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2013.05.22 Wednesday
オクラホマの竜巻
昨日のオクラホマシティの竜巻はすごかった。
テレビやWebのニュースで見ても、恐ろしい災害だ。 上空からの写真では町の様子が写っていたが、竜巻が通ったところは見事に崩れており、もと何があったかすらわからない。 意外と木造が多いなあというのがざっと見た感じ。 木材がたくさん倒れていた。 自動車がひっくり返っていたり、何台も積み重なっているところも見えた。 竜巻に巻き上げられてしまったのだろう。 大きなSUVもあったから、重量で2トンくらいのものも軽く飛ばされたということだ。 気象庁のページに竜巻の記述があった。(http://www.jma.go.jp/jma/menu/tatsumaki-portal/chigai.html より) 「竜巻の頻発地域である米国中西部(オクラホマ州付近)は、北極からの寒気団とカリブ海からの暖気団が衝突する地域であり、 両気団の衝突で大気が不安定になった時に竜巻が発生しやすくなります。また、米国中西部の上空には、 ロッキー山脈を越えて乾燥した偏西風があります。このため、ラジオゾンデによる高層気象観測では、上空に行くに従い、 風向が時計回りに変化することが多くなります。このような気象条件の時は、積乱雲が回転しやすくなります。 これらの気象条件が揃うことにより、米国中西部では、強力な竜巻が多数発生する傾向があります。 日本では、日本の脊梁山脈や沿海州の山に阻まれて、北極からの寒気と南方の暖気が直接衝突することはあまりありません。 また、日本の西方には、偏西風に影響を与えるほどの大きな山脈がありません。 このため、極度に乾燥した偏西風が現れ、風向が顕著な時計回りの回転をすることは、 日本では米国に比べて少なくなります。このため、米国で発生するような強い竜巻はあまり発生しません。 しかし、低気圧や台風の接近時に、大気の状態が不安定になり、南から温かく湿った空気が流入した時は、 竜巻が発生しやすい気象状況になることがあります。」 やはり、アメリカ中西部というのは竜巻が発生しやすい地域だった。 北極から冷たい空気が、カリブ海から暖かい空気がやってきて、衝突する場所ということだ。 日本は地理的にアメリカのような大きな竜巻は起きにくいということらしい。 何人もの人が亡くなったり怪我をしたりしている。 エライことだ。 竜巻の規模を表す数字に、日本人の名前が入っている。 「改良藤田スケール」というもの。ちなみに藤田氏はシカゴ大学名誉教授。 このスケールは竜巻による被害から、規模を推定する尺度。 この尺度で今回の竜巻は最強レベルである、ということらしい。 ビルも持ち上げるというレベル。 最近天変地異が多い。 気をつけてもどうにもならないが、気をつけることにしよう。 |
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