日本中で最もよく知られた宣伝のコピーの一つが「スカッとさわやか」ではないか。
コーラの宣伝である。
ただ、これも昭和50年代生まれくらいから、知らない人も増えているんだろう。
平成生まれの子供たちはあまり知らないかもしれない…。
僕らが子供の頃は、テレビをつけるとよく聞こえてきた。
何かの番組のスポンサーで流れるというよりも、番組と番組の間のスポットのCMが多かったと思う。
子ども心にも、コーラはアメリカ生まれのもの、ということはわかっていて、ハイカラな雰囲気があったものだ。
しかし、いつ頃からだろうか、コーラの宣伝が減ったのは?
まず、イオン飲料やスポーツドリンクというようなものが出てきた。
最初は、何となく白く濁った水みたいなもので、炭酸も入ってないし、「スカッとさわやか」という感じはみじんもなく、こんなものが売れるんだろうか?と思った。
しかし、宣伝の効果があってか、徐々に増えてきたと思う。
それから数年して、ペットボトルのお茶という、清涼飲料水キラーが出てきた。
出てきたときは、誰がお金を出してお茶を買うねん…と思っていたが、あれよあれよという間に自動販売機を席巻してしまった。
今や炭酸系の清涼飲料水を見つける方が、お茶を見つけるより難しいという時代になった。
カロリーが高いとか、歯が溶けるとか、健康指向が高まってきて、コーラが減ったんだろうと思う。
http://www.drink-shop.jp/drink-q&a.htmをみると、清涼飲料水の売り上げ順位が書いてあった。
コーヒーが1位でシェア約30%、2位が日本茶で約15%、3位が果汁で約13%、4位が炭酸で、約12%であり、コーラはここに入る。
5位がウーロン茶で約6%、6位がスポーツドリンクで同じく約6%…と続く。
そうか、コーヒーが1位なのか…。
僕はあまりコーヒーを飲まないので、そんな事になっているとは思わなかった。
30年前はきっとコーラが3位以内だったのではないかと思う。
それくらい「スカッとさわやか」は認知されていた。
お茶は、家で沸かして飲むものだったのだが…いまや自動販売機で買うものになってしまった。
自分自身、コーラを飲む機会は減った。カロリーが高いというのが自動販売機の前で躊躇する原因だ。
それでも、時々飲むことがある。ピザを食べるときは、コーラを飲むとか…。
やっぱり、飲むと「スカッとさわやか」だと思ってしまう。
子供の頃からすり込まれたコピーは死ぬまで消えないだろう。
身体に良いコーラというのはできないものか…。