考えたこと2

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計画停電3
どうも昨日の夕刊を見ていると、関西電力の地域は計画停電になりそうな感じだ。

世の中には、たくさんの我慢強い人がいるものだと思う。
今から夏の暑さを想像しただけで汗が出てくる。

原発の事故が起こったら、被害は無限大だと考えているのだろう。
もしも事故が起こったとき、被害を考えると、その結果は確率の期待値になる。
つまり、(事故が発生する確率)X(被害の大きさ)がその期待値だ。

いくら発生確率が低くても、被害の大きさが無限大なら、被害の期待値は無限大になるから、原発は止めないといけない。

しかし、原発を止めて、計画停電をしたときの被害もあるだろう。
何人かの老人は熱中症でやられるかもしれない。
工場は止まる。
暑さで能率が落ちる。
電気代が上がって、工場は出ていく。
設備投資が減る。
病院で手術ができなくなる。
そもそも、これだけ電子化しているのだから、電気が止まったらできないことがいろいろある。
そして、雇用がなくなる。

しつこいようだが、雇用は一度なくなったら、戻ってこない。
いずれなくなる雇用だ、と考えれば、時期が早まっただけとも言えるが、どうなるかはわからない。
そして、これらの確率は原発が事故を起こす確率よりも桁違いに高い。
ただ、被害の額も、無限大と比べると桁違いに低い。

ぼくは、原発は危険だと思う。
それは、あの動燃の臨界事故の時に確信した。
原子力のプロが集まっている東海村で、バケツで放射性物質を混ぜて臨海事故が起こった。
ずさん以外のなにものでもない。
あの時に安全管理の手順の徹底や、事故が起こった時の手順を決めておくべきだったのだ。
あの時に、ちゃんとネジを巻き直して、原子力行政を見なおしていたら、今回の事故はもっと軽かったはずだ。

動燃の事故で、なぜマスコミはもっと騒がなかったのか。
あの事故は人災だ。
全く人の要因で起こった事故だ。
だから、ちゃんと批判して、対策を取らせるべきだった。

しかし、今の計画停電はタイミングが悪すぎる。

そう思わないのだろうか。



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