考えたこと2

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機知ある人になりたい
一つ、神様が望みを叶えてやるといったら、ぼくは「ユーモアがある人」になりたいと言いたい。

阿川弘之が言っていたのだが、近代の日本人はユーモアがあまり得意ではない。
歴代の首相もしかりなのだが、吉田茂は違っていた。
戦争に負けて、マッカーサーが来た。ちょうど敗戦の年の冬、このままでは餓死者が出る、ということで、吉田がアメリカに食料を送ってくれるように頼んだ。
ここからはWikipediaを引用する。

「終戦直後のまだ国民が飢えと戦っていたころ、吉田はマッカーサーに「450万トンの食糧を緊急輸入しないと国民が餓死してしまう」と訴えたが、アメリカからは結局その6分の1以下の70万トンしか輸入できなかった。しかしそれでも餓死者はでなかった。マッカーサーが「私は70万トンしか出さなかったが、餓死者は出なかったではないか。日本の統計はいい加減で困る」と難癖をつけた。それに対して吉田は「当然でしょう。もし日本の統計が正確だったらむちゃな戦争などいたしません。また統計どおりだったら日本の勝ち戦だったはずです」と返した。これにはマッカーサーも大笑いだったという。」

こういうのが本当のユーモアというヤツだろう。

戦争中にヒトラーが英仏海峡を封鎖した時、イギリスの新聞は「ヨーロッパ大陸が孤立した」と書いた。
実際に孤立したのはイギリスだったのだが、そういうユーモアが新聞の一面にもあふれている。

こういう能力は一朝一夕ではつかない。
何にでも反応するためには、広い教養が必要だ。
日本ではあまりこういう能力は評価されない。
機知に富む、という言葉はあるが、あまり使われない。
国際会議などでジョークがわからず、総理大臣はバカにされているのではないか。
ヨーロッパやアメリカではこういうセンスが大事だとされる。

以前イギリス人に聞いたら、何かボスに相談事があるときは、気の利いた話で場を和ませてから切り出すのが常識だと言っていた。

どうすれば、ユーモアというのは身につくのだろうか。

それがわかれば、神様には頼まないか…。

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