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2022.10.05 Wednesday
「自然電力のでんき」販売終了
ツイッターのタイムラインで知ったのだが、自然電力の電気、という電力会社がサービスの中止を決めた。
この会社は、再エネ100%を目指して作られたらしい。 ホームページには威勢のいいことが書かれている。 サービス終了の理由は「自然電力ではこれまで、再生可能エネルギー100%の世界の実現に向け、実質再生可能エネルギー由来の電気の供給を続けてまいりましたが、2021年10月から慢性的に続く電力卸売市場の高騰に加え、昨今の国際的なエネルギー市場の混乱の収束時期が見通せないことから、この度、「自然電力のでんき」サービスを終了することといたしました。」ということらしい。 再エネは安い、ということではなかったのか? 太陽光や風力など、自然エネルギーだから、設置したらあとはタダみたいなものだとみんな思っている。 それなら、電力卸売市場が高騰しても、エネルギー市場の混乱が起きても、サービスすればいいのではないか。 サービスを停止するということは、それらが嘘だったということだ。 今までは電気代が安かったから、昼間は太陽光で発電して安くあげておいて、夜はどこかの発電所で作った電気を買って売っていただけの話だ。 そんな身勝手な売電会社には、余った電気を売るのだが、ウクライナ戦争で石油や天然ガスが値上がりし、余った電気を安く買えなくなった。 おまけに、その身勝手な再エネ電気を自由市場で売っていたがために、まともな発電業者は採算が合わない発電所を停止せざるを得なくなった。 おかげで、電力が逼迫し、供給が絞られると価格が上がるというメカニズムが働いた。 結局、再エネ100%などと言っている売電業者は商売できなくなったということだ。 さらに、脱炭素まで加わって、石炭発電はやめるということになった。 もう欧州ではそんなことは言ってられないから、石炭発電をしている。 結局欧州の脱炭素はロシアの天然ガス頼みだったのだ。 いい加減なものだ。 再エネがいい、というのなら、夜は電気なしで生活すればいい。 いい加減にバカバカしい再エネ信仰はやめよう。 再エネはやったらいいが、そのためにはいろんな付帯技術も必要であり、いきなり再エネ70%とか、100%とかいうのは間違っている。 いい加減に環境原理主義は捨てよう。 |
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