アメリカで評判になったLGBTQの本があった。
KADOKAWAがそれに目をつけて、『あの子もトランスジェンダーになった SNSで伝染する性転換ブームの悲劇』という訳本を出版しようとしたら、LGBTQの団体からクレームがついた。
BuzzFeedの記事によると「翻訳書はAmazonで予約が始まり、サイト上では「幼少期に性別違和がなかった少女たちが、思春期に突然“性転換”する奇妙なブーム。学校、インフルエンサー、セラピスト、医療、政府までもが推進し、異論を唱えれば医学・科学界の国際的権威さえキャンセルされ失職。これは日本の近未来?」などと内容紹介が書かれていました。」とのこと。
KADOKAWAが言論の自由を主張して(クレームを無視して)出版するのかと思いきや、「ジェンダーに関する欧米での事象等を通じて国内読者で議論を深めていくきっかけになればと刊行を予定しておりましたが、タイトルやキャッチコピーの内容により結果的に当事者の方を傷つけることとなり、誠に申し訳ございません」と公式サイトに謝罪文を掲載。刊行を中止することを発表」した。
アメリカはさすがに自由の国だ。
日本にはことLGBTQに関しては自由ではないことがよくわかる。
どうしてジェンダーの問題はこうなるのだろうか。
こないだのLGBTQの法制化についても、法制化してないのは日本だけなどというデマを流して、ろくに議論もなく性自認についての法律を通してしまった。
ネット上では、あとからいろんなところで文句が出ている。
実際トイレで事故が起こったりした。
そういう事実もありながら、どうしてKADOKAWAは出版を止めたのだろうか。
この前キャンセルカルチャーについての
記事を書いたが、なぜこの問題になるとこう躍起になるのか、意味がわからない。
おそらくサイレントマジョリティーは呆れていると思うが、そんなことをおかまいなくクレームをつける。
今回も出版がキャンセルされ、実害が出た。
ChatGPTに、この原題「Irreversible Damage」の評判を聞くと、
「『Irreversible Damage』(不可逆な損傷)は、Abigail Shrierによって書かれた書籍で、トランスジェンダーの若者たちが性別遷移を経ることに関するテーマを扱っています。この本は議論の的となり、賛否両論があります。
一部の人々は、書籍がトランスジェンダーのコミュニティを不正確に描写し、偏見を助長すると主張しています。一方で、他の人々は、本が子供たちの性別遷移に関する懸念を取り上げていると評価しています。
この書籍に関する評判は分かれており、感じ方は読者や評論家によって異なります。一般的な評判については、個々の意見やレビューを確認することがおすすめです。」
という返答。
やはりアメリカでも賛否両論あるのだ。
気になって、アメリカのAmazonで「Irreversible Damage Review」と検索してみると、トップレビュアーの表題がこれ。
ポジティブなレビュー
「5つ星のうち5.0 私はLGBTです。もしあなたに娘がいるなら、あるいは女の子のことが気になるなら、この本を読んでください。」
ネガティブなレビュー
「5つ星のうち1.0 思いやりに欠け、攻撃的な口調で、よく言っても不完全な印象を与えます。」
この本が出版され、いろんなレビューがされている。
なんと8083件のレビューがあり、それらの平均は5点中4.8になっている。
レビューの点の高さは、必ずしも賛否を表しているのではないと思う。
この本のおかげで議論がされたという啓発的なポイントも評価されているのだ。
KADOKAWAがこの本の出版を取りやめたのは、商売上の敵を作りたくないということでは仕方ない事だ。
でも、日本のLGBTQの人たちの心の狭さをよく表していると思う。
共産党の世田谷青年部のツイートでは「ヘイト本で飯を食うな 活字で人を殺すな」というのもあった。
こうなると、堂々とした言論統制だ。
今日になって、表現が不適切でしたと謝罪している。
謝罪するなら、Kadokawaにぜひ出版してください、くらい言うべきだろう。
結局彼らは言論の自由など認めないファシストなのだ。
LGBTQの方たちは「内容に事実誤認、誤りがある本が絶版回収や出版取りやめになることは当然であり、争点は「表現の自由」ではなく内容が絶版に値するものがどうかという点に過ぎない。」などと言っている。
自分たちの主張が絶対的に正しいという前提に立つのは、この人たちの特徴。
現に世の中に事実誤認や誤りがある本は、いくらでも出版されている。
本当に困ったものだ。