考えたこと2

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働き方改革
今までの日本は製造業が引っ張ってきたが、グローバル化でどんどん海外に工場が出ていき、これからの日本の産業はサービス業がメインになると言われている。
製造業は、工場でのものづくりだったから、当時は生産量は働く時間に比例しており、賃金は労働時間に比例して決まっていた。
工場もそれほど自動化されていなかったから、結局労働者の働く時間が生産量を決めていたからだ。

現代はインターネットの時代。サービス業といってもいろいろある。
どんどん職務にあった給与制度に変えていかなければならないと思う。
もう終身雇用、年功序列のシステムは雇用の流動性を上げることを考えると、無理なのだ。

ところが、若い人が働き始めて気づくのは、年功序列に守られ、仕事をせずに高い給料をもらっているオジサンがたくさんいることだという。
それでなくても、どんどん増える社会保障の負担で実質的に給料が目減りしているのに、その分をもらう予定の人たちが働いていないと、本当にモチベーションが下がる。

だから、役職を廃止し、フラット化を勧める会社が増えている。
そういう会社では、年功序列ではなく、成果で給与が決まるというシステムに近づいていく。

実際にはここまで極端なことにはならないかもしれないが、方向としては確実にこの方向。
そうでなければ、優秀な若い人たちを確保できない。
グローバル化している企業なら、海外で採用する人材と同じやり方に近づけていくのだと思う。
今や日本しか終身雇用、年功序列というシステムを採用している国がないからだ。

そのためには、解雇規制を緩めなければならない。
日本では、一旦雇ったら解雇するのは難しい。
そういう判例があるからだ。(だんだんと適用は緩まっているらしいが)

解雇規制を緩めるということは、とりもなおさず会社がクビにしやすい、ということになる。
そういうと、あまり良くないことのように聞こえるが、逆に言うと、解雇規制がきついから、正社員をなかなか雇えないということにもなるのだ。
だから、解雇規制を緩めれば、再就職のハードルが下がり、正社員になりやすくなる、ということになる。
これが大事なのだと思う。

古い産業から、新しい産業へと人が移動しないと、日本は生きていけない。
そのために、解雇規制を緩め、人の移動を促進すべきなのだと思う。

こないだ、大学生に終身雇用についての説明をして、維持すべきかどうか聞いたら、2対1で止めるほうが多かった。
維持を選んだ学生は、やっぱりその方が安定しているからという意見だった。

どちらがいいかは、時代によって変わる。
高度成長時代には、終身雇用のシステムがマッチし、日本は奇跡的な成長をした。

でも、もう役割は終わったのだと思う。

それこそが、本当の働き方改革だと思う。


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