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2022.04.29 Friday
10分間に耐えられない
今の若い人たちのSNSの主力はインスタグラムやTikTokだ。
いずれも、動画の時間が短い。 30秒から1分の動画だ。 ぼくはインスタグラムでいろんなギター講師をフォローしているが、だいたい1回のレッスンは10分から30分弱だ。 それよりも長いと敬遠されるらしい。 Youtubeの評価にコンテンツをどれくらい見てくれたかというのもあるらしいから、あまり長いコンテンツは当然不利になる。 そういうこともあって、Youtubeの動画は映画やドラマでない限り、10分程度になっている。 Webクリエイターと称する人たちも、Youtube動画の目安は10分と言っている。 でも、最近の若い人たちはその10分に耐えられないという。 そのため、インスタグラムやTikTokのショート動画が流行っている。 以前大学で勤めている時に、90分の授業は耐えられないので、60分や45分で休憩を入れる、という話を聞いた。 それは確かで、就職ガイダンスでもだいたい内容を分けてオムニバス形式でやっていた。 90分延々と聞くのは無理だ。 でも、今はそれが10分になっているのかもしれない。 確かにインスタグラムの1分程度の動画を次々送ってみていると、時間が経つのを忘れる。 それが面白いというより、機械的に送ってしまうのだ。 つまらなかったら飛ばして、次々に新しいものが見られる。 そういう感覚を楽しむという感じ。 なんとなく中毒性がありそうな気がする。 その中毒になってしまったら、長い動画を見ていても面白くなかったら飛ばす癖がつくのだろう。 いくらでも動画はあるのだ。 そんな状況など今まではなかった。 無尽蔵に動画があるのは、無尽蔵に動画をアップする人がいるからだ。 それはスマホで動画が取れて、誰でもアップできるネットワーク環境が整ったからだろう。 ショート動画中毒になったら、それこそYoutubeの10分にも耐えられない。 即時性を求めてしまう。 そういう状態に慣れてしまうと、どうなるんだろうか。 これからそれが分かるのかもしれない。 |
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