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2016.04.11 Monday
スパイの道具
クラウドファウンディングサイトでは新製品の企画が行われ、それを見て開発してほしいと思った人が資金を出す。
そして、その製品を発売に先行して安く買える。 企画側は目標額を設定して、それに達しなかったらお金は返ってくる。 まことにいい仕組みだと思う。 水中で水の中の酸素を取り出して、呼吸ができる、という代物。 なんと、10センチくらいのものをくわえて、45分水の中で呼吸ができるらしい。 こんな製品ができるようになったのも、一つは電池が発達したからだ。 水を取り込んで、コンプレッサーで圧縮して、酸素を取り出す部分に送る。 充電式になっていて、2時間充電して45分使える。 もう一つは、ホローファイバーと呼ばれる水分子より小さな穴の空いた繊維。 ここに圧縮した水を送り、酸素を取り出すらしい。 この器械が299ドルで買える。 製品化できたら、399ドルになるらしいから、出資者は100ドルの得ができる。 昔見た007の映画で、そんなのを口にくわえて潜るシーンがあった。 スパイの装備で、当時そんなものが実在したのかどうかはわからない。 でも、あれから40年ほどたって、ぼくらの手に入るものになった。(まだ製品化が成功するかどうかはわからないが) 腕時計が無線機になっている、というのもぼくの小学生時代のマンガによく出てきていた。 たしか、スーパージェッターの腕時計はそういう機能があったはず。 当時は夢みたいなものだ、と思っていたがスマートウォッチで現実になった。 1960年代後半から70年代前半にかけて、SFやスパイものが好きだった。 ワクワクするような装置が出てくる。 しかし、それがたった40年ほどで現実になった。 いま、SFはちょっと下火だが、それはこういう世の中になってしまったからかもしれない。 宇宙のこともわかってきたし、人工知能もシャレにならないくらい発達してきた。 素人が想像で言うよりも、その道のプロの方がぶっ飛んだことを言える時代。 あと何年生きるかわからないが、いったいどんなものが出てくるんだろうか。 楽しみだ。 |
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