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2016.04.23 Saturday
あの日あの時
小田和正の50曲入りベスト盤(と言ってもいいか)の「あの日あの時」がアマゾンから届いた。
ほとんど持っているのだが、もう一度まとめて聞きたいと思って、3枚組を買ってしまった。 彼ももう68歳。 ぼくよりほぼ10年上だ。 団塊の世代で、フォークブームだったころ「赤い鳥」が売れたころに出てきた。 いまだに40年前の自分の歌を、アレンジを変えて歌って、それでそのころ聞いていたぼくらに「いいなあ」と思わせるのはスゴイことだ。 当時、東芝EMIから出たアルバムはセットで買った。 レコードもほとんど持っていたのだが、全部CDになった。 オリジナルのアルバムを出さなかったのは、もう時間が少なかったからだという。 前の「小田日和」も半年遅れだったらしい。 それを作っていると、もう70歳を超えるだろう、ということだ。 去年、吉田拓郎とテレビで対談していたとき、今の活動を続けられるのも70歳までだろう、と言っていた。 もう秒読みに入っている。 同年代のアーティストがもう一線を退いている中、全国ツアーをこなし、新曲をリリースし、まだまだ頑張っている。 若いアーティストとも交流して、エライと思う。 このアルバム、ぼくは何といっても1枚目がいい。 オフコース時代の曲だ。 「僕の贈りもの」で始まり、「眠れぬ夜」はアンプラグドバージョンで、「君住む街へ」で終わる。 君住む街まで飛んでゆくよ ひとりと思わないで いつでも コーラスの山本潤子がいい。 彼女だけが、小田くん、と言って指図できる人だと、若いミュージシャンが言っていた。 もう彼女も休業に入った。 でも、20代から曲調が変わらず、今も同じようなコンセプトで走っているのは本当にスゴイと思う。 偉大なるワンパターンだ。 たそがれ、風、せつない、あの頃、僕ら、走ってゆく・・、歌詞も小田の言葉だ。 でも、一つだけ残念だったのは、鈴木康博とのデュエットが聞けなかったこと。 もう二度と聞けないだろうなあ。 |
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