考えたこと2

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声のない職場
今勤めている職場は2つ。
片方は会話のある職場で、もう片方は会話のない職場だ。
会話のない職場はその兆候はあったが、コロナで顕在化した感じ。
喋っているのは、オンラインでの会議をやっている人くらい。
いまだにアクリル板で飛沫の分散を防いでいる。

仕事はほとんどメールになって、電話もかかってこない。
要するに、職場から無駄なおしゃべりが消えたのだ。
それにコロナ禍がとどめをさした。

ぼくが正社員として勤めた職場では考えられない。
最初に入った職場は60人ほどの大部屋だったが、いつもワイワイガヤガヤしていた。
1979年だったから、メールもFAXもない。
コピーは高いから、普段は青焼き(ジアゾコピー)を使っていた時代だ。
常に誰かが電話をしていた。

そこで90年代後半からパソコンが入り、2000年代になって一人一台の時代が来た。
そうなっても、余計なおしゃべりは続いていた。
もちろん、業務上必要な相談も多かったが、17時を過ぎると世間話やお互いに話したいことを話していた。
そういう時間が楽しみで、会社に行っていたという面もある。
職場の同僚というのは、そういうものだと思っていた。
宴会の時だけがおしゃべりする時間ではない。
冗談や軽口を言い合うのも、仕事のうちだった。

2つ目の職場だった大学でも、ぼくは事務局の大部屋にはいたことがなく、図書館と売店の2階の事務所でわいわいやっていた。
さすがに図書館では人数も少なく、やや大人しかったが…。

特に、キャリア支援の部署では学生が来やすいように、みんな話しやすい雰囲気でやっていた。
あの頃は仕事が楽しかった。

先日、職場のユーモアに関する記事があった。
その記事によると、

「日本の企業はなによりも「真面目」であることを大切にする。ところが、それとは対照的に、アップルやピクサー、グーグルのような企業は、なによりも「ユーモア」を大切にすることで、大きく成長している。
スタンフォード大学ビジネススクール教授のジェニファー・アーカー氏と、同校講師でエグゼクティブ・コーチのナオミ・バグドナス氏によれば、ユーモアにあふれる職場は心理的安全性をもたらし、信頼関係を築き、社員のやる気を高め、創造性を育むという。」

だそうだ。

さすが、アメリカの優良企業はわかっている。

大昔、イギリス人が、上司と交渉するときにはいきなり本題に入ってはいけない、と聞いた。
まず差し障りのない話で、場を和ませてから交渉するというのが当たり前だと言っていた。
さすが、ユーモアの国だ。

きっとまともな会社は、職場での社員同士のおしゃべりを大事にしているのだと思う。
それが会社へのロイヤリティや、社員同士の協力関係を生むのだ。
もちろん、無駄なおしゃべりのマイナスの部分はあるが、それを補うプラスの部分があるのだと思う。

ぼくにとっては、それはアタリマエのことに思えるのだが…。





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