考えたこと2

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フランスはガソリン不足
以前にも紹介した「パリのカフェテラスから」というブログの記事。

フランスはガソリン不足になっているらしい。
街中でガソリンスタンドには行列ができている。
給油のために1〜3時間待ちは当たり前で、ガソリンのあるガソリンスタンドを探すアプリは必須となっているとのこと。

今やガソリンが高いか安いかではなく、「給油ができるかできないか」が問題になっている。
パリは地下鉄などあるが、地方は大変だろう。
ヨーロッパは日本より車社会だ。
通勤も多くの人が車を扱う。

ウクライナの戦争の関係かと思ったらそうではない。
ロシアに大きく依存しているのは天然ガスだ。
本当の原因はフランス最大手の製油所でのストライキとのこと。

フランスでは日本のように企業内組合ではなく、1つの企業内に職種別の組合がある。
企業横断しているから、その企業がいくら困っても、ストは継続するのだろう。

そんなわけで、車がなければ仕事にならない人や、通勤手段が車しかない人たちはパニックになっているという。
ぼくがフランスに長期出張しているとき、誰かの車で乗り合いで来ている人もいたが、そういうこともやっているのだろう。

そのおかげで、電気自動車のレンタルが急増している。
それでなくても、ウクライナ戦争でエネルギー危機が起こっているから、「この冬は10%の節電が必要」とか、「暖房温度は19度」とか、大統領がタートルネックで節電アピールをしているフランス。
こんな状態で、電気も足りるのだろうかと心配になる。

エネルギー危機で製油会社は儲かっているのだが、その利益の分配が足りないと労働者はストをしているらしい。
政府はここに来て、製油所労働者を徴用して、一部の製油所を再開し始めたのだが、それがまた反発を呼んで、ストライキの権利を主張するストライキに発展している。
いかにも自由の国、フランスだ。

こんな事態になっても、スト権は尊重するというのがフランス人。
日本なら、おそらく市民が文句を言って、マスコミもそれに同調し、政府が何らかの強権を発動してでも収めるのだろう。

他人の権利も尊重するからこそ、自分の権利も主張できる、という思想が行き渡っている。
たいしたものだ。

ヨーロッパのこの冬のエネルギーはどうなるのだろう。



| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 23:08 | comments(0) | trackbacks(0) |
バンジョー
今年も扇風機を片付ける季節。
今日分解して箱に入れて来年までおやすみということになった。
その扇風機をしまってあるのが、バンジョーのハードケースの上だ。
したがって、毎年出すときと片付けるときの2回、バンジョーのハードケースを見る。

最後に弾いたのはいつ頃だったか。
高校生のときだったと思う。

何度か書いたが、中学の時にバンジョーが弾きたくて試験でいい点をとった。
バンジョーを弾きたいと思ったのは、当時カントリーがまだ流行っていて、フォギーマウンテン・ブレイクダウンという曲が弾きたかったからだ。

バンジョーには5弦のものと4弦のものがあり、ぼくが買ってもらったのは5弦のもの。
5弦バンジョーは不思議な楽器で、キーがGの曲を弾くためのもの(他のキーでも弾けなくはないが)だった。
5弦は短くて、音が(低いフレットで弾いている時は)変えられない。
要するに、G(高いソ)の音しか弾けないのだ。

1から4弦も、何も押さえなくてもGのコードの音が鳴るようにチューニングするのが一般的。
要するに、バンジョーが入るカントリーはキーGで弾くもの、ということだ。

中学生のときに、バンジョーの教則本を買って、フォギーマウンテン・ブレイクダウンを練習したが、挫折した。
せっかく買ってもらったのに、ものにならなかった。

その後、高校のときに、カントリーではないがバンジョーが入ったバンドも出てきて、見に行ったこともある。
その時に、ボディーの裏を外して、表側だけで弾くというやり方を知った。

自分でネジを外して、裏側を取って弾いてみた。
入門用のバンジョーは表側が木ではなく、薄いプラスチック(本物はたしか牛革だったはず)で、裏側なしの状態でもそこそこ響く音が出る。
そんな状態で、何曲か伴奏できるようになったが、それでぼくのバンジョーライフは終わりだった。

それから50年ほど経つが、まだ捨てられない。

ぼくが初めて期末試験を頑張って親に買ってもらったもの、という由来がついているからだ。

ハードオフに持っていったら、二束三文で引き取ってくれるのはわかっている。

でも、死ぬまで残っているかもしれない。



| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 00:22 | comments(0) | trackbacks(0) |