考えたこと2

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昭和の常識
若い人のバンド演奏を聞いた。

1980年代の懐メロを演奏するという。

なんと、その中に「木綿のハンカチーフ」があった。

その曲は、椎名林檎の曲だという。

椎名林檎とは一体何者か。
聞いたことがない。
webで調べてみると、2002年にこの曲のカバーを出したらしい。

元の曲は1975年。
ぼくらのティーンエージャーのころ。
webではこの曲の歌詞は「昭和的風景」と紹介されていた。
「昭和的風景」とはよくいう。

男性は都会に出て行き、だんだん都会に染まって、田舎にいる女性と心が離れていく。
そういうストーリーの歌詞だ。

それは昭和といえば昭和だろう。
集団就職という言葉があった。
ぼくらがまだ小さい頃。
農村から都会へと若い人が出て行く。
第一次産業から、第二次産業への労働人口の移行だ。

平成の今ではもう死語だ。
次男は集団就職とは何のことか、という。

高度成長をもたらしたもののひとつ。
若い、そして安い労働力。
映画の「三丁目の夕日」にも出てきた。

1975年には、もうピークは過ぎていたと思うが、そういう背景もあったのだろう。
そういう時代をひっくるめて、木綿のハンカチーフが歌われた。

それは、太田裕美。

この歌は、彼女の甘くて、舌足らずで、それでいて切ない声で歌わないと昭和のぼくらにはピンと来ない。

椎名林檎には悪いが…。


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