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2010.03.14 Sunday
あたしンち
あたしンチというマンガがある。
お母さんが特徴的なキャラクター。 人間とは思えない顔をしているが、なじんでくるとこれはこれでアリかと思わせる。 今朝の読売新聞の日曜版に出ていた分は面白かった。 息子が「将来の夢について」という小論文の宿題をやっているのだが、どうすれば「自分」が喜ぶのかわからない、という状態。 そこで、お母さんに聞く。 母「テディベアの先生になりたいとか言ってたじゃない」 息子「まーねー」 「でもそんなこと書いたって先生にわかってもらえないよね?これって進路指導の一環として書かせてるんだよ。」 「たぶん呼び出されて根ほり葉ほり質問されて、あげくの果てに反対されたりするよね?でもこっちもさーそんなに明確なビジョンないわけよ…」 母「そんなのテキトーに書いておけば〜?」 「夢は夢、受験は受験。先生にわかってもらうことはないよ。」 「学歴は夢がダメだった時の保険でしょ。とにかく大学は有名なトコへ行きなさい。」 息子「すごいねなんか…お母さん…」 母「?」 という会話。 結果的に、お母さんの何気ない言葉に、息子が感心するというお話し。 息子(ゆずひこという)は高校生くらいだと思うのだが、ありそうな話。 昔はそんなことは聞かれなかったが、今は高校で学習意欲を上げるために、将来の夢を明確にさせるというような事をやる。 それが受験意欲を高めるという高校の報告があったらしい。 そして、日本中でそういうことが行われている。 自由というのは不自由なものだ。 生徒は、なぜそんなに早く決めないといけないのかがわからないだろう。 まるで、人間には全て夢があって、それをかなえることが当然、と言わんばかりだ。 今の中年の以上の世代はそんなことは考えていなかった。 自分のやれること、やらせてもらえることをやる、という人がほとんどだろう。 それと夢は関係ない。 夢は別のものだった。 夢は、それこそ小学校の時に作文に書くものだった。 夢は、高校時代にダベって話すものだった。 高校生になったら、そんな夢みたいなこと言うてんと、とりあえず現実をみよう、というのが当時の姿。 それが今は正規の授業の中で、進路指導として問われるものらしい。 静かに高校の小学校化が進んでいる。 このままでは、危ないぞ…。 |
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