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2022.10.26 Wednesday
バンジョー
今年も扇風機を片付ける季節。
今日分解して箱に入れて来年までおやすみということになった。 その扇風機をしまってあるのが、バンジョーのハードケースの上だ。 したがって、毎年出すときと片付けるときの2回、バンジョーのハードケースを見る。 最後に弾いたのはいつ頃だったか。 高校生のときだったと思う。 何度か書いたが、中学の時にバンジョーが弾きたくて試験でいい点をとった。 バンジョーを弾きたいと思ったのは、当時カントリーがまだ流行っていて、フォギーマウンテン・ブレイクダウンという曲が弾きたかったからだ。 バンジョーには5弦のものと4弦のものがあり、ぼくが買ってもらったのは5弦のもの。 5弦バンジョーは不思議な楽器で、キーがGの曲を弾くためのもの(他のキーでも弾けなくはないが)だった。 5弦は短くて、音が(低いフレットで弾いている時は)変えられない。 要するに、G(高いソ)の音しか弾けないのだ。 1から4弦も、何も押さえなくてもGのコードの音が鳴るようにチューニングするのが一般的。 要するに、バンジョーが入るカントリーはキーGで弾くもの、ということだ。 中学生のときに、バンジョーの教則本を買って、フォギーマウンテン・ブレイクダウンを練習したが、挫折した。 せっかく買ってもらったのに、ものにならなかった。 その後、高校のときに、カントリーではないがバンジョーが入ったバンドも出てきて、見に行ったこともある。 その時に、ボディーの裏を外して、表側だけで弾くというやり方を知った。 自分でネジを外して、裏側を取って弾いてみた。 入門用のバンジョーは表側が木ではなく、薄いプラスチック(本物はたしか牛革だったはず)で、裏側なしの状態でもそこそこ響く音が出る。 そんな状態で、何曲か伴奏できるようになったが、それでぼくのバンジョーライフは終わりだった。 それから50年ほど経つが、まだ捨てられない。 ぼくが初めて期末試験を頑張って親に買ってもらったもの、という由来がついているからだ。 ハードオフに持っていったら、二束三文で引き取ってくれるのはわかっている。 でも、死ぬまで残っているかもしれない。 |
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