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2025.08.08 Friday
VTuber
COVER株式会社という会社がある。
全く知らなかったのだが、学生がVTuberに興味があるというので調べてみた。 COVERは、VTuberのビジネスをやっている。 従業員数600名規模で、400億以上の売り上げがある。 ぼくはVTuberの存在はキズナアイで知った。 そう言えばキズナアイ騒動とか、VTuberという記事も書いたから、この年齢にしてはVTuberについては知識があった方かもしれない。 学生に、そういえばキズナアイは昔見たことがある、というと「ああ、そういう世代ですか」と言われた。 今はキズナアイは活動停止しているとのこと。 その後、VTuberについてはフォローしてなかったから、事情は全く知らなかった。 フォローをやめたのは、ボイスチェンジャーを使って、中年のおじさんが女性のVTuberをやっていることもある、と聞いて興ざめしたからだ。 でも、知らぬ間にこのVTuberに関するビジネスは、とてつもなく大きくなっていた。 学生によると、このCOVERという会社は海外進出を成功させているらしい。 もうひとつ、ANYCOLORという会社もあって、こちらはわりとライバーの自由な発想(ライブをする人という意味で、ライバーというらしい)でやらせる会社だという。 こちらも400人規模で、400億以上の売り上げ。 学生の解説によると、この2社がVTuber業界の2大巨頭らしい。 VTuberのキャラクターを描く人をママと呼ぶとか、実際には音楽や構成、アニメーションの作成など、いろいろな業界用語がある。 要は、1人ではなかなか続けられないということで、こういう会社ができた。 Youtubeの動画だけでなく、3Dのアニメーションのライブなどのリアルのイベントもある。 もちろん、Youtubeライブもあるので、そこでお金が生じる。 Youtubeだけでは儲からないので、グッズの販売もやりだした。 これがバカにならない儲け。 宝鐘マリンというVTuberはCOVERに所属しているのだが、こういうプロフィール。 「宝鐘マリン Houshou Marine 「Ahoy! 宝鐘海賊団船長!宝鐘マリンです〜!」「ヨーソロー」 宝石、宝、お金が大好きで、海賊になって宝を探すのが夢。海賊船を買うのが目標で今は陸でVTuberをしている。 (ようするには今はただの海賊コスプレ女)お姉さん風にふるまい、小悪魔的に誘惑したりからかったりしてくる。 小悪魔的エロティックな魅力を持つ色気のある女上司。しかも若い!(大体17歳)」 このタレント?の誕生日限定グッズがなんと16720円で、なんと数日が完売。 昨日見たときにはもうSOLD OUTになっている。 このVTuberは一体何が資産なのかと聞くと、「声」だという。 まあ、確かに声は大事だ。 でも、アニメーションを作ったり、音楽を入れたり、モーションキャプチャーをしたりする人たちがいなかったら出来ないのは事実。 それでも、そのキャラの声が大事だという。 だから、日常生活でもあまり外で話さないらしい。 コンビニの店員がファンだったら、声を聞いてわかるからという。 そんな、ちょっと話したくらいでわかるのか?と聞くと、毎日動画を見て、声を聞いているのだから、推しの声は絶対わかる、と断言していた。 エライものだ。 今は海外進出のために、英語ネィティブのライバーを日本で住まわせるということもやっているという。 感心した。 こういうアニメ絡みのビジネスは日本の強いところ。 COVERのホームページを見ると、 「日本で生まれたVTuberは、世界中で視聴される文化となり、その規模は配信に留まらず、IPを活用したメディアミックスまで拡大しています。 そしてこの文化をさらに多くの人たちに親しんでもらうには、様々なジャンルのクリエイターと共創し、優れたコンテンツ性を追求しつつ、我々の強みを活かしながら、VTuber体験そのものを拡張していくことが重要です。」 と書かれている。 まさにその通りだ。 こういうオタッキーな文化を拡大し、ビジネスに広げていく。 日本も捨てたものではない。 ホームページの文句。 「VTuberは、キャラクターIPとしての側面を持つ独自性から、多様なメディアミックス展開が可能です。 各VTuberの影響力の高まりによって、その規模は名だたるIPの規模を考えると今後大きな可能性を持つ領域であり、我々もマーチャンダイジングやライセンス/タイアップの領域に先行投資を行い、日々開発に取り組んでいます。 日本で生まれたVTuberは、世界中で視聴される文化となり、その規模は配信に留まらず、IPを活用したメディアミックスまで拡大しています。 そしてこの文化をさらに多くの人たちに親しんでもらうには、様々なジャンルのクリエイターと共創し、優れたコンテンツ性を追求しつつ、我々の強みを活かしながら、VTuber体験そのものを拡張していくことが重要です。」 学生のおかげで、新しい世界を知った。 |
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