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2016.04.10 Sunday
小室等
BSで地球劇場という番組を谷村新司がやっているのだが、今週のゲストは小室等だった。
彼ももう70歳。 吉田拓郎、井上陽水、泉谷しげると一緒にフォーライフ・レコードを作った人だ。 日本のフォークの草分けの、次の人だと思う。 フォークをメジャーにした一人と言ってもいい。 番組ではPPM(ピーター、ポール アンド マリー)の歌を、谷村と一緒に歌っていた。 当時は谷村は関西、小室は関東でそんなに接点はなかったと思う。 番組の最後の方で、2人が対談していたのだが、最後に小室が「こんな風にお話できる日が来るとは思わなかった」と言っていた。 実際、そんな感じだったんだろう。 メジャーになったのは、「出発の歌(たびだちのうた)」だ。 歌ったのは上條恒彦だったが、バックの六文銭というグループのリーダーが小室等だった。 中2からギターを始めたぼくは中3でこの歌を聞いた。 イントロのギターのアルペジオがかっこよくて、当時のギター本を買って弾いたのを覚えている。 吉田拓郎の最初の奥さんは六文銭のメンバーだったはず。 今は「たびだちのうた」で検索すると、ミスチルの歌が最初にヒットするようになった。 中学のころに聞いていたフォークソングを歌っていた人たちも、もう還暦を超え70歳あたりになっている。 昔は髪とヒゲを伸ばしてジーンズ姿だったが、今はテレビに出るときはブレザー姿。 年をとった。 番組では、ボブ・ディランのBlowin' in the windも歌っていた。 実は、若いころはあんまり好きじゃなかった、と言っていた。 でも、ボブ・ディランは当時みんなの憧れの的だったから、言えなかったらしい。 年をとって、聞き直すとよくなった、ということだ。 若いころは、無理していたんだなあ。 カッコつけて、やっていたんだろう。 70歳にして、本音を笑いながら語っていた。 そうだった。 みんな、ギターを持って、カッコつけていた。 70年代。 いい時代だった。 |
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