考えたこと2

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15ユーロの使いみち
またまた行動経済学の話。

ある会社が従業員のグループに15ユーロを配って、自分のために使ってくれ、と言った。
その後、売上が上がったのは4ユーロ。
同じように配ったが、それをグループの人にプレゼントを買うように、と言った。
そうすると、売上が70ユーロ上がった。
グループの活性化が起こり、それが売上を上げたのだ、という。

いつもそういう結果になるとは限らないだろう。
でも、こういうことを調べるのは、面白い。
同じお金でも使い方によって、効果が違う。

人は、誰かのためにプレゼントを買うということがうれしい。
それを持ち寄って、交換会をする。
会社も粋なことをするもんだ、と思う。
だから、モチベーションが上がって売上が上がる。

人は自分のために働くよりも、誰かのために働くほうがうれしいということにつながっているんだろう。

ダン・アリエリー教授の白熱教室8回のシリーズを見たが、人間は合理的な行動をするものではなくて、時には手を抜いて考えなかったり、時には余計なものに価値を与えてみたりする、そういう生き物だ、というところが面白かった。

そういう教授が、知識社会においては、仕事のモチベーションはお金だけではなく、その意味や創造性、挑戦、オーナーシップ、アイデンティティや誇りといったものの集まりだという。
その通りだと思う。

もちろん、食うために最低限のお金は要る。
でも、そこから先はその人が仕事に何を見出しているかが大きくなってくる。
そういう意味では行動経済学はキャリアにもつながっている。

ぼくらはそういうキャリアの時代に生きているんだと思う。

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