考えたこと2

2024.9.24から、今までhttp:で始まっていたリンクが、https:に変わります。申し訳ありませんが、リンクが見られないときは、httpsに変えてみてください。
CALENDAR
<< October 2022 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
+SELECTED ENTRIES
+RECENT COMMENTS
+CATEGORIES
+ARCHIVES
+PROFILE
+OTHERS
EUの脱炭素
EUは脱炭素とか、カーボンニュートラルとかを推し進めている。
EU内は必ずしも一枚岩ではないようだが、トータルでそういうメッセージを世界に対して表明しているし、実際に一部の政策提案もあった。
イギリスはEUを離脱したが、ジョンソン前首相は環境重視の政策を取っていた。
最も強硬なのはドイツで、さすがに緑の党が政権を取っているだけのことはある。

しかし、最近は天然ガスはグリーンだ、などと言い出して、ご都合主義になった。
天然ガスを燃やしても、石油を燃やしても、石炭を燃やしてもCO2は出る。
まあ、天然ガスはそれが少ないという違いだけだ。
そんなことを言うのなら、CO2を出さない原子力はどうなるのか。

再エネ、再エネと景気のいいことを言っているが、再エネの比率はある程度以上は上げられない。
太陽光など、夜はお休み、という電源では困る。
夜のバックアップはどうするのか。

イギリスは風力に頼っていたが、風が吹かず停電の危機になった。
再エネは自然の力で発電するので安いというが、自然に依存するのはあてにならないのだ。
みんなが、電気が止まっても、再エネ100%でOKというのならいいが、そんなことは現代社会ではありえない。

中国やロシアはどんどん原発を作る計画だ。
今でも日本の電気代は中国の2倍というのに、それがどんどん開いていく。

西側の諸国は安全のコストが高すぎて、原発など作れない。
「反原発」というイデオロギーは、中国やロシアが西側に仕掛けている政治キャンペーンではないかとすら思う。
このままでは原発を作ろうにも、作る技術や工場がなくなってしまう。

そこに起こったのがウクライナへのロシア侵攻。
第二次大戦後の平和な時代が終わろうとしている。
平和だからこそ、グローバル化が推進され、世界は豊かになったのだと思う。

ロシアはエネルギーを押さえており、EUはそれに頼っているから、勝ち目はあると思ったのかもしれない。
ところが、EUはウクライナ侵攻に対しては断固許さないという動きに出た。
そのおかげで、ロシアの天然ガスに頼っていた国ではエネルギー価格が高騰している。
イギリスも例外ではなく、ドイツはもっとも依存度が高かったので、苦しい状況だ。

日本はまだ本格的な争いに巻き込まれていないが、グローバル化の終わりが近づいているという意味では、苦しいところ。
経済的な地位も落ちて、円も安くなり、アジア諸国並みの国になろうとしている。
欧州に対するロシアの位置づけは、日本に関しては中国だろう。
今はロシア以上に覇権主義の国だ。

憲法9条を金科玉条のように奉って、平和ボケでいられる時代はもう終わろうとしている…、と思う。


| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 22:16 | comments(0) | trackbacks(0) |