考えたこと2

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喪中欠礼
母の喪中欠礼のハガキを出したら、以前洋裁を教えていたという人から返事が来た。
半世紀の付き合いだったというから、ちょうど母が40代の頃に家で洋裁の教室をやっていた頃に習った人だと思う。
ちょうどその頃ぼくは大学生で、下宿から帰ってきたら教室をやっていたりしたことを覚えている。

とても丁寧な文章で、コロナが明けたからぼちぼちお会いしようと思っていたのに…、という内容だった。
コロナ禍が始まってしばらくして、大腿骨頭骨折で3ヶ月の入院で認知症が進み、サービス付き高齢者住宅に移った時期から会っていなかったということだ。

おそらく今は60代の後半か、70代の方だろう。
昨日ハガキが来て、どういう返事を出そうか迷っている。
きっと、母の最後の数年間はどうだったのかということを知りたいと思っているのだろう。
とても残念という気持ちが伝わってくる文面だ。

その喪中欠礼のハガキを出したのは、最後まで母がこの人には年賀状を出しておいてくれ、と頼まれたからだった。
誰かと尋ねたら、友人だと言っていた。
だから、一昨年までぼくが代わりに年賀状を出していた。

洋裁の生徒だったのか、と初めてわかった。

「いくつか、先生の作品もあるので、大事に使わせていただきます」

という一文もあった。
よほど母のことを慕ってくれていたのだろう。
返事を出そうと思う。

でも、認知症のことはあまり書かずにおこうと思う。
そういう人がいた、ということはありがたいことだ。

それが人生の果実かもしれない。



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