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2022.10.09 Sunday
飯テロ
飯テロ(めしてろ)という言葉がある。
2010年代の半ばにはネットスラングとして定着したらしい。 ネットで意味を調べると、 「第三者の食欲を刺激して苛ませる行為、という意味で用いられる俗な表現である。典型的には、深夜あるいはダイエット中の(食事を抑制するべき)時分に、見るからに美味しそうな料理の写真などを見せつける、いかにも美味そうな飯の匂いを漂わせる、さも美味そうにこれ見よがしに飯を食う、といった動向が飯テロに該当する。」 と書いてある。 2010年の半ばというと、広告のネット化が進んできたころ。 そのせいで、民放のスポンサーが減り、番組制作の予算が減った。 ワイドショーや下らないバラエティなどの番組が、低予算化のために増えた。 安物のタレントがノーアポで食堂に入り、食べるところを映して作るような、超低予算の番組が作られ始めた。 それらの番組が「飯テロ」という言葉を作ったのだろう。 今は若者がテレビ離れして、「飯テロ」という言葉は存在しているが、実害は減ったのではないか。 最近歯医者の順番待ちのときにテレビを見るのだが、ほんとに「グルメ番組」は多い。 店の宣伝になるから、代金は結構です、ということにもなるのだと思う。 したがって、芸人と数名のクルーのロケ代だけで済む。 1回のロケで何軒回って何回分を撮るのかは知らないが…。 気がつくと、家の近所でも数件その手の番組が来ている。 店に入ると、色紙があったり、写真があったりする。 関西ローカルは予算が少ないから、番組も、回る店も増えているんだろう。 この新語も世相を表しているんだろうなあ。 |
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