テーマが見えないと、浮遊した感じが続く。
半分終わって、まだまだ見えない。
わざとそうしているのだろう。
脚本家の作戦だ。

でも、これでは、半分青いではなく、半分黒いだ。

一体何を伝えたいのだろうか…。


| | 考えたこと | 19:09 | comments(0) | trackbacks(0) |