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2023.12.30 Saturday
映画のネタバレ
Z世代とは90年代後半から2000年代に生まれた若い人たちのこと。
Googleに聞くと、 「Z世代は、生まれたときからインターネットが普及しているデジタルネイティブ世代で、SNSネイティブとも呼ばれます。タイパ(タイムパフォーマンス)重視の効率主義、強い仲間志向、仕事よりプライベート重視、多様性を重んじるなどの特徴的な価値観を持っています。」 ということだ。 タイムパフォーマンスを重視するということで、映画館は嫌われるらしい。 Z世代の4割以上が、視聴前にネタバレを好む、という調査結果がある。 その理由は下記のようなものだ。 ・映画料金を払う余裕がない(他のコトに使いたい) ・おもしろいかわからない映画に時間もお金もかけたくない ・鑑賞中、他のことができないことに対するストレス(マルチタスクで情報を消費したい) ・予期しない感情の起伏を得ることがストレス(だからネタバレを好む) ・テレビでもリアルタイム視聴以外にTVerやサブスクがあり、時間のコントロールは消費者側にイニシアティブがあるのに、映画館の上映時間に予定を合わせたり、途中で止めたり飛ばすことができないといったように、コンテンツ側に時間のイニシアティブがあることが不便 ・劇場公開から配信までの期間が短くなっている昨今、わざわざ足を運んで映画館で視聴する動機がない いくつかの理由は分からなくもないが、4つ目に書かれている「予期しない感情の起伏を得ることがストレス」というのには驚いた。 映画館に行ってでも見たい映画というのは、まさにそれを求めるためのものだと思っていたからだ。 20代の学生の中にも、ストレス解消のためには映画館で大泣きすること、という人もいたから、全部が全部「予期せぬ感情の起伏」を嫌っているわけではないとは思う。 それにしても、予期せぬ感情の起伏を嫌うとは、どういうことなんだろうか。 予期せぬ感情の起伏、というのは「感動」とか「感激」の類だろう。 時には「怒り」ということもあるが、そんな映画はまず見ようとは思わない映画だろう。 少なくとも見たいと思う映画は、たとえメロドラマであっても、ポジティブな「感激」を与えてくれるものだ。 まれに期待値を下回って、お金を払って見て損をした、ということもあるかもしれない。 それは「自分が悪い」とは思えないのだろうか。 常にコンテンツを早送りしたり、スキップしたりしてコントロールできているのに、映画館ではそれができない、ということもありそうだ。 それがタイパが悪い、ということになる。 30秒や1分のショート動画と、90分の映画が同じように扱われている。 消費する情報が増えすぎて、その中でもがいているのかもしれない。 なんとなく、人生を損しているように思うのは、世代の違いなのだろうか。 |
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