|
2025.08.30 Saturday
AIの80年代J-Pop
ギターの練習に流すのにちょうどいいので、AIで作られた80年代風City-Popを聞いている。
外国の人が作ったものが多い。 曲はいかにも、という感じが多いのだが、よく歌詞を聞いていると頻出する単語がある。 これらは曲を作る時に、AIに指示するプロンプトに書いているのだろうか。 聞いていると、AIに作らせた人の感じが何となくわかる。 とにかくよく出てくるのはコンビニ。 80年代にそんなにコンビニはなかったと思うが、今の外国人の旅行者の話を聞くと、とにかく日本のコンビニは神、という西洋人が多いから、きっと西洋人が作ったのだろうと思う。 それからポケベルもよく出てくる。 これは英語ではPagerというらしいが、日本では90年代が全盛期。 ぼくはやったことがないが、高校生の間で数字の語呂合わせで情報を送るのが流行ったということだ。 「1052167」(どこにいるの?)などが有名らしい。 80年代ではないが、そのへんの事情も知らない外国人も参入しているのだろう。 さらに、カセット。 これはまさに80年代の音楽文化を支えていたメディアだ。 ちょうど日本の高度成長の時期だったなあ。 ディスコもよく聞く。 バブルの象徴みたいな感じだ。 AIのことだから、Geminiに聞いてみると、よく出てくる単語として挙げられたのは以下。 ・「瞳」「街」「夜」「雨」 博報堂生活総合研究所の調査によると、実際の80年代J-Popで最も多く使用された単語は「瞳」でした。AIが生成する歌詞でも、この手の情景描写を喚起する単語は頻出します。 ・「悲しみ」「ロンリネス」 AIが作成したとされる80年代風J-Pop動画の冒頭の歌詞に「悲しみはロンリネス」というフレーズがあり、80年代らしい感傷的な雰囲気を醸し出しています。 ・「ネオン」「夜景」「ドライブ」 当時のシティポップや都会的な恋愛を描いた楽曲に頻出する単語です。AIもこのようなキーワードを学習しているため、生成された歌詞にも多く登場します。 ・「君」「僕」「私」「あなた」 個人間の関係性を描く上で不可欠な代名詞です。特に80年代は「私」「あなた」が多かったとされていますが、AIは「僕」「君」なども含め、広く使用します。 AIの作る歌詞はよく聞くと陳腐な感じ。 でも、曲や間奏のサックスやギターはとてもいい。 ぼくのように、80年代のCity-Popを懐かしいと思っている人が聞き流すのだろう。 時々、「ファミリアの夏」というような、突拍子もない題名が出てくるのも御愛嬌だ。 「青春ハイウェイ’85」という曲もあって、「カセットテープに録音した歌声 ウォークマンで聞いて君を想い出す 喫茶店の窓際でアイスコーヒー飲んで 君の笑顔が心を暖める」という歌詞など、何とも言えず80年代。 たまに、明るくノスタルジックになるのもいいと思う。 |
