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2012.05.07 Monday
漢字
最近の若い人は、携帯を辞書がわりに使う。
電子辞書を使わず、携帯電話を使う。 携帯電話に入っている辞書を使っていればいいのだが、携帯電話の変換機能を使ったりしているらしい。 そのために、漢字の誤用が起こる。 さらに、急いで書かないといけないときは、漢字を使わない。 漢字検定の準2級くらいをとっておいてくれればいいのだが、それもとっていないと、悲惨だ。 ぼくらの頃はそんな検定はなかったが、本を読んだりしてある程度覚えていたと思う。 それが常識というものの範囲を決めている。 「範囲」を「はんい」とひらがなで書かれると、大丈夫か、と思う。 ワープロを使う上でも、ある程度の知識が必要だ。 候補が出てくるが、そのどれを選んだらいいのかということだ。 幸い、書きたいことの意味から、漢字の意味が似ているものを選べる。 「仮定」という言葉は、「仮に何かを定める」という意味だから、候補が家庭、過程、課程、仮定、下底などと出てきても、この場合の「かてい」は「仮定」だとわかればいい。 しかし、その漢字の意味もわからなければ、どれを選んだらいいかわからない。 現代の日本には表音文字としてのひらがな、カタカナがある。 ただ、伝統的に漢字で表される言葉を使ってきた。 特に、抽象的な意味を持っているような言葉は漢語だ。 だから、漢字を使わざるをえない。 もともと中国の言葉では漢字はひとつひとつ音が違う。 だから、仮定と下底は違う発音になる。 しかし、日本語では仮定と下底は同じ音だ。 日本語には同音異義語が山ほどある。 それらはやまとことばではない。要は漢字を使った、外来語だったのだろう。 これは前後の意味から類推しないといけない。 そんな言語は珍しいのではないか。 日本語を豊かにしたのは、漢字である。 漢字があったから、抽象的な概念を表すことができた。 しかし、その弊害として、聞いているだけではわからないようになった。 だから、漢字を覚えなければいけないのだ。 やまほどある同音異義語を、類推できないといけない。 そんな特殊な言語を使っているのが、日本人。 だから、漢字の学習は大事なのだ。 |
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