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2022.04.27 Wednesday
教育実習廃止
教員免許更新制度に次いで、教育実習も廃止が検討されている。
去年はコロナの影響で教育実習をなしにしたところもあったらしい。 その延長というわけでもないのだろうが、受け入れ側の大変さもあるのかもしれない。 でも、廃止の動機は教員になりたい人が足りないからだろう。 教職課程の中から教育実習がなくなれば、たしかに教員採用試験の受験者は増えるだろう。 実習の代わりに学校体験活動?などをカウントする案が出ている。 教育実習に行って、教員になりたいという気持ちをアップさせた人もいただろうが、一方で就活の真ん中に教育実習があるということで、教職課程を諦めた人もいたと思う。 教職課程を見直すのはいいことだ。 特に初等教育は科目が増加しているのに、課程が変わらないという、わけの分からない状態だったから、当然といえば当然。 英語、プログラミングなど、新しいことを教えないといけないのだから、それらを知らないといけない。 たとえ、その教育は専任教員がやったとしてもだ。 なぜ教えるのかといえば、それらを社会が必要としているからだろう。 それを先生が全くわからないとは言えない。 今日のクローズアップ現代+で、教員の過酷な労働が問題になっていた。 深刻な教育現場の荒廃だ。 教員が相次いで辞職し、家で自習を余儀なくさせられた中学生が映っていた。 残業の過少申告が問題にされていたが、それが主原因ではないだろう。 今までやってきたことを同じようにやろうとしているだけだからだ。 校長や教頭の管理職が、教員を全く管理できていないことが原因だと思う。 そして、それを放置している教育委員会。 学校現場は教員が増えて、生徒数は減っている。 仕事は楽になっているはずなのだ。 中教審は「新たな教師の学びの姿」を実現するために、教員養成段階での課題を整理しているらしい。 遅すぎるのではないか。 教える内容を変えるのなら、先に手を付けるのは教える人を育てるということのはず。 それをほったらかしにしておいて、今ごろ課題整理も何もないものだと思う。 過剰労働の原因となっているクラブ活動などを、地域のコミュニティに任せるなど、やることはあったはず。 教育に関わる人たちは、なんでも自分たちでやろうと思っている。 ギルドと言ってもいい。 教員のなり手が減っているのなら、教員養成課程をおさめていなくても、社会人経験があれば雇えばいいのだ。 簡単なテストをして雇えばいい。 教員の世界が閉じているのが、隠れた最も大きな問題だと思う。 教育委員の公選制も復活させて、もっと学校をまともにしないと、国が滅びるぞ。 |
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