考えたこと2

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歴史は繰り返す
第二次大戦の時、アメリカとソ連は同じ側についた。
アメリカのルーズベルト大統領と、ソ連のスターリンは仲が良かったということだ。
その後、冷戦状態になり欧州ではNATOができて、東西の壁ができた。

そして、ベルリンの壁が崩壊して、冷戦は西側が勝ったように見えた。
今に至るも、アメリカはロシアに対抗している。
しかし、今回フィンランドでトランプ大統領はロシアのプーチン大統領と会談しようとしている。
それも、NATOの首脳会談の直後にやるのだ。

NATOの国々は、戦々恐々としているらしい。
アメリカから防衛費の負担増を言われているし、前回のカナダでのG7のことがあるからだ。
そのあたりの複雑な考えを、日経にイギリスのファイナンシャル・タイムズが書いていた。

その記事によると、

「我々が犯した過ちは、トランプ氏の任期中に同氏を何とか管理できる、トランプ氏の世界観を形成している無知と偏見は回避して和らげられると考えたことだ。歯を食いしばって甘やかし、お世辞を言えば、トランプ氏を一定範囲内に収めておける。同氏は現状を揺さぶりたいと思っているが、家を壊すのではなく、米国の有利になるように傾けたいのだ、と。」

と書いている。

トランプ大統領を甘く見た、ということだ。
彼の権力思考は、同じ権力者を好む。
選挙期間中から、プーチンのファンだったし、同じ独裁者の金正恩とも仲良くなった。
彼も同じようになりたいのかもしれない。
それでも、彼のアメリカでの支持基盤は、そこそこ強いらしい。

ぼくのような門外漢が見ていても、何となくトランプ大統領の考えていることはわかるような気がする。
自分を強く見せるために、強いものと仲良くする。
中間選挙どころか、もう一度の大統領選挙も視野に入れている。

彼のやっていることにも一理はあると思う。
実際、中国からの安い商品で苦しんでいるアメリカの生産者もいるからだ。

しかし、これまで進めてきたアメリカの価値観とは相容れない。
いったいどうなるんだろうか。
欧州とアメリカは決裂するのだろうか。

第二次大戦中のルーズベルトとスターリンの関係が蘇ろうとしている。
記事はこう締めくくられている。

「大きな利益を得る勝者は、もちろん、プーチン氏と習氏だ。両氏が共有する戦略的な目標はかねて、トルーマン元大統領が描いた米国主導の秩序に終止符を打つことだった。中国はアジアにおける米国のプレゼンスに腹を立てている。ロシアは欧州において、19世紀の勢力バランスへの回帰を求めている。2人とも、米国の大統領がこれほど貴重なものを米国が自ら渡してくれることになるとは絶対、想像できなかったはずだ。」

イギリス人はこんなふうに考えているのだろう。

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