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2010.06.10 Thursday
自己責任
自己責任という言葉はいつ頃からメジャーになったのだろうか。
誰かが中東へ行って、つかまった時だったか。 行くなというのに、勝手に行って、つかまって、迷惑をかけたという、そんなことがあった。 それ以降ではないか。 言葉はずっとあったが、そんなに使われてなかったと思う。 要は、自分でやったことは自分で責任を取れ、というしごく当たり前のことだ。 警告してある紛争地帯に行ったら、拉致されても文句は言うな、という事だろう。 それは、たしかにそう思う。 誰かに行かされたのではなく、勝手に自分で行ったのなら、自己責任だ。 後で泣きつかれても、どうにもならない。 その後いろいろな場面で使われるようになった。 この言葉がよく使われるようになったのは、誰もが自分の責任を取ろうとしないからだろう。 ただ、フリーターが自己責任なのか、障害者の自立は自己責任なのか、などと聞かれると難しい。 本人以外の要素が大きい場合があるからだ。 一人ひとりに事情がある。 自己責任、とひと言で割り切ることはできない。 結局は親や育ってきた歴史、先生、時代など、いろんな要因がある。 だから、ひとくくりで自己責任という言葉を使うのは難しい。 でも、やっぱりぼくらの生きている社会は、基本的には自己責任の社会なのだ。 それをわかっていないと、おかしな事になる。 自分の不幸は誰かのせい、ということだ。 自分の不幸を誰かのせいにすると、本当に自分が不幸になる。 そんな気がするのだが…。 |
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