2008.09.20 Saturday
ポケモン
ポケットモンスターが流行ったのは、長男が小学生の低学年の頃。
そのために、ゲームボーイを買った。
結構むずかしいアドベンチャーゲームで、子どもに頼まれてむずかしいステージをやった覚えがある。
このゲームの成功は、何といってもポケットモンスターというキャラクターの設定。
モンスターボールというボールの中に入っていて、飼い主?がそのボールを投げあってモンスターを出し、対戦するという仕組み。
対戦を積むと、モンスターの経験値が上がり、強くなっていく。
見つけたり、対戦に勝って捕まえたポケモンは、図鑑に載っていく。
その図鑑を完成させるという目的もあり、ステージをクリアするだけでは終わらない…。
モンスターにはカテゴリーがあって、草系、水系、炎系、毒系、飛行系…などというようになっている。
カテゴリーごとに得意技があり、水系は炎系に強いというような相性もある。
そして、経験値が上がると、進化するものもあった。
フシギダネという草系のポケモンは、フシギソウになり、さらにフシギバナになる。
ゼニガメはカメールになって、カメックスになる。
初期は128だったが、今は全部で490あるらしい。
ネーミングもいい。
草系のフシギバナ、水系のカメックス、電気系のコイル、飛行系のピジョン(最初はポッポという)やコウモリのカタチをしたズバット、キックボクサーみたいなサワムラー…。
きっとぼくらの年代に近い人たちがネーミングしたのだと思う。
サワムラーは思わず笑ってしまった。キックの鬼の沢村だ。
さらに、ゲームボーイの通信ケーブルで、友だちとポケモンを交換できるというコミュニケーション機能まであった。
今考えると、すごい先進的なゲームだったと思う。
最初にポケモンの赤と緑とかいうシリーズが出て、その後、ルビーとかサファイアとか、いろいろ出た。
片方のシリーズで足りないポケモンは、違うシリーズを持っている友達と交換するのだ。
そのうち、子どもが自分で全てクリアできるようになったので、ぼくは触ったことはないが、良くできたゲームだった。
ゲームの仕組みとキャラクターの面白さ、いろいろな技(技の名前も凝っていた)、進化するというような概念…大したものだ。
カードもよく売れた。
うちにも山ほどカードがあった。
レアなカードになると、かなりの値段でやり取りされていたはず。
ポケモンで一番有名になったのは、ピカチュウ。
日本人なら、ピカとチュウで電気ネズミだとわかるが、アメリカ人には何のことかわからなかっただろう。
あの黄色と黒のキャラクターは、かわいかった。
だから、ポケモンは男の子だけでなく、女の子にも人気があった。
しかし、ポケモンの映画がディズニーの映画よりも興行収入が多かったというニュースにはびっくりした。
日本のアニメが、アメリカでディズニーを負かすとは…。
ちょうど、全盛期の頃、アメリカに出張したら、たくさんのアメリカ人からポーキマンという言葉を聞いた。
Pokemonはアメリカではポーキマンと発音される。
子どもにポケモンをせがまれて困ったものだ…という大人の声だったなあ。
出張した仲間とアメリカのトイザらスに行って、英語版のポケモンカードを土産に買った。
今、任天堂DSでもう一度ポケモンの宣伝をしている。
あの頃、初代ポケモンに熱中した子どもたちがもう20代になっている。
もう一度…という企画だ。
ぼくでも、あのCMを見て、おお、懐かしいなあと思うのだから、意外とヒットするような気がする。
ちょうど、ぼくらがアトムや鉄人28号、サイボーグ009、スーパージェッターなどを懐かしむのと同じような感覚なのだろう。
十数年を経て、まだまだ生きつづける。
彼らが中年になった頃、リバイバルでピカチュウのぬいぐるみを買ったりすることもあるのだろうか…。
自分の子どもたちに、お父さんが子どもの頃なぁ…と話したりするのだろうか…。
それをこの目で確かめられるかどうか…、微妙なところかな、とCMを見ていて思った。
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