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2023.12.10 Sunday
手遅れ?
最近ようやく社会保障の負担の話が出てくるようになった。
働く人たちから高齢者への所得移転の話だ。 今や給与の3割が社会保障になっており、これからますます老人医療が増え続け、財政が持たない。 現在70代の人が40代の頃(90年代)は、社会保障は20%足らずであり、ボーナスもほぼ全額もらえていた。 しかし、今のサラリーマンはその後できた介護保険、厚生年金の料率引き上げで、給与所得の1/3が天引きされている。 さらに、子育ての支援金という名目でさらに天引きしようという案すらある。 今の若い人は本当に気の毒だと思う。 1983年に32兆円だった社会保障費はその後高齢化とともに増え続け、1993年に53兆円、2023年に134.3兆円になっている。 負担する若い人が減って、受益者の高齢者がまだまだ増える状況で、今やGDPの1/4にまで膨れ上がっているのだ。 週刊現代のネット記事によると、 「言うまでもなく、その使い道の大部分は医療、年金、そして介護―大半が高齢者向けの社会保障である。国の財政に詳しい、関東学院大学教授の島澤諭氏が言う。 「いまの日本の財政は、まさに『戦時中』というべき状態です。太平洋戦争の開戦前夜、1940年には国の予算の50・3%が軍事費に使われていました。それが、いまでは歳出の3割+国債費の約6割+地方交付税交付金の3割、あわせて国家予算の50%以上が社会保障費に充てられている。私たちは国の存亡をかけて『社会保障と戦争している』と言っても過言ではありません」」 ということだ。 「社会保障と戦争している」という、これはショッキングな事実。 医療、年金、介護というこのシステムが、現状ではどう考えても維持できない。 削れるところは削り、合理化していかないと、国が滅びるということだろう。 現役世代の負担を減らすためにやれることは今からでもやらないといけない。 ようやく、一部の政党がそういうことを言い始めた。 いいことだと思う。 |
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