![]() |
2022.04.26 Tuesday
ギタリストのやる気
こないだのレッスンの時に先生から聞いた話。
テレビに出るようなギタリストは、たいがい足許にたくさんのエフェクターを置いている。 あれはやっぱりこだわりがあるのかと思っていた。 先生に聞くと、今は持ち運びの便利さも考えて、マルチエフェクターを使っているとのこと。 マルチエフェクターとは、単機能のものを繋げて使うのではなく、いくつもの機能を持っているエフェクター。 一つで何通りにも使うことができる。 単機能のエフェクター3つか4つ分の容積で済む。 電源も100V一つでOK。 とにかく手軽なのだ。 ぼくら素人は当然マルチを使うのだが、やっぱりプロは違うなあと思って見ていた。 でも、そうでもないらしい。 先生も年を取って、マルチを使うようになったのだが、若い頃に一度マルチの小さいのを持って行ったら、「やる気あんのか」などと言われたとのこと。 音がちゃんと出たらいいだけなのに、やっぱりいろんなことを言う人がいるらしい。 今はどんどん集積化が進み、単機能のエフェクター1個分の大きさのマルチも出ている。 先生によると、そういうのでも使える音が出るらしい。 それでも、プロはなかなか使えない。 「やる気」の問題があるからだ。 プロの世界もいろいろあるものだと感心した。 これみよがしに、足許にいっぱいエフェクターを並べている方が、やる気があると見られたりするのだ。 すごい人は、60センチ四方くらいの大きさのボードにいくつもエフェクターを並べ、いろんなところが光っている。 よく踏み間違えないものだと思う。 1万円ちょっとで172種類のエフェクトが入ったものもあれば、単機能で数万円するものもある。 たしかに足許にかけたお金で「やる気」を表しているとも言える。 変なところで評価されるものだと思ってしまう。 いろいろ苦労があるものだ…。 |
![]() |