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2018.07.28 Saturday
2040年
AIが人間から本当に仕事を奪うのは、2040年くらいという記事があった。
それまでは部分的に仕事を分担する程度だろう。 その頃には、今の何かの仕事に特化したAIではなく、全脳アーキテクチャというのが開発されている。 それなら、複雑な判断をできるだろうし、人間の感情は持たないが今よりは仕事ができるようになるという。 それと相まって、物理的な作業ができるようなロボットも開発される。 2040年というと、団塊ジュニアが高齢化して労働者が不足するから、ちょうどいいだろう、ということだ。 そうした装備を持ったロボットは、5000万円くらいになると、一気に普及すると言われているらしい。 ロボットは24時間休まず働けるので、1台で3人分の仕事ができる。 休日も要らないので、さらに1人分増えて4人分。 この頃にはメンテナンスのコストも減り、人を雇うことに関するコスト減も入れると、1人で5人分くらいの働きができるらしい。 その普及が進むのが2040年代だという。 ということは、2050年には、かなりの仕事がAIロボットに代替えされるということになる。 2050年というと、今から30年ほど先。 今の新入社員はまだまだ定年には程遠い。 というか、定年という制度もなくなっているだろうと思う。 その頃には、ロボットが仕事をするためのお膳立てをする人間が高給取りになるという。 単純労働の組み合わせだが、必要な仕事だ。 ロボットが仕事にクオリティを上げ、労働人口が十分に減るので、人の給料は上がる。 ちょうど今でも回転寿司でロボットのためにネタを冷蔵庫から出して準備したり、シャリを握るためにご飯を準備するのと似たような仕事らしい。 アルバイトでもできるのだが、人手不足のために、それが正社員の高給取りの仕事になるという。 記事を書いた人は、そのときに仕事の充実感ややりがいが喪失される、と言っている。 それは、そうだろう。 誰でも置き換え可能な仕事だから、「自分がやる」という思いは持ちにくい。 ぼくが知っている昭和の日本は、「仕事が生きがい」という考えを持つ人が多かった。 日本の高度成長期にあたり、イケイケドンドンの時代だったから、会社で働いていたらやりがいを見つけやすかった。 設備はどんどん入ったし、部署は増えたし、予算も取れた。 頑張っていれば、やろうと思ったことは、ある程度出来たと思う。 学校法人では勝手が違ったが…。 今の時代も、ある程度の人はそう思っているだろう。 しかし、これからAIやロボットが仕事を代替する時代が始まる。 今まででもコンピューターが入って、多くの仕事が「誰でもできる仕事」になった。 だからこそ、今の時代は高校生でもアルバイトができる。 昔は学生アルバイトというと、新聞配達くらいしかなかったのに、多くのサービス業で戦力になる。 2040年にはもっと多くの仕事が、「高校生のアルバイトでもできる」仕事になるということだ。 ただし、高給取りにはなれる。 そうなったときに、いろんなことの意味を考えないといけなくなる。 勉強することの意味や、働くことの意味、生きていることの意味など…。 果たして人生の楽しみや生きがいというのは、どうなるんだろうか。 |
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