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2008.09.28 Sunday
The West Wing
ザ・ホワイトハウスというドラマ、時々見るが出てくる大統領の側近が面白い。
みんな個性的で、頭の回転が早くて、パッションがある。 ドラマだから、作られた人物像だが、取材もしただろうし少しはホントも入っているだろう。 もちろん大統領のスタッフになっている人たちは、政策を実行するためにやっているのだが、自分自身が「やりたいこと」を持っている。 いや、「やりたいこと」というより「やるべきだと思っていること」だろうか。 時には、大統領に対して自分の考えを述べ、決断を迫る。 彼らは大統領についているのであって、ホワイトハウスについているのではない。 それこそ、「側近」なのだ。 首席補佐官、次席補佐官、広報部長、報道官を中心としたスタッフたち。 大統領がホワイトハウスを去るときは、自分もホワイトハウスを去るときになる。 そんな緊張感の中で、アメリカのとるべき道を考え、秘書たちを使って議会工作をしたり、対立する団体の意見の妥協点を見出したり、大統領の真意を確認したり…。 ドラマの中のバートレット大統領は民主党だが、共和党が好きな減税政策とひきかえに、授業料控除の案件を通したりする。 何より、彼らの政策立案の会話の中に、たくさんのデーターが出てくることが面白い。 大統領が自ら広報部長に「君はアメリカにどれだけの……があるか知っているか?」と聞いたりする。 今のブッシュ大統領を見ていてそんな会話をしているとは思えないが…。 それでも、自分の意見の根拠を明らかにするという文化があると思う。 今日のドラマでは、報道官のC.J.(この人はホントにかっこいい女性だ)が記者会見前に、広報部長と話している中で「私が必要なのはデーターよ」と言っていた。 どこかの辞めた大臣みたいに、「こう思うから言った」などと言うことはない。 「こう思う」のなら、そのデーターを示して、自分の言いたいことをデーターに託して言えばいいのだ。 そんなこともできない人たちが、国会議員になり、大臣になっているかと思うと情けない。 ホワイトハウスの西棟(The West Wing)にいるあの人たちとは大違いだ。 アメリカのやっていることが正しいとは思わないが、それでも本邦の議員やその回りの人たちは、この番組を見ればよいと思う。 |
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