考えたこと2

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定年退職
来月末で一度目の定年退職を迎える、会社時代の後輩のT君と飲みに行った。
会社のルールでは、60歳の誕生日月の翌月末が定年。
もう秒読みの段階だ。

定年後はどうするのか、尋ねたら63歳までは今の会社に再雇用をしてもらって、そこから先は未定とのこと。
なんで63歳か聞いたら、ちょうどその年に下の息子が卒業就職の予定だから。
なるほど、そこから先は会社勤めをやめてもいいということか。

でもやめて何もすることがなくなったら、どうするのか聞くと、まだまだ考えてないということだった。
それは極めて危険なことだと指摘した。
何で危険かと聞かれた。
無職になってすることがなくなった時のことをイメージしていない。

ぼくが57歳で大学職員を退職したとき、1年半無職だったが、その時の経験を話す。
キャリアの資格を取る勉強をしている時はまだマシだったが、そのあと仕事ができるようになるまで、半年ちょっとはほんとにしんどかった。
そういうことは、ずっと同じ会社で転職もせず過ごしているとわからないのだ。

軽い気持ちで、ちょっと休もうなどと考えていると、何もできなくなる。
今から思えば47歳で1回目の転職、57歳で2回めの転職はいいタイミングだったと思う。
60歳になる前に2回の仕事経験をして、それを生かして今のほぼ個人の仕事を見つけたからだ。

そして、もう一つ伝えたのは、職務経歴書を作ること。
自分が会社に入って、37年間でどんなことをやってきたかを思い出して、それを文書にすることだ。
ぼくは47歳のときに1回目をやって、57歳でもう一度やった。
それは自分の人生の振り返りでもあった。

もう一つ、自分では気づいていない自分の価値がある、と話した。
それは大きな企業にいて、当たり前だと思っていることが、世間では当たり前ではないということだ。
仕事の進め方や組織のあり方など、みんな知っている、と思っていることが、意外と知られていなかったりする。

それをぼくは学校法人で知った。
企業で当たり前のようにやっていることが、全く当たり前ではない。
そんなことがたくさんあった。
それを知っているのは、ある意味価値がある。

そういうことを棚卸しして、自分がまだまだ世の中の役に立つ、という感触を得て働くこともできる、ということだ。

また、会社以外の社会tの接点を作ることも大事。
町内会でもいいし、趣味のサークルでもいい。
そいうものがないと、本当にボケてしまう。

そんな話をして、宿題を出しておいた。
次は1月に飲もう、ということになった。

楽しみだ。



| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 23:37 | comments(0) | trackbacks(0) |
パシフィズム
戦後日本が追いつけ、追い越せで目標にしてきたのが欧米。
特に戦勝国であるアメリカだ。

アメリカも戦争に勝って日本を占領したが、もう少し遅ければ日本はドイツや朝鮮のように分割されているところだった。
絶妙のタイミングで占領したと言える。
北海道にはソ連からの占領の兵が進んでいたらしい。

アメリカの占領下で日本は高度成長を謳歌した。
調子に乗りすぎバブルになって、90年代からは低成長になり、ほとんど成長率は0付近。
それでも、アメリカ軍が駐留しているから、冷戦中にソ連や中国からの侵略はなかった。
ひとえに、アメリカの力だと思う。
もっとぶっちゃけて言えば、アメリカの核の傘の下にいたからだ。

終戦後、アメリカは世界が平和になると思っていて、ソ連や中国は仲間だと思っていたのだろう。
朝鮮戦争でそれは思い過ごしだとわかり、反省した。
そこからはご存知冷戦の時代。

ベルリンの壁が崩壊して、90年代からは資本主義の勝利かと思われた。
しかし、旧ソ連、中国にプーチン、習近平という独裁者が現れた。
それと同時に、旧西側の国々が、民主主義の「全員で決める」ということのコストが大きくなって、物事を決められなくなってきた。
いろんな原理主義がぶつかっている。

宗教だけでなく、脱炭素や地球温暖化、人種差別やLGBTQI+、陰謀論など、どんどん原理主義が強くなって、分断が進んでいるように思える。

今の世界はまた戦争に向かっているようだ。

ずっと前に、日本の防衛について、いろんな国の留学生にインタビューしている番組があった。
当然、BSなどなかった頃だ。
その時に、どの留学生も「自分の国は自分で守らないといけないから、軍備は当然必要」と言っていた。
当時、ちょっと驚いたものだ。

そんなことがあって、憲法9条について考えるようになった。
トランプ元大統領が、日米安保条約はアメリカが日本を守るのに、日本はアメリカを守らないのか?と言ったのは当然だと思う。
戦後70年も経っているのだから、当時の状況はもう考慮されない。
逆の立場に立てば、日本だってそう思うはずだ。

故安倍元首相の一番の功績は、この片務状態を解消したことだと思う。
それが元で、戦後の民主主義教育で平和憲法を金科玉条のように思っている人たちから嫌われた。
安倍元首相が死んでしまって、敵がいなくなって、それが統一教会に変化したのだと思う。

平和主義は英語でパシフィズム。
諸外国ではパシフィズムはあまりいい意味ではないらしい。
無抵抗主義とか敗北主義というニュアンスがあるようだ。

それでも、日本では平和主義は今でも「最高」の言葉だろう。

ぼくには「平和ボケ」に思えるのだが…。


| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 00:08 | comments(0) | trackbacks(0) |