考えたこと2

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鬼の平蔵
中村吉右衛門が亡くなった。
火付盗賊改方の長谷川平蔵を演じた。
鬼平といえば、中村吉右衛門。

ぼくが繰り返し見ているのは1989年に始まったもの。
時代劇専門チャンネルで土曜日、日曜日にずっと繰り返しの放送がある。
何度見ても、面白い。

これこそ、池波正太郎が生んだ日本のハードボイルドだ。
盗人を捕まえる鬼平が、盗人あがりの密偵を使う。
初代の鬼平だった松本白鴎版ではあまりそこは描かれなかった。

まだ世間が密偵というものを快く思っていなかったのかもしれない。
でも、中村吉右衛門版は鬼平と密偵が主役と言ってもいい。
それほど、密偵の役割は大きいし、鬼平と密偵の絆が強く描かれる。

鬼平以外の中村吉右衛門は殆ど知らない。
渥美清の寅さんみたいなものだ。
あれほどのはまり役はない。

若い頃は悪さもしたという役柄がぴったりくる。

吉右衛門の鬼平は2016年に完結した。
これもはまり役だった密偵の彦十(故江戸家猫八)は、もうこの世を去って出ることはできなかった。
最後の場面は、いつもの店で密偵たちと鍋を囲んでいた。
おまさ役の梶芽衣子は出ていたなあ。

時代劇はなくならないのではないか、と生前言っていた。
ぼくも、ややこしい設定がない分、人間模様が描きやすいのだと思う。

吉右衛門の鬼平は、本当にかっこよかった。
あれこそ、鬼の平蔵。

ご冥福を祈ります。



| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 21:38 | comments(0) | trackbacks(0) |