考えたこと2

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目標管理
目標管理という言葉がある。

会社勤めをしている人には、馴染みがあるかもしれない。
そうでない人には、馴染みがないだろう。

自分の目標を管理しようということで、今の会社ではそういうシートを作る。
それに、毎年あるいは毎半年、自分で目標を記入して、上司と話し合うという制度がある。
それを一般的には「目標管理制度」という。

そこには、会社の目標、部門の目標を記入する欄があって、それも書かないといけない。
要は、会社や部門の目標にしたがって、自分は何をするのか、ということになる。
善し悪しは別として、今のはやりだと思う。
本屋に行けば、その類の本はたくさん出ている。

半期たって、返す時も上司がコメントを書いて、渡す。
部下から異論がある場合は、上司は話し合わなければいけない。

こんな管理をするのが当たり前なのが、会社だろう。
こんな管理をするのがもってのほか、というのがそれ以外の組織。
公務員や非営利法人などの組織は、こんな管理はやっていないと思う。

会社勤めの人にとっては、「えー、やってないの」という世界だし、それ以外の組織の人にとっては、「えー、こんなんやるの」という世界だろう。

今の日本は二つに分かれている。
外にむいた日本と内にむいた日本だ。

岸田秀は日本は分裂病だといった。
外向きの日本と内向きの日本の2つの顔が入れ替わる。
親米と反米と言ってもいい。

外向きの日本では、海外と競争しており、目標管理のようなシステムを入れて、みんなの効率を上げていかないとついていけない。
内向きの日本では、そんなことよりも身内の和が大事。

いつまでこの二本立てが続くのだろうか。

ぼくは両方を経験して、やっぱり外向きの日本に軍配を上げる。
それがbestではないが、betterだろう。

そう思っているにもかかわらず、非正規社員が増え、その人たちの能力を評価しきれない、という矛盾を抱えているのが今の状況ではないか。

目標管理という言葉一つとっても、全く違う評価になる。

この分裂病は深刻だ。

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