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2010.11.11 Thursday
昭和の常識
若い人のバンド演奏を聞いた。
1980年代の懐メロを演奏するという。 なんと、その中に「木綿のハンカチーフ」があった。 その曲は、椎名林檎の曲だという。 椎名林檎とは一体何者か。 聞いたことがない。 webで調べてみると、2002年にこの曲のカバーを出したらしい。 元の曲は1975年。 ぼくらのティーンエージャーのころ。 webではこの曲の歌詞は「昭和的風景」と紹介されていた。 「昭和的風景」とはよくいう。 男性は都会に出て行き、だんだん都会に染まって、田舎にいる女性と心が離れていく。 そういうストーリーの歌詞だ。 それは昭和といえば昭和だろう。 集団就職という言葉があった。 ぼくらがまだ小さい頃。 農村から都会へと若い人が出て行く。 第一次産業から、第二次産業への労働人口の移行だ。 平成の今ではもう死語だ。 次男は集団就職とは何のことか、という。 高度成長をもたらしたもののひとつ。 若い、そして安い労働力。 映画の「三丁目の夕日」にも出てきた。 1975年には、もうピークは過ぎていたと思うが、そういう背景もあったのだろう。 そういう時代をひっくるめて、木綿のハンカチーフが歌われた。 それは、太田裕美。 この歌は、彼女の甘くて、舌足らずで、それでいて切ない声で歌わないと昭和のぼくらにはピンと来ない。 椎名林檎には悪いが…。 |
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