考えたこと2

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COP28報道の不思議
時々新聞やネットに出てくる「COP」という言葉、締約国会議(Conference of the Parties)の略だ。
よく言われるのは、国連気候変動枠組条約の第28回締約国会議「COP28」という言い方。
国際気候変動枠組条約、というのを省略して、COPだけで通じる感じだ。

COP3というのは1997年の3回目の会合。
これは京都で実施され、京都議定書という言葉を覚えている人も多いだろう。
日本が議長国であり、ここで欧州勢に騙されてCO2の大きな削減を目標として出し、無駄金を使わされてしまった。

中国やロシアから排出権を買わざるを得なくなったからだ。
欧州は東欧の旧社会主義国が西側に入り、苦労しなくても削減できるような目標を設定していた。
後でそれがわかっても、もう遅かった。

今回でCOPも28回目。今朝のニュースでも、新聞でもUAEで開催されることが報道されている。
焦点はLoss and Damage。損失と補償ということ。
先進国は今まで化石燃料を使って経済発展してきた。
それで温暖化が起こっている、と先進国が言っているのだから、発展途上国は先進国に補償を求めている。
それがどうなるか、ということだ。

温暖化が起こるといっても、100年先の話。
発展途上国の人たちにとっては、経済発展の方が大事だ。
だから、先進国が頑張って削減をやればいい、ということになる。

それはそれで、興味があるのだが、日経の記事を読んですごい違和感を感じた。
とにかく、再エネを拡大しないといけないの一点張り。
再エネをそんなに増やせるわけがない。
安くて、便利ならもっと増えているはずだが、実際はその逆で電気代は上がり、供給は不安定になった。
真夏や真冬は大停電の一歩手前までいっている。

なぜ原子力という言葉すら出さないのだろうか。
原子力は放射能の問題はあるが、CO2についてはクリーンだ。
おまけに発電のキャパも大きい。
電気はインフラであり、止まってはならないもの。
今流行の半導体などを作るときには、たくさんの電気が必要になる。
そういう産業の元になっている。

再エネというのはあくまで自然任せのエネルギー。
太陽光など、曇や雨、雪になったら発電量は落ちる。
もちろん夜は発電しない。
風力もそんなに当てにならない。イギリスやドイツの失敗を見ればわかる。
だから、補助的に使うしかないのだ。
何度も書いているような気がするが…。

原子力を使わないと、電気代も安くならないし、安定供給もできない。
それが脱炭素の現実なのだと思う。

それを全く報道しないマスコミは狂っている。


| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 08:50 | comments(0) | trackbacks(0) |