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2022.10.28 Friday
ユーモアは武器
多くの日本人にはユーモアの感覚がないと思う。
それは民族的なものかもしれない。 「ユーモアのセンス」などと言ったりするが、そういう「センス」が必要なものだと思う。 どちらかというと、物心ついたときには勝負が決まっている、という類のものだ。 でも、スタンフォード大学のビジネススクールの2人の講師は、トレーニングで強化できるという。 そう思って、我が身を振り返ってみたら、落研で過ごした4年間で、ぼくもちょっとは面白いことが言えるようになったと気づいた。 なるほど、トレーニングできると言われれば、そうかもしれない。 フランスのエスプリ、イギリスのユーモアというが、ぼくの少ない海外経験では、やっぱりイギリス人は面白かった。 一緒に飲みに行って、延々と話すのだが、それが面白い。 自虐的な笑いだった。 エスプリはちょっと辛口の批判的な言葉だという。 そういうのは日本人は苦手だ。 やっぱりユーモアの方がどちらかといえば向いているのだろう。 吉田茂はユーモアに富んでいたという。 マッカーサーに戦後すぐの物資不足のときに、この冬を乗り切るためには大量の援助が必要だ、と言ったが、アメリカは全部は準備できなかった。 それでも、物資は足りたという。 マッカーサーは「お前の言った数より少なかったが、足りたではないか」と言ったら、吉田は「日本の統計がそんなに正確だったら戦争には負けてなかった」と返して大笑いになったという。 嘘か本当か知らないが、そういう話を聞いたことがある。 ユーモア、というか笑いはストレスも軽減するし、モチベーションも上がるという働きがあると思う。 ずっと黙って仕事している職場は生産性が低い。 ぼくはずっと笑いの耐えない職場で過ごしてきた。 管理職になってからは、特にそうだった。 それは間違ってなかったと思う。 だからこそ、アップルやグーグルはユーモアを大切にしているのだろう。 |
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