考えたこと2

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脳みそが筋肉
日本では、スポーツマンはフェアで自分に厳しくあらねばならないというような先入観がある。
というか、ぶっちゃけて言えば、スポーツマンとはそういうものだ、という勝手に思っているという感じだろう。
そういう概念の上に、今回の一連の違法賭博の問題があると思う。

世間は、スポーツマンは教育などしなくても、フェアで自分に厳しいものだ、と思っているのだ。
今まで野球やサッカーのようなプロスポーツの世界で、そんなに問題が起こらなかったのは、そこに手を染めたらエライことになるぞ、ということが共有されていたからだろう。
黒い霧事件とかあって、追放された先輩がいたりして、それが伝えられていたんだろう。
それも風化して、今回の賭博事件が起こった。

バドミントンなどは、そんなに儲かるスポーツではなかったし、教育などしなくても金はないし、賭博などできなかった、というのが上の世代の考えだろう。
でも、聞くと両選手ともそれだけの賭博をできるだけの経済力があった、ということだ。
桃田選手などは、この数年間で3000万円ほど稼いでいて、その大部分が本人に支払われているらしい。
オリンピックに行く選手などは、それだけの経済力がある人もいる。(もちろん、女子サッカーみたいに安月給で頑張っている人たちもいるが…)

一方で、教育ということではかなりお寒い状況だと思う。
語弊を恐れずにいえば、日本の学校はスポーツができると、勉強はしなくても進級できる。
本当にスポーツの世界しか知らないで、選手になって活躍する。
世に言う「脳みそが筋肉」というやつだ。
世間も知らず、オリンピックに選ばれたような選手に世間が期待していることなど考えもせずに、勝つことだけを考えて生きてきた。
そして、賞金が手に入る。
賭博の誘惑があれば、そこに暴力団などが関与していることもわからず、手を出してしまう。
世間ではこれをバカという。
でも、オリンピック候補選手が残念ながらそうなのが現実。

ぼくは中学・高校から文化部が消えていき、体育会系の部ばかりになっているのが問題の根っこだと思う。
それはとりもなおさず、文化部の顧問の先生がいなくなってきたということだ。
つまり、脳みそ筋肉傾向の先生が増えたということだろう。
そうなると、確かにスポーツは強くなる。
でも、脳みそはどんどん筋肉になっていく。
そんな生徒ばかり育てていいんだろうか。
文化部というのは批判精神や社会への関心を生徒に与える効果がある。
今そういうものこそ必要だろう。

文科省は小学校からの道徳教育と言っているが、もっと教養があり、世間のことを知っている先生を雇わないといけないと思う。
そういう先生が増えれば、道徳教育など必要ないと思う。

むしろ、今の先生に道徳教育が必要なのではないか。
先生の不祥事は後を絶たないし、学校の問題への対応を見ていると、先生への教育が必要だと思わざるを得ない。
教育委員会も然り。

今回の事件をきっかけに、そういう議論が広がってくれればいいと思う。

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