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2022.10.30 Sunday
定年退職
来月末で一度目の定年退職を迎える、会社時代の後輩のT君と飲みに行った。
会社のルールでは、60歳の誕生日月の翌月末が定年。 もう秒読みの段階だ。 定年後はどうするのか、尋ねたら63歳までは今の会社に再雇用をしてもらって、そこから先は未定とのこと。 なんで63歳か聞いたら、ちょうどその年に下の息子が卒業就職の予定だから。 なるほど、そこから先は会社勤めをやめてもいいということか。 でもやめて何もすることがなくなったら、どうするのか聞くと、まだまだ考えてないということだった。 それは極めて危険なことだと指摘した。 何で危険かと聞かれた。 無職になってすることがなくなった時のことをイメージしていない。 ぼくが57歳で大学職員を退職したとき、1年半無職だったが、その時の経験を話す。 キャリアの資格を取る勉強をしている時はまだマシだったが、そのあと仕事ができるようになるまで、半年ちょっとはほんとにしんどかった。 そういうことは、ずっと同じ会社で転職もせず過ごしているとわからないのだ。 軽い気持ちで、ちょっと休もうなどと考えていると、何もできなくなる。 今から思えば47歳で1回目の転職、57歳で2回めの転職はいいタイミングだったと思う。 60歳になる前に2回の仕事経験をして、それを生かして今のほぼ個人の仕事を見つけたからだ。 そして、もう一つ伝えたのは、職務経歴書を作ること。 自分が会社に入って、37年間でどんなことをやってきたかを思い出して、それを文書にすることだ。 ぼくは47歳のときに1回目をやって、57歳でもう一度やった。 それは自分の人生の振り返りでもあった。 もう一つ、自分では気づいていない自分の価値がある、と話した。 それは大きな企業にいて、当たり前だと思っていることが、世間では当たり前ではないということだ。 仕事の進め方や組織のあり方など、みんな知っている、と思っていることが、意外と知られていなかったりする。 それをぼくは学校法人で知った。 企業で当たり前のようにやっていることが、全く当たり前ではない。 そんなことがたくさんあった。 それを知っているのは、ある意味価値がある。 そういうことを棚卸しして、自分がまだまだ世の中の役に立つ、という感触を得て働くこともできる、ということだ。 また、会社以外の社会tの接点を作ることも大事。 町内会でもいいし、趣味のサークルでもいい。 そいうものがないと、本当にボケてしまう。 そんな話をして、宿題を出しておいた。 次は1月に飲もう、ということになった。 楽しみだ。 |
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