COVER株式会社という会社がある。
全く知らなかったのだが、学生がVTuberに興味があるというので調べてみた。
COVERは、VTuberのビジネスをやっている。
従業員数600名規模で、400億以上の売り上げがある。
ぼくはVTuberの存在はキズナアイで知った。
そう言えば
キズナアイ騒動とか、
VTuberという記事も書いたから、この年齢にしてはVTuberについては知識があった方かもしれない。
学生に、そういえばキズナアイは昔見たことがある、というと「ああ、そういう世代ですか」と言われた。
今はキズナアイは活動停止しているとのこと。
その後、VTuberについてはフォローしてなかったから、事情は全く知らなかった。
フォローをやめたのは、ボイスチェンジャーを使って、中年のおじさんが女性のVTuberをやっていることもある、と聞いて興ざめしたからだ。
でも、知らぬ間にこのVTuberに関するビジネスは、とてつもなく大きくなっていた。
学生によると、このCOVERという会社は海外進出を成功させているらしい。
もうひとつ、ANYCOLORという会社もあって、こちらはわりとライバーの自由な発想(ライブをする人という意味で、ライバーというらしい)でやらせる会社だという。
こちらも400人規模で、400億以上の売り上げ。
学生の解説によると、この2社がVTuber業界の2大巨頭らしい。
VTuberのキャラクターを描く人をママと呼ぶとか、実際には音楽や構成、アニメーションの作成など、いろいろな業界用語がある。
要は、1人ではなかなか続けられないということで、こういう会社ができた。
Youtubeの動画だけでなく、3Dのアニメーションのライブなどのリアルのイベントもある。
もちろん、Youtubeライブもあるので、そこでお金が生じる。
Youtubeだけでは儲からないので、グッズの販売もやりだした。
これがバカにならない儲け。
宝鐘マリンというVTuberはCOVERに所属しているのだが、こういうプロフィール。
「宝鐘マリン
Houshou Marine
「Ahoy! 宝鐘海賊団船長!宝鐘マリンです〜!」「ヨーソロー」
宝石、宝、お金が大好きで、海賊になって宝を探すのが夢。海賊船を買うのが目標で今は陸でVTuberをしている。
(ようするには今はただの海賊コスプレ女)お姉さん風にふるまい、小悪魔的に誘惑したりからかったりしてくる。
小悪魔的エロティックな魅力を持つ色気のある女上司。しかも若い!(大体17歳)」
このタレント?の誕生日限定グッズがなんと16720円で、なんと数日が完売。
昨日見たときにはもうSOLD OUTになっている。
このVTuberは一体何が資産なのかと聞くと、「声」だという。
まあ、確かに声は大事だ。
でも、アニメーションを作ったり、音楽を入れたり、モーションキャプチャーをしたりする人たちがいなかったら出来ないのは事実。
それでも、そのキャラの声が大事だという。
だから、日常生活でもあまり外で話さないらしい。
コンビニの店員がファンだったら、声を聞いてわかるからという。
そんな、ちょっと話したくらいでわかるのか?と聞くと、毎日動画を見て、声を聞いているのだから、推しの声は絶対わかる、と断言していた。
エライものだ。
今は海外進出のために、英語ネィティブのライバーを日本で住まわせるということもやっているという。
感心した。
こういうアニメ絡みのビジネスは日本の強いところ。
COVERのホームページを見ると、
「日本で生まれたVTuberは、世界中で視聴される文化となり、その規模は配信に留まらず、IPを活用したメディアミックスまで拡大しています。
そしてこの文化をさらに多くの人たちに親しんでもらうには、様々なジャンルのクリエイターと共創し、優れたコンテンツ性を追求しつつ、我々の強みを活かしながら、VTuber体験そのものを拡張していくことが重要です。」
と書かれている。
まさにその通りだ。
こういうオタッキーな文化を拡大し、ビジネスに広げていく。
日本も捨てたものではない。
ホームページの文句。
「VTuberは、キャラクターIPとしての側面を持つ独自性から、多様なメディアミックス展開が可能です。
各VTuberの影響力の高まりによって、その規模は名だたるIPの規模を考えると今後大きな可能性を持つ領域であり、我々もマーチャンダイジングやライセンス/タイアップの領域に先行投資を行い、日々開発に取り組んでいます。
日本で生まれたVTuberは、世界中で視聴される文化となり、その規模は配信に留まらず、IPを活用したメディアミックスまで拡大しています。
そしてこの文化をさらに多くの人たちに親しんでもらうには、様々なジャンルのクリエイターと共創し、優れたコンテンツ性を追求しつつ、我々の強みを活かしながら、VTuber体験そのものを拡張していくことが重要です。」
学生のおかげで、新しい世界を知った。