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2012.08.30 Thursday
歴史を学ぶとは
人間の知識はどんどん増えているが、当たり前だが、脳の考える能力は変わらない。
進化論、という言葉でごまかされているが、長い年月を経て人間が進化した、と思ったら間違いだ。 人間という種は進化していない。 知識がついて賢くなったのは間違いないが、それは人間が自分の得た知識を伝えることができるようになり、どんどん知識を積み上げてきたからだろう。 自然科学など、その最たるもの。 知識の積み上げが、現在の文明を可能にした。 だが、だから人間が進化したわけではない。 人間は昔の人の知識を「もうわかっているもの」として伝えることができたから、見かけ上賢くなっただけだ。 特に自然科学ではなく、人間の営みに関してはなかなか学べない。 知識の積み上げになっていないからだ。 人間はいろいろな失敗をしてきた。 そのために、隆盛を誇った文明が滅んだりしている。 大成功した会社が潰れたりもする。 結果論だが、どうして革命が起こったのかとか、なぜ失敗したのかとかいう分析も必要だ。 そういう知識を積み上げて、そしてこれからの事を考える。 それが、歴史というものだろう。 ぼくは長いこと歴史をなぜ学ぶのかわからなかった。 暗記をすることが嫌いだったからだ。 というか、歴史の意味を知らなかったとも言える。 それがわかったのは、40代の頃か。 もう遅い。 前にも書いたが、歴史の意味を最初に教えないといけないと思う。 日本史も世界史もない。 歴史の教科書の最初のページは、なぜ歴史を習うのか、ということにするべきだ。 それに1年間割いてもいいと思う。 そうしないと、本当に人間は退化するぞ。 |
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