考えたこと2

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終戦記念日
今日は終戦記念日。

一昨日、永遠のゼロという本を読んだ。
ゼロ戦のパイロットの話。
太平洋戦争の時に、自分は絶対に生きて帰ると言い続けた男の物語。

ラバウル、ガダルカナル戦や特攻の話。
結局当時の日本陸軍や海軍は自分たちの保身だけを考えて、太平洋戦争を続けたということだ。
実際に戦う兵隊や国民のことは考えていなかった、というのが作者の弁。
その通りだったと思う。
参謀たちは実際の戦いから遠いところから、無茶な作戦を立てて伝えてくる。
そして、自分たちが前線に出た時には、すぐに引き返す。
あるのは自分の保身だけ。
いかに、陸軍や海軍で出世するか、ということだ。
それを助けたのが日本の新聞。
大本営発表というのは、今の記者クラブで政府が流す報道と似たようなものだ。

以前、吉村昭の零式戦闘機という本を読んだが、その本に書かれている通り、ゼロ戦は乗員を守るという事を徹底的に排して、軽量化を図り、運動性能を上げたものだ。
その素晴らしい運動性能で、結局は熟練パイロットたちは命をながらえることができたという、皮肉な飛行機。
日本の軍隊の人命軽視の思想で(そんなものが思想といえるかどうかわからないが)、さすがに終戦当時は優秀なパイロットはほとんど残っていなかった。

こういう本を読むと、いかに日本が愚かな行いをしたかがよくわかる。
ドイツも同じだろう。

しかし、アメリカも同じだ。
戦争は人間の営みだ。
一方だけが絶対的に悪いことなどあり得ないと思う。
いくらかは、日本を戦争に追い込んだという側面はあったはず。

おそらく、戦争はなくならない。

これから先進国がどんどん落ちていき、新興国が強くなる。
それは面白くないことだろう。
その時に争いが起こると思う。

それはどんな争いになるだろうか。

どれほど遠い将来になるのかはわからないが、それまでに人間は賢くなっているだろうか。

今日はそういうことを考える日だ。




| | 考えたこと | 22:55 | comments(0) | trackbacks(0) |
盆休み
13日の週はお盆休みというところが多いだろう。

春のゴールデンウィークと、この盆休み、正月休みの3つが日本国の休みの代表的なもの。
盆というと、普通は帰省だった。
ぼくが入社した頃は、盆には帰るという人が多かった。
今でも、相当数いると思うが、以前に比べるとあまり聞かない。
それだけ、若い人が親の近くで暮らしているということだろう。
子供の数が減ったということも、影響があるはず。
こういうことを考えると、少子化ということに思い当たる。

盆というのは、祖先が帰ってくるという一種の祭り。
仏教の行事ではなく、日本だけで行われているらしい。
神道と仏教が合わさってできたものという説もある。
要は日本独自のお祭りということだ。

お盆に故郷に帰る、というのはどれくらいの人がやっているのだろう。
毎年帰省ラッシュというのがあり、帰るところがある人は、少しうらやましい気持ちもある。
もちろん、帰るのが大変だから、気の毒だという気持ちもあるのだが…。

帰る田舎があるというのは、いいことだろう。
ぼくにも、あるといえばある。
父は広島の出身で、祖母は広島にいたので、帰ろうと思えば帰れたはず。
でも、祖母は親戚の家にいたので、帰ろうとは思わなかったのだろう。
帰る、ということは、帰る家がある、ということだ。
だから、ぼくは帰ったことはない。
大学に入った時に、一度だけ一人で行った。
古い大きな木造の家だった。

田舎から出てきて、都会に住んだ世代はもちろん帰るところがある。
でもその次の世代は、親がどうするかによる。
親が帰れば、一緒に帰るし、その親が家を継ぐということになれば、もちろん帰るところがある。
しかし、親のきょうだいが家を継いだら、おそらく帰らないだろう。

日本では家系というのはそんなに大事にされない。
せいぜい、祖父祖母までしか名前は出てこない。
韓国や中国では、もっと家系は大事にされる。
4代前や5代前の名前まで言えるらしい。
日本では長男が頼りなければ、婿を取ったり、しっかりした番頭を養子にしたりして、血筋よりも実力が大事にされる。
家は大事だが、血筋は大事ではない。

それでも、盆が来たら、墓参りをする。
都会ではお寺の檀家も減って、寺も収入がない。
葬儀の時だけお寺を頼み、それで終わりというケースもある。

そろそろ、自分の葬儀のことも考えておかないといけないなあ。

| | 考えたこと | 00:35 | comments(0) | trackbacks(0) |