考えたこと2

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脳天気にもホドがある 大矢博子著 東洋経済新聞社
テレビを見ていて、突然脳出血し、右半身不随、失語症になった夫を持つ妻の日記という形式の本。

最初はどうなることかと思ったが、趣味である野球(ドラゴンズの大ファン)、友達、病院などに恵まれた。
また、夫が自分自身の趣味(自転車、電車、ドラゴンズ)のおかげで、回復が早く、1年後に杖をついて歩き、普通に話せるようになった、という実話。
えらいものである。

いくら失語症になっても、好きなものは覚えているし、話せるらしい。
パソコンが得意な夫は、話すよりもパソコンをつかって、変換するほうが言葉を思い出しやすいとか、興味深かった。

作者は書評のライター。
この本は、あまりシリアスな書き方ではなく、ユーモアたっぷりで書いている。

ぼくにも経験がある。
脳梗塞をした後、1年くらいは言葉が出にくかった。
あくまで自分の感触である。
しかし、本当に自分では感じる。
今も少し残っているが、あれ、あの…、という感じで、いいたい言葉が出ない。

脳の左側は言語野がある。
失語症はこわい。

最初は平仮名がわからず、漢字はわかったらしい。
漢字には意味があるので、思い出しやすいが、平仮名は音のみ表すので、思い出しにくい。
ほー、という感じ。

一気に全部読んでしまった。

障害を持つということは、大変なことだ。
家族も本当に大変だ。

しかし、それでも生活はしないといけない。

とにかく、前向きに生きていく夫婦を見ていると、そんなことを苦もなくやっているようにみえる。

実際には、親、姉妹、友達に助けられたのだが、それを面白おかしく書いている。
それは、面白くもなく、おかしくもない、どちらかというと悲惨なことだが、 気の持ちようだ。
しかし、実際はもっと苦しかったはず。

それを面白おかしくかけるというのは、才能だろう。


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