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2021.12.09 Thursday
ギロビッチ博士再び
16年前にギロビッチ博士という記事を書いた。
ギロビッチ博士は行動経済学者。 「人間は行動した後悔より行動しなかった後悔の方が深く残る」という大和証券のCMで知った。 そして、このCMで行動経済学というものを知り、本を何冊か読んだ。 竹内まりやの曲に、「チャンスの前髪」というのがある。 この歌詞で「チャンスの女神は前髪しかないから」というのが出てくる。 だから「通り過ぎたら手に入れることは無理よ」ということになる。 まさに「石橋たたかず渡ってしまうのも時には明るい未来につながるはずね」なのだろう。 ここで出てくる神様は、ローマ神話の女神フォルトゥーナのことで、フォルトゥーナには前髪しかないから、後からではチャンスを掴めないということからきている。 西洋には、そういう言い伝えがあるのかもしれない。 日本にも「後悔先に立たず」という諺はあるが、今ひとつ前向きな感じがしない。 類語辞典で調べてみても、前髪をつかみに行くというような意味の諺は見当たらない。 農耕民族だからだろうか。 積極的に動くよりは、動かずに後悔することも、ある意味良しとしてきたのだろう。 でも、時代は30年以上低成長が続き、これからマイナス成長もあり得るという時代。 高度成長の時代のように、チャンスをのがしても待っていたら報われるという時代ではない。 もっとギロビッチ博士の言っていることは、みんな知るべきだ。 Take a chance, make your choice. チャンスの神様は前髪しかないのだからなあ。 迷ったらやってみよう。 |
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